『蒼ざめた馬』 アガサ・クリスティー 高橋恭美子 訳 (クリスティー文庫)

 ブックオフで買った5冊のうちの3冊目は、『蒼ざめた馬』――。

霧の夜、神父が撲殺され、その靴の中に九人の名が記された紙片が隠されていた。そのうち数人が死んでいる事実を知った学者マークは調査を始め、奇妙な情報を得る。古い館に住む三人の女が魔法で人を呪い殺すというのだ。神父の死との関係を探るべくマークは館へ赴くが・…。オカルト趣味に満ちた傑作、新訳で登場。


 蒼ざめた馬は、魔法で人を呪い殺すという三人の女が住む館の名前。
 聖書に出てくる死神は蒼ざめた馬に乗っているそうで(P152の註より)、なかなか暗示的。
 もちろん、魔法で人が死ぬわけではなく、原因はTl
 その症状が、序盤に数か所入っていました――というのは、いつもながら、後から分かること・・・。

 Wikipediaにこんな記述があるということは、分かる人にはすぐ分かるのでしょうね。。

本作に登場するトリックについては、実際に実行されていたのが、本作を読んでいた人によって発見され解決したという事例が複数ある。

 本作の登場人物の一人の発言――。

 昔ながらの家業というやつですね。子供のころは店を継ぐつもりなどなかったのですが。つまらない仕事だと思っていました。若い時分はだれでもそうですが、わたしも舞台にあこがれましてね。自分には役者の素質があると思いこんでいたのです。(P64)


 薬剤師と葬儀屋の違いはありますが、役者を目指した後に家業を継いだのが、『メインテーマは殺人』の登場人物の一人と共通しています。さらに、その人物が××という点も・・・。
 アンソニー・ホロヴィッツが意識していたのか、単なる偶然なのか、興味深いです。


   (2004年8月31日発行 2012年3月15日3刷)

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