*** キロクアメ ニイガタ (6/23) ***
ちょうど一週間前、23日は上高地で土石流が発生し、道路が寸断されました。
多数の観光客が孤立したため、ニュースとしての扱いはかなり大きくなりましたが、この日にアップした記事で触れたように、もっとも多く雨が降ったのは山形県や新潟県。日降水量が極値を更新した地点もありました。
日降水量が極値を更新するくらいなので、時間降水量も強かったのですが、実測は時間40~50ミリ。
まさか、キロクアメが出ていたとは・・・。
気づいたのは、25日か26日のこと。完全に見落としていました。
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キロクアメ1 ニイガタ
新潟県記録的短時間大雨情報 第1号
平成23年6月23日08時24分 新潟地方気象台発表
8時新潟県で記録的短時間大雨
佐渡市内海府付近で約60ミリ
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解析雨量で約60ミリ――。
キロクアメは、時間100ミリくらい降らないと・・・という先入観を持ってしまいますが、新潟県は基準が低いですから。
上で書いたように、記録的だったのは時間降水量よりも、むしろ日降水量。
強雨が断続的に続いたため、記録的な大雨となったわけです。
23日未明~夕方頃にかけては新潟県や山形県が強雨の中心。
23日夜~24日朝は秋田県や岩手県内陸部。
24日日中は再び山形県や新潟県。
エリアの変化は梅雨前線の位置の変化によるものですが、強雨域と梅雨前線の位置が一致しないのが少しややこしいところ。以下、天気図とレーダーエコー図で、24日にかけての流れを簡単に振り返っておきます。
新潟県や山形県で強雨が始まったのは、23日未明から。
天気図上では、梅雨前線が日本海から山形県にのびてきていました。
●地上実況天気図 左:6月22日21時 右:6月23日3時

●レーダーエコー図 6月23日0時
●レーダーエコー図 6月23日3時
●レーダーエコー図 6月23日6時
9時と15時の天気図では、梅雨前線は東北北部まで北上。
ただし、強雨のエリアも東北北部まで北上したわけではなく、引き続き、新潟県下越や山形県が中心でした。これは、強雨の要因が梅雨前線の南側の暖域内収束だったからです。
この日の850hPa相当温位図を見ると、新潟県や山形県付近には342~345Kの非常に湿った空気が流れ込んでいました。しかも、その風速は50kt前後! 東北ではなく、まるで九州に入るような暖湿気・・・。
950hPa面では風向が西よりにそろっていて、収束ははっきりしませんでしたが、それより下のレベル(925hPaや950hPa)では西風と西南西(~南西)の収束が明瞭で、対流雲の発達しやすい場でした。
●地上実況天気図 左:6月23日9時 右:6月23日15時

●レーダーエコー図 6月23日9時
●レーダーエコー図 6月23日12時
●レーダーエコー図 6月23日15時
●レーダーエコー図 6月23日18時
暖湿気の流れ込みの強い状態は、新潟県下越では23日夕方頃、山形県では23日夜のはじめ頃まで断続的に続きました。時間雨量強度が強かったことに加え、同じようなエリアに発達した雨雲が流れ込んだため、記録的な大雨となったわけです。
23日21時・24日3時の天気図を見ると、梅雨前線上に発生した低気圧は24日0時頃に津軽海峡付近を通過。梅雨前線は夜間を通して青森県にほぼ停滞していました。ただし、ここでも強雨域は梅雨前線の位置と一致していません。強雨の中心はあくまでも暖域内の収束だったからです。
暖湿気が強く流れ込むエリアは日中より北にずれたとはいえ、秋田県から岩手県内陸部まで。青森県まで北上することはありませんでした。仮に、青森県まで北上していれば、同じエリアでここまで雨量がまとまることはなかったのですが・・・。
秋田県では23日夜のはじめから、岩手県内陸でも夜遅くには強い雨雲が流れ込み、このような状態は24日6時過ぎにかけて継続。新潟県下越や山形県と同様、記録的な大雨となりました。
●地上実況天気図 左:6月23日21時 右:6月24日3時

