『イーハトーブの幽霊』 内田康夫 (光文社文庫)

 実家に帰った直後だから・・・というわけではありませんが、読んでみました。
 岩手が舞台の内田康夫のミステリーは、『遠野殺人事件』・『琥珀の道殺人事』に続き3作目。
 (そういえば、『天城峠殺人事件』にも、大船渡が描かれていました)
 前に1回か2回読んだあり、土地鑑もあるので、すんなり読めました。

 でも、土地鑑があるだけに、細かいところが気になります。。
 たとえば、冒頭の地図。
 発行時期からして、釜石自動車道が描かれていないのは仕方がないにしても、花巻温泉の位置が・・・。
 というより、これは瀬川の位置がおかしいのでしょうか? 違和感ありまくりです。。

 事件が起きるのは花巻祭りの数日前と最中。
 その花巻祭りについて、こんなふうに書かれていますが・・・。

 花巻祭りは九月五日六日七日に行われるのだが、祭りが近づくと、花巻市内は異様な雰囲気で盛り上がる。(P32)

 こちらのサイトには、次のようにあります。

 花巻まつりは、文禄2年(1593年)、花巻開町の祖・北松斎を敬い、町の人々が山車(だし)を作り、花巻の町を練り歩いたのが始まりだと言われています。現在は市民参加の祭りとして盛大に行われ、400年以上の歴史と伝統を持つ花巻最大のイベントです。かつては9月の6・7・8日に行われていましたが、今は毎年9月の第2土曜日を中日をした金・土・日の3日間開催されます。

 いつから、「9月の6・7・8日」から「9月の第2土曜日を中日をした金・土・日」に変わったかは不明。
 高校生の時、土曜日か日曜日に見に行ったことがありますが、6日~8日のいずれかだったのか、第二土曜日を中心とした金・土・日に含まれたのか、記憶にありません。。
 いずれにしても、5日・6日・7日に開催されたことはなかったのでは・・・。

 花巻には雪印乳業、新興製作所を除くと大型の企業は少ない。地元で就職できる人数には限度があり、およそ半分以上は東京などに転出して行く。(P99)

 正確にいうと、花巻にあったのは「雪印乳業」ではなく、系列の「東北雪印食品株式会社」。
 現在は雪印グループから離れ、銀河フーズ(Wikipedia)になっています。

 ホテルへ戻って、ソアラで出発した。花巻インターから東北自動車道で仙台までは百五十キロ、およそ二時間で仙台市内へ入った。(P160)

 このホテルは前の部分で、花巻駅前のグランシェールと書かれています。
 であれば、花巻インターではなく、花巻南インターから乗るのが自然。
 花巻インターだと、遠いうえに、仙台とは逆の北へ向かうことになりますので・・・。

 まあ、気になる点はあるにしても、花巻、そして宮沢賢治について、けっこう知らないことが書かれていて、勉強になりました。特に、宮沢賢治。まともに読んだことがないような・・・。
 非県民と言われかねないので、読んでみます。。
 買い置き(!?)は何冊かありますので・・・。

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  プロローグ
  第一章 イギリス海岸にて
  第二章 花巻祭りの夜
  第三章 毒もみの好きな局長さん
  第四章 復讐する少女
  第五章 銀河鉄道の惨劇
  第六章 美しき修羅
  エピローグ
     自作解説
     浅見ジャーナル 番外
                   (2004年7月20日 初版第1刷発行)

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 最後に・・・こんなのもありました。

 浅見は車で書店を探しに出掛けた。高橋商会のある上町の大通りに面して「誠山房」という大きな書店があった。(P189)

 高橋商会はともかく、「誠山房」は実在した書店。高校時代、お世話になりました。
 今は残念ながらありません。上町一帯もなんだか寂しい感じで、複雑です。。

 ・・・などと、感慨にひたってばかりもいられません。
 珍しく弟から電話がありました。現実は現実です。。

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