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zoom RSS 『フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体』 藤岡換太郎 (講談社ブルーバックス)

<<   作成日時 : 2018/10/25 01:31   >>

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 本書を買ったのは、10月2日エントリーの『上皇の日本史』と同時でした。
 でも、間に『日本が売られる』・『入門 AIと金融の未来』を挟んだので、読み終わったのはおとといのこと。
 予想以上に奥が深く、もっと早く読み始めるべきでした。

 読み始めて3分後(?)、「はじめに」で驚いたのは・・・。

 そんなことを考えていた折に、講談社ブルーバックスの山岸浩史氏から、よりによってフォッサマグナについて書いてもらえないかという相談を受けました。


 氏の名前は先月、別の本で目にしました。

 同じ頃、プロ棋士のあいだに波紋が広がっていた。
 原因は2月3日に発売された将棋世界の機関誌、月刊「将棋世界」3月号である。連載コラム「盤上のトリビア」に瀬川が登場していた。
 この記事を書いたのは講談社の編集者で将棋ライターも務める山岸浩史。


 『瀬川晶司はなぜプロ棋士になれたのか』の23ページ。
 将棋とフォッサマグナはまるで結びつきませんが、講談社でつながりました。。

 それはともかく――。
 知っているようで知られていないフォッサマグナ。
 ・・・というか、まだ不確定なところも多く、それを解き進めるミステリーのような感じで書かれています。
 現場も見ないと――ということで、ジオパークにも行きたくなりました。
 手始めは・・・。

 興味深い本でしたが、いくつか誤りがあったのは残念。

 まずは、41ページの島孤−海溝系を示した図1-5。
 キャプションと図中でBとCが逆になっています。
 本文とあわせて考えると、キャプションのほうが正しいようです。

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 再読中に見つけたのは、28ページのナウマンの調査旅行ルートを示した図0-5。
 「@〜Bはナウマンが巡った順序を示す」のキャプションがありますが、AとBが逆になっています。
 本文には、二度目のルートは追分→高野→麦草峠→蓼科山→諏訪→塩尻峠→立山→新潟、3度目のルートは東京→八王子→小仏峠→猿橋→富士吉田→甲府→天竜川とあるので・・・。

画像

 最後は132ページの図4-7。
 太平洋プレート・ユーラシアプレート・フィリピン海プレートの交わりが房総沖海溝三重点となっています。
 131ページの文中にも同様の記述があり、この文と図の整合は問題ありません。
 ただ、130ページにはフィリピン海プレートと北米プレートの境界である相模トラフが走っていますの記述。
 下の図では、相模トラフはユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界になっていますが・・・。

画像

 さかのぼって、42ページの図1-6を見ると――相模トラフは北米プレートとフィリピン海プレートの境界。
 130ページの文とは合いますが、図4-7とは整合が取れません。

画像

 以下は、防災科学技術研究所のサイトからの引用――。

 なお,我々が暮らす陸側の日本列島は,従来, ヨーロッパからアジアにかけて広がる広大なユーラシアプレートの一部とされてきましたが, 最近,日本海側で1983年日本海中部地震(M7.7)や1993年北海道南西沖地震(M7.8)のような大地震が続けて発生したことから, 日本海東縁部には新しくプレート境界が生まれつつあるとの認識がもたれるようになりました.
 これを受けて,日本列島中央部の糸魚川〜静岡構造線あたりを境界として, 北東日本側は北米プレートの一部に属するとの考えが提出されています. また,ユーラシアプレートを細分化して,西南日本はアムールプレート, 東北日本はオホーツクプレートに属するとの考えも,有力な説として議論されています.


 プレートの範囲も時代によって解釈が変わったことから、上のような不整合が生まれるのかもしれません。
 ただ、一冊の本の中のことなので、何かしら注釈があったほうが親切だと思います。


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 序章 ナウマンの発見
 第1章 フォッサマグナとは何か
 第2章 地層から見たフォッサマグナ
 第3章 海から見たフォッサマグナ――日本海の拡大
 第4章 海から見たフォッサマグナ――フィリピン海の北上
 第5章 世界にフォッサマグナはあるか
 第6章 <試論>フォッサマグナはなぜできたのか
 第7章 フォッサマグナは日本に何をしているのか
       (2018年8月20日第1刷発行 2018年9月20日第3刷発行)

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