●レーダーエコー図 6月23日21時
●レーダーエコー図 6月24日0時
●レーダーエコー図 6月24日3時
●レーダーエコー図 6月24日6時
24日朝以降は低気圧が東へ遠ざかるにつれ、梅雨前線は南下。
湿った空気の流れ込みも徐々に南下し、東北北部の雨は弱まりました。
強雨の中心は再び山形県や新潟県。
全般に23日ほどの継続性・強度ではなかったもののの、さらに雨量が増加しました。
●地上実況天気図 左:6月24日9時 右:6月24日15時

●レーダーエコー図 6月24日9時
●レーダーエコー図 6月24日12時
●レーダーエコー図 6月24日15時
●レーダーエコー図 6月24日18時
24日夜間になると、梅雨前線は北陸西部~関東北部にまで南下。
暖湿気の流れ込みが強いエリアはこれより南。
東北地方や新潟県の強雨はようやく峠を越えました。
●地上実況天気図 左:6月24日21時 右:6月25日3時

●レーダーエコー図 6月24日21時
23日、24日の振り返りは以上です。
ついでに、キロクアメの入電を見落としていないかを振り返ったら、ありました。。
1ヵ月――。
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キロクアメ1 カゴシマ
鹿児島県(奄美地方除く)記録的短時間大雨情報 第1号
平成23年5月29日06時54分 鹿児島地方気象台発表
6時30分鹿児島県で記録的短時間大雨
屋久島町北部付近で120ミリ以上
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とりあえず、地上天気図だけ貼っておきます。
台風2号最接近。これは降りますね。。
●地上実況天気図 5月29日6時

この台風2号、雨より風のほうが印象に残っているのですが、屋久島は極値も更新していました。
月最大24時間降水量 455.5ミリ(2011/ 5/28) 気象庁HP
24時間降水量の日最大値 屋久島457.5ミリ(04:20)観測史上1位 『気象人』の「気象ダイアリー」
455.5と457.5――。値が微妙に違います。
これは「月最大24時間降水量」と「24時間降水量の日最大値」とで微妙に違いうるからなのか・・・。
それとも、このような違いが起こることはなくて、どちらかが間違っているのか・・・。
この問題は時間がある時にまた。
夜勤前でそろそろ寝ないといけませんので・・・。
※ レーダーエコー図は気象庁のHP、地上天気図は北海道放送のHPより引用のうえ、加工しました。
多数の観光客が孤立したため、ニュースとしての扱いはかなり大きくなりましたが、この日にアップした記事で触れたように、もっとも多く雨が降ったのは山形県や新潟県。日降水量が極値を更新した地点もありました。
日降水量が極値を更新するくらいなので、時間降水量も強かったのですが、実測は時間40~50ミリ。
まさか、キロクアメが出ていたとは・・・。
気づいたのは、25日か26日のこと。完全に見落としていました。
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キロクアメ1 ニイガタ
新潟県記録的短時間大雨情報 第1号
平成23年6月23日08時24分 新潟地方気象台発表
8時新潟県で記録的短時間大雨
佐渡市内海府付近で約60ミリ
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解析雨量で約60ミリ――。
キロクアメは、時間100ミリくらい降らないと・・・という先入観を持ってしまいますが、新潟県は基準が低いですから。
上で書いたように、記録的だったのは時間降水量よりも、むしろ日降水量。
強雨が断続的に続いたため、記録的な大雨となったわけです。
23日未明~夕方頃にかけては新潟県や山形県が強雨の中心。
23日夜~24日朝は秋田県や岩手県内陸部。
24日日中は再び山形県や新潟県。
エリアの変化は梅雨前線の位置の変化によるものですが、強雨域と梅雨前線の位置が一致しないのが少しややこしいところ。以下、天気図とレーダーエコー図で、24日にかけての流れを簡単に振り返っておきます。
新潟県や山形県で強雨が始まったのは、23日未明から。
天気図上では、梅雨前線が日本海から山形県にのびてきていました。
●地上実況天気図 左:6月22日21時 右:6月23日3時

