『津和野殺人事件』 内田康夫 (光文社文庫)

 天河伝説殺人事件(上)について書いたので、次は『天河伝説殺人事件(下)』にいくのが普通ですが、読み終わったばかりの『津和野殺人事件』を先に――。

 『津和野殺人事件』も『天河伝説殺人事件』も、先週実家から持ってきた浅見光彦もの。
 『天河伝説殺人事件』は『熊野古道殺人事件』との紀伊半島つながりで、持ってこようと決めていましたが、『津和野殺人事件』は全くの予定外。実家でたまたま見た『クイズでGo!ローカル線の旅~山口島根・JR山口線~』(NHKのHP)に津和野の風景が出てきたので、久しぶりに(20年ぶり?)読みたくなったのでした。

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   プロローグ
   染井霊園
   神津家の秘密
   赤いトンネル
   乙女峠
   消えたロザリオ
   最後の殉教者
   エピローグ
       解説 武蔵野次郎
                (1988年10月20日初版第1刷発行 1991年7月10日18刷発行)

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 『津和野殺人事件』と直前に読んだ『天河伝説殺人事件』との思わぬ共通点を見つけました。
 それは須佐の名前が登場すること。地名と人名の違いはありますが・・・。

「僕は地元っていうか、津和野の隣りの山口県須佐町ってところの出です。須藤の須に佐藤の佐って書くんです。スサノオノミコトの伝説が由来だそうです。ずっと大阪にいたのですけど、この店を任せるっていうんで、Uターンしてきました」(P128)

「私は須佐千代栄、須藤の須に佐藤の佐。それに千代に栄えるって書きます」
     (天河伝説殺人事件(上) P139)


 須藤の須に佐藤の佐まで一緒でした。
 もっとも、須佐をどう書くか説明するにはこれが一番分かりやすいので、ダブるのも当然ですね。

 それはともかく、この『津和野殺人事件』はここ数年で再読した内田康夫のミステリーの中で、一番読み応えがありました。一見、関係なさそうな事件が最後にぴったりとはまっていく感覚は(・・・そうでなければ、ミステリーとしての価値がないので、当然といえば当然ですが・・・)心地よいものがあります。脇役の修道院の老シスターと郷土史家の森泉が活写されているのも、津和野の雰囲気とマッチしていて、印象に残りました。

 津和野の描写もかなり詳しく、巷のガイドブックでもここまでは書いていないだろうという感じ。
 実際に旅に出たくなるくらいですが、さすがにすぐは無理。
 まずは、その前に染井霊園+とげぬき地蔵ですかね。。

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