『ローマ人の物語 14 パクス・ロマーナ〔上〕』 塩野七生 (新潮文庫)

 『ローマ人の物語 10 ユリウス・カエサル ルビコン以前〔下〕』をエントリーしたのは、先週金曜日。
 ・・・ということは、この一週間で4冊読んだことになるんですね。。

   今のところ、カエサルの部分(11・12・13巻)だけ読み終わってから、岩波文庫に進む予定。
   現実逃避で、読みやすい『ローマ人の物語』を最後までいくと、永久に読まない可能性が高く・・・。
   20日までに13巻まで読み終え、下旬で岩波文庫の『ガリア戦記』――が予定です。
   どうなることやら・・・。


 一週間前にこんなことを書きましたが、さっそく予定変更しました。
 13巻の冒頭でカエサルが暗殺され、この巻からオクタヴィアヌスが登場。
 現実逃避が半分とはいえ、その流れで14巻に突入したわけです。

ユリウス・カエサルが暗殺されてから十五年。彼の養子オクタヴィアヌスは、養父の遺志に逆らうように共和政への復帰を宣言する。これに感謝した元老院は「アウグストゥス」の尊称を贈り、ローマの「第一人者」としての地位を認めた。しかしこの復帰宣言は、カエサルの理想であった「帝政」への巧妙な布石であった――。天才カエサルの構想を実現した初代皇帝の生涯を通じて、帝政の成り立ちを明らかにする。

 カエサルに比べると、オクアヴィアヌス(→アウグストゥス)が地味に映るのは仕方がありません。
 (・・・というより、カエサルより地味に映らない人がいるのか・・・)
 とはいえ、立場の異なる元老院に真意を悟らせないまま、帝政への移行を実現していく――。
 地味に映るだけに、余計に凄みを感じます。

   天才の後を継いだ天才でない人物が、どうやって、天才が到達できなかった目標に達せたのか。

 著者は冒頭の「読者に」でこのように書いていますが、「天才でない人物」と言ってよいものか・・・。
 カエサルと「種類」が違うだけで、オクアヴィアヌスも紛れもなく天才だったのだと思います。
 それにしても、カエサルからオクアヴィアヌスへのリレーは奇跡的というしかありません。
 以前のレビューでも書きましたが、「超一流だけが超一流を知ることができる」のでしょう。

 ・・・ということで、カエサルと違う種類の天才の道程をあと2巻――。
 『ガリア戦記』に移るのは、16巻まで読み終わってからにします。
 なにしろ、「20日までに13巻まで読み終え」からすると、一週間以上、余裕があるので・・・。

 そのぶん、ほかの事柄の余裕がなくなっているような気もします。
 まあ、ほどほどにしつつ、臨機応変の対応を・・・。

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読者に
ユリウス=クラウディウス朝系図
第一部 統治前期(紀元前二九年~前一九年)  アウグストゥス、三十四歳~四十四歳
  若き最高権力者  軍備削減  国勢調査  霊廟建設  情報公開  元老院の"リストラ"
  共和政復帰宣言  「アウグストゥス」  イメージ作戦  書き手から見たアウグストゥス
  「内閣」の創設  属州統治の基本方針  「安全保障」  西方の再編成
  "国税庁"創設  「幸運のアラビア」  「護民官特権」  通貨改革  選挙改革
  ローマ時代の「ノーメンクラトゥーラ」  血への執着  "食料安保"  東方の再編成
  ユダヤ問題  パルティア問題  エジプト  首都帰還
                               (平成16年11月1日発行)

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この記事へのコメント

たかはし
2016年05月14日 20:41
コメントの内容は基本的に自由ですが、
さすがに限度を超えているので、削除させていただきました。
カエサルの寛容の精神を言うのは簡単、実行は難しいですね。
たかはし
2016年05月22日 23:39
朝日新聞を読んではいませんが、了見が狭いかもしれませんね。
ということで、削除させていただきました。

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