『アガサ・クリスティー自伝〔上〕』 アガサ・クリスティー 乾信一郎 訳 (クリスティー文庫)

 先月13日にあげた『バグダッドの秘密』以来のアガサ・クリスティー――。

 クリスティー文庫から出ているので未読なのは、『アガサ・クリスティー自伝』(上下巻)・『アガサ・クリスティーの秘密ノート』(上下巻)・『アガサ・クリスティー百科事典』だけになりました。
 最寄りの二つの書店には置いていないので、3月末が目標――でしょうか。

 先月21日にアガサ・クリスティーの秘密ノート』の上下巻を買ったものの、なかなか手がつかず・・・。
 『科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点』より先に読み始めたものの、後回しになり・・・たっぷり一週間かかりました。
 何しろ、上巻だけで600ページ! 厚みがすごい。。

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1890年9月15日、英国の海辺の避暑地トーキイで、ひとりの少女が誕生した。アガサと名付けられた彼女は、空想好きで内気な少女に成長する。思い出深い子供時代。音楽家を志していた少女時代。電撃的な出会いと結婚。世界大戦。そして、名探偵ポアロの誕生……自らの生涯を数々の興味深いエピソードで語る傑作自伝。

 逃げてしまったと思っていたら戻ってきたカナリヤ、ホテルで出会った子供、少年の誘いを断ってしまったダンスでの一コマ、フランス人の家庭教師など、少女時代のエピソードは既読感あり。
 それもそのはず、『未完の肖像』とかなり重なっていました。
 シーリアがクリスティーの投影であることが、よく分かります。
 少女時代だけでなく、求婚を退けるところから結婚までの経緯も――。

 デビュー作『スタイルズ荘の怪事件』が出版されるまでの経緯も興味深かったです。

 次の日、電車に乗っていると、まさにわたしの求めていた人物が目についた――黒い口ひげの男が、まるでカササギみたいにがちゃがちゃしゃべりまくっている中年過ぎの婦人の隣に座っていた。わたしはその女のほうはちょうだいしようとは思わなかったが、男のほうはりっぱに使えると思った。(P531)

 「黒い口ひげ」から「座っていた」の部分は傍点つき。
 中でも引きつけられたのは、カササギの文字――。

 カササギといえば、アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』。
 この作品がクリスティーへのオマージュであることは知られていますが(Wikipedia)、なぜカササギなのか?
 教えて! gooに、こんなやりとりがありました。
 カササギは、イギリス、ヨーロッパではありふれた鳥――とのこと。
 アンソニー・ホロヴィッツが、クリスティーの自伝のこの部分を参照したのでは? と思ったのですが、考えすぎのようです。。

 ホロヴィッツのミステリーは、『メインテーマは殺人』・『その裁きは死』を読みましたが、『カササギ殺人事件』は未読。
 それより、本書にも登場するルルーの『黄色い部屋の秘密』が先ですね。
 さらにそれより、まずは自伝の下巻ですね。。

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はしがき

第一部 アッシュフィールド
第二部 男の子も女の子も外へ出て遊ぼう
第三部 成長する
第四部 恋愛遊戯、求婚、結婚予告、結婚
第五部 戦争
  解説/森英俊
     (2004年10月15日発行 2016年10月15日3刷)

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