『日常生活』 群ようこ (新潮文庫)

 きのうの午後、Yahoo!トップに小説家の原田宗典容疑者逮捕の文字が・・・。
 以下は、時事通信の記事からの引用です。

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小説家の原田宗典容疑者逮捕=覚せい剤と大麻所持容疑―警視庁
                        時事通信 9月9日(月)12時41分配信

 東京都渋谷区の路上で覚せい剤や大麻を所持していたとして、警視庁渋谷署が覚せい剤取締法違反などの疑いで、小説家の原田宗典容疑者(54)=文京区水道=を現行犯逮捕していたことが9日、同署への取材で分かった。同署によると、「間違いない」と容疑を認めているという。
 逮捕容疑は7日夜、渋谷区内の路上で覚せい剤約0.9グラムと大麻約0.8グラムを所持していた疑い。
 同署によると、署員が原田容疑者を職務質問した際、ズボンのポケットにポリ袋に入った薬物のようなものが入っているのを発見。覚せい剤などの反応が出たため現行犯逮捕した。同署は入手先や使用の有無についても調べる。
 原田容疑者は1984年に「おまえと暮らせない」ですばる文学賞に入選。エッセーや小説を執筆しているほか、コピーライターとして広告分野でも受賞歴がある。妹は作家の原田マハさん。
 
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 原田宗典の小説やエッセイを読んだことはありませんが、名前だけは知っています。
 群ようこのエッセイに登場していたので・・・。
 手元にある本の中では、この『日常生活』。
 ざっと斜め読みしたところ、次の4ヵ所に名前が出てきました。

二月十七日 「青春と読書」の対談で、新宿のヒルトン・ホテルで原田宗典さんと会う。原田さんとの対談は三回目で、いつもエッチな話に終始して、掲載誌が送られてくると、そこの部分がほとんどカットになっているのが常であった。(P40)

六月十二日 月刊アサヒの原稿を私たあと、夜は鷺沢萠さんのバースデイ・パーティというか、食事会で根津まで行く。路地の奥の木造の一軒家の料理屋さんで、きばった雰囲気ではなく、よその古いお宅にうかがっているような感じ。そこでも私は作家の原田宗典、鷺沢萠両氏に対して、税務調査に関してのもろもろの状況を訴えた。(P104)

十一月三日 毎日新聞社主催の公開対談のため、池袋のMETホールへ。東武デパートの上にあるのだが、改装した店内がすさまじく広いのでびっくりする。こんなに大きくする必要はあるのか。歩いていて疲れるし、迷い子になりそうだった。相手はおなじみ原田宗典氏である。(P211)

十二月四日 鷺沢さんの韓国留学と私の三十八回目の誕生日を兼ねて、彼女と私の担当者が、近くのレストランでお祝いの会を開いてくれた。原田宗典氏も特別参加である。優しい彼は私たちのためにプレゼントを持参である。(P233)

 帯には「作家の一年を濃縮パック。100パーセントどこを切っても群ようこな書き下ろしエッセイとありますが、濃縮されているのは1992年。バルセロナ・オリンピックがあった年で、「十四歳の岩崎恭子が金メダル」の話題もあり、時代を感じます。

 20年以上経つと、予想もしないことがいろいろあるわけで、まさか原田宗典が・・・。
 そして、原田宗典以上にこのエッセイに登場し、泉鏡花賞を受賞した鷺沢萠も・・・。
 
 最近はまったく読んでいないので分かりませんが、群ようこはそれに比べると「安定感」がありそうな・・・。
 あとがきより――。

 過ぎてしまったことを、あらためて読むのは、ものすごく恥ずかしい。「こんな生活をしてていいのか!」と自問自答をする。「してていいよ」という私と「してちゃいかん」という私が体内で葛藤し、そのうち「してていいよ」の私が体内を征服する。というわけで、一年分の生活を読めば、今後、私がどういう生活をするかがわかってしまう。だからこの本はこれ一回きりで十分なのである。買って下さった方、どうもありがとう。

 共感できる部分が多いのは、どうなんでしょう・・・

三月二十二日 掃除をしようしようと思いつつ、ついつい放ったらかしにしていたら、部屋の中に大きな本の山がたくさんできてしまった。文庫も単行本も雑誌もごっちゃごちゃである。山の前で腕組みし、
「何としかしなければ」
としばらく考えていたが、片づけても大差ないような気がしてやめた。


 共感できる部分が多いのは・・・
 もっとも、私の場合、山が崩れてしまっていますが・・・。

七月二十五日 本が部屋に山積みになっていて、うんざり。整理を兼ねて本を処分することにする。汗が流れてきて、全くはかどらず。面倒くさくなって途中でやめにした。(P125)

 ・・・どうなんでしょう・・・


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  一月   二月   三月   四月   五月   六月
  七月   八月   九月   十月   十一月  十二月
                 (平成5年7月25日発行)

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