*** 北海道で記録的な大雪・・・ (3/2) ***
一週間前、*** 北海道で記録的な大雪・・・? ** というタイトルで書きましたが、振り返りをしていなかったので、簡単に――。
結論としては、3月としては記録的な大雪になりました。
UHB(北海道文化放送)の動画を2本――。
以下は、2日夕方に札幌管区気象台、函館・室蘭・釧路・旭川の各地方気象台、および帯広測候所から発表された府県情報より、雪の実況を抜き出したものです。
以下は、2日に更新された3月1位の降雪に関する記録で、赤で囲んだのは観測史上1位です(富良野の日最深積雪はタイ記録)。

ちなみに、3日に見た時は寿都も3時間降雪量:19cm(23:00)、24時間降雪量:53cm(22:00)、48時間降雪量:64cm(24:00)、72時間降雪量:64cm(24:00)が観測史上1位、6時間降雪量:28cm(23:00)、12時間降雪量:33cm(22:00)が3月1位として載っていましたが、異常値だったようです。
気象庁のHPでは、19時から3日2時までの積雪深が欠測扱いになっています。
東北~中国・四国では、雨・風が3月1位を更新した地点がありました。
本題から外れますが、いちおう追加しておきます。

9時の地上実況天気図とAXFE578。
低気圧は青森県付近から北海道の南岸を東北東進。
深いトラフの前面で、雲は北へ盛り上がりました。
そして、北海道付近で集中する850hPaの等温線――。

集中しているので見づらいですが、850hPaの0℃ラインは渡島半島~道東太平洋側にかかっていて、これより南は当然0℃以上。
ただ、850hPa以下に逆転層があり、何が落ちてくるか、かなりややこしいことになっていました。
以下は、RJCK(釧路空港)のMETAR――。

ワイオミング大学からデータが取り出せないので、釧路の高層実況はひとまず気象庁のHPのリンクを張っておきます。
各気象台のHPをたどると、気象速報の発表は旭川地方気象台だけでした。
→ 令和3年3月1日から2日にかけての大雪に関する気象速報
下の図は、この気象速報の中から引用した、3月2日の降水量。

全体的な傾向は想定通りだったとはいえ、意外なこともありました。
例えば、帯広の1~2日の総降水量は31.5ミリでしたが、その3分の2以上は2日9時までのもの。低気圧接近時の降水量が予想より少なく経過しました。
そういえば、前の記事で示した千歳の総降水量は40ミリ前後の予想でしたが、実況は3分の1以下の12.5ミリ。
2日一日だと、降水量12ミリで、降雪量は14cm。
これだけ見ると、雪水比はほぼ1――と言いたいところですが・・・。

降水量と関係なく、6cm/hが2時間あったりして、怪しすぎ。
15時から23時に欠測となったのは、何らかの障害があったのでしょう。
降雪量はともかく、降水量は苫小牧~岩見沢~深川とのびる20ミリ以下のエリアに含まれるので、妥当なのでしょう。
とはいえ、このような分布は予想外であることは確か。
難しいですが、どのような要因によるものなのか、探ってみたいですね。
※ 2日の降水量の図は旭川地方気象台の気象速報より、
そのほかの画像は気象庁のHPから引用のうえ、一部加工しました。
結論としては、3月としては記録的な大雪になりました。
UHB(北海道文化放送)の動画を2本――。
以下は、2日夕方に札幌管区気象台、函館・室蘭・釧路・旭川の各地方気象台、および帯広測候所から発表された府県情報より、雪の実況を抜き出したものです。
2日16時現在までの24時間降雪量(アメダスによる速報値)
今金 41センチ
長万部 40センチ
2日16時までの24時間降雪量(アメダスによる速報値)
後志西部 黒松内 44センチ
2日16時現在までの24時間降雪量(アメダスによる速報値)
安平 39センチ
豊浦町大岸 38センチ
日高町本町 30センチ
降り始め(1日20時)から2日16時までの降雪の深さ(アメダスによる速報値)
釧路市阿寒湖畔 22センチ
弟子屈町川湯 22センチ
中標津空港 19センチ
釧路市阿寒町中徹別 17センチ
羅臼 17センチ
降り始め(1日19時)から2日16時までの降雪量(アメダスによる速報値)
中札内村上札内 44センチ
上士幌町東3線 41センチ
芽室 40センチ
帯広 39センチ
新得町4条 39センチ
2日16時までの24時間降雪量(アメダス速報値)
上川南部 南富良野町幾寅 53センチ
上川南部 富良野市東町 50センチ
上川中部 旭川市宮前1条 37センチ
(富良野市東町は1980年、旭川市宮前1条は1999年の統計開始以来、24時間降雪量の3月の1位を更新しました。)
以下は、2日に更新された3月1位の降雪に関する記録で、赤で囲んだのは観測史上1位です(富良野の日最深積雪はタイ記録)。

ちなみに、3日に見た時は寿都も3時間降雪量:19cm(23:00)、24時間降雪量:53cm(22:00)、48時間降雪量:64cm(24:00)、72時間降雪量:64cm(24:00)が観測史上1位、6時間降雪量:28cm(23:00)、12時間降雪量:33cm(22:00)が3月1位として載っていましたが、異常値だったようです。
気象庁のHPでは、19時から3日2時までの積雪深が欠測扱いになっています。
東北~中国・四国では、雨・風が3月1位を更新した地点がありました。
本題から外れますが、いちおう追加しておきます。

9時の地上実況天気図とAXFE578。
低気圧は青森県付近から北海道の南岸を東北東進。
深いトラフの前面で、雲は北へ盛り上がりました。
そして、北海道付近で集中する850hPaの等温線――。

集中しているので見づらいですが、850hPaの0℃ラインは渡島半島~道東太平洋側にかかっていて、これより南は当然0℃以上。
ただ、850hPa以下に逆転層があり、何が落ちてくるか、かなりややこしいことになっていました。
以下は、RJCK(釧路空港)のMETAR――。

ワイオミング大学からデータが取り出せないので、釧路の高層実況はひとまず気象庁のHPのリンクを張っておきます。
各気象台のHPをたどると、気象速報の発表は旭川地方気象台だけでした。
→ 令和3年3月1日から2日にかけての大雪に関する気象速報
下の図は、この気象速報の中から引用した、3月2日の降水量。

全体的な傾向は想定通りだったとはいえ、意外なこともありました。
例えば、帯広の1~2日の総降水量は31.5ミリでしたが、その3分の2以上は2日9時までのもの。低気圧接近時の降水量が予想より少なく経過しました。
そういえば、前の記事で示した千歳の総降水量は40ミリ前後の予想でしたが、実況は3分の1以下の12.5ミリ。
2日一日だと、降水量12ミリで、降雪量は14cm。
これだけ見ると、雪水比はほぼ1――と言いたいところですが・・・。

降水量と関係なく、6cm/hが2時間あったりして、怪しすぎ。
15時から23時に欠測となったのは、何らかの障害があったのでしょう。
降雪量はともかく、降水量は苫小牧~岩見沢~深川とのびる20ミリ以下のエリアに含まれるので、妥当なのでしょう。
とはいえ、このような分布は予想外であることは確か。
難しいですが、どのような要因によるものなのか、探ってみたいですね。
※ 2日の降水量の図は旭川地方気象台の気象速報より、
そのほかの画像は気象庁のHPから引用のうえ、一部加工しました。
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