●レーダーエコー図 6月23日0時
●レーダーエコー図 6月23日3時
●レーダーエコー図 6月23日6時
9時と15時の天気図では、梅雨前線は東北北部まで北上。
ただし、強雨のエリアも東北北部まで北上したわけではなく、引き続き、新潟県下越や山形県が中心でした。これは、強雨の要因が梅雨前線の南側の暖域内収束だったからです。
この日の850hPa相当温位図を見ると、新潟県や山形県付近には342~345Kの非常に湿った空気が流れ込んでいました。しかも、その風速は50kt前後! 東北ではなく、まるで九州に入るような暖湿気・・・。
950hPa面では風向が西よりにそろっていて、収束ははっきりしませんでしたが、それより下のレベル(925hPaや950hPa)では西風と西南西(~南西)の収束が明瞭で、対流雲の発達しやすい場でした。
●地上実況天気図 左:6月23日9時 右:6月23日15時

●レーダーエコー図 6月23日9時
●レーダーエコー図 6月23日12時
●レーダーエコー図 6月23日15時
●レーダーエコー図 6月23日18時
暖湿気の流れ込みの強い状態は、新潟県下越では23日夕方頃、山形県では23日夜のはじめ頃まで断続的に続きました。時間雨量強度が強かったことに加え、同じようなエリアに発達した雨雲が流れ込んだため、記録的な大雨となったわけです。
23日21時・24日3時の天気図を見ると、梅雨前線上に発生した低気圧は24日0時頃に津軽海峡付近を通過。梅雨前線は夜間を通して青森県にほぼ停滞していました。ただし、ここでも強雨域は梅雨前線の位置と一致していません。強雨の中心はあくまでも暖域内の収束だったからです。
暖湿気が強く流れ込むエリアは日中より北にずれたとはいえ、秋田県から岩手県内陸部まで。青森県まで北上することはありませんでした。仮に、青森県まで北上していれば、同じエリアでここまで雨量がまとまることはなかったのですが・・・。
秋田県では23日夜のはじめから、岩手県内陸でも夜遅くには強い雨雲が流れ込み、このような状態は24日6時過ぎにかけて継続。新潟県下越や山形県と同様、記録的な大雨となりました。
●地上実況天気図 左:6月23日21時 右:6月24日3時

●レーダーエコー図 6月23日21時
●レーダーエコー図 6月24日0時
●レーダーエコー図 6月24日3時
●レーダーエコー図 6月24日6時
24日朝以降は低気圧が東へ遠ざかるにつれ、梅雨前線は南下。
湿った空気の流れ込みも徐々に南下し、東北北部の雨は弱まりました。
強雨の中心は再び山形県や新潟県。
全般に23日ほどの継続性・強度ではなかったもののの、さらに雨量が増加しました。
●地上実況天気図 左:6月24日9時 右:6月24日15時

●レーダーエコー図 6月24日9時
●レーダーエコー図 6月24日12時
●レーダーエコー図 6月24日15時
●レーダーエコー図 6月24日18時
24日夜間になると、梅雨前線は北陸西部~関東北部にまで南下。
暖湿気の流れ込みが強いエリアはこれより南。
東北地方や新潟県の強雨はようやく峠を越えました。
●地上実況天気図 左:6月24日21時 右:6月25日3時

●レーダーエコー図 6月24日21時
23日、24日の振り返りは以上です。
ついでに、キロクアメの入電を見落としていないかを振り返ったら、ありました。。
1ヵ月――。
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キロクアメ1 カゴシマ
鹿児島県(奄美地方除く)記録的短時間大雨情報 第1号
平成23年5月29日06時54分 鹿児島地方気象台発表
6時30分鹿児島県で記録的短時間大雨
屋久島町北部付近で120ミリ以上
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とりあえず、地上天気図だけ貼っておきます。
台風2号最接近。これは降りますね。。
●地上実況天気図 5月29日6時

この台風2号、雨より風のほうが印象に残っているのですが、屋久島は極値も更新していました。
月最大24時間降水量 455.5ミリ(2011/ 5/28) 気象庁HP
24時間降水量の日最大値 屋久島457.5ミリ(04:20)観測史上1位 『気象人』の「気象ダイアリー」
455.5と457.5――。値が微妙に違います。
これは「月最大24時間降水量」と「24時間降水量の日最大値」とで微妙に違いうるからなのか・・・。
それとも、このような違いが起こることはなくて、どちらかが間違っているのか・・・。
この問題は時間がある時にまた。
夜勤前でそろそろ寝ないといけませんので・・・。
※ レーダーエコー図は気象庁のHP、地上天気図は北海道放送のHPより引用のうえ、加工しました。

















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