*** 北海道で記録的な大雪・・・? ***

 下は、あさって(3月2日)の地上予想天気図(画像は気象庁のHPより引用)。
 低気圧が発達しながら北日本に接近していて、北海道にとっての南岸低気圧。
 いつもながら、降水相が悩ましいところで・・・。

fsas48_2021022800z.jpg

 左下は、きょう(28日)9時初期値GSMの850hPaの気温予測(FXFE5784)。
 右下は、きのう(27日)9時初期値GSMの850hPaの気温予測(FXFE577)。
 赤のラインは0℃ラインで、きのうに比べるときょうは少し南下しました。
 (画像はSunny SpotのHPより引用のうえ、一部加工)

850temp.png

 絵で見ると「少し南下」なのですが、等温線がこれだけ混み合っていると「少し」では済まず・・・。
 GSMの千歳の各高度の気温と3時間降水量を並べて見ると、2日日中の気温がずいぶん変わりました。
 上段が27日9時初期値、下段は28日9時初期値。
 30~40ミリの雨が、これでは・・・。

chitose_gsm.png

 同じく、27日9時初期値・28日9時初期値のECMWF。
 GSMほどでないですが、2日日中の気温がだいぶ変わりました。
 地上付近でどうなるかは別として、27日9時初期値では上空で融けそうな感じでしたが、28日9時初期値の気温ではふつうに雪・・・。

chitose_ecmwf.png

 GSM/ECMWFにベース替わりに対し、GFSは比較的安定していました。
 27日9時初期値・28日9時初期値ともに、一貫して低温傾向。
 どちらの初期値でも、この気温なら雪ですね。

chitose_gfs.png

 27日9時初期値では下層気温が高かったGSM/ECMWFですが、大きなベース替わりでGFSに近づいた感じ。
 雨氷や凍雨など、かなりややこしいことになることも予想されますが、この傾向であれば太平洋側沿岸部の一部をのぞき、ほぼ雪で経過。
 降水量が多いだけに、記録的な大雪になる可能性が出てきました。

 そんなわけで、北海道の気象台から発表される気象情報を注目していたのですが、夕方に発表があったのは函館地台・札幌管区・室蘭地台。
 すべての気象台から出ると思っていたので、稚内・網走・釧路・帯広から発表がなかったのはかなり意外。
 旭川は風しか記載がなく、おかしいと思ったら、今夜遅くにかけての強風が対象でした。。

<雪の予想>
3月1日18時から2日18時までの24時間降雪量
 渡島・檜山地方 30から50センチ
 石狩・空知・後志地方の多い所 50から70センチ
 胆振・日高地方 50から70センチ
(風・波の予想は省略)

 今度の低気圧に対応するトラフは深く、降水域は北へ広がり、量は多め。
 ただ、低気圧の位置がちょっと南なので、暖気が入りきらない・・・。
 ある意味「最悪の組み合わせ」で、記録的な大雪になるかもしれません。

 蛇足ながら、27日9時初期値と28日初期値の千歳の上空の気温差を比較――。
 まずは、GFS。
 差が5℃以下が大半で、ベース変化が小さいことを示しています。

chitose_gfs_dif.png

 続いて、ECMWF。
 2日15時以降、5℃以上の低下が目立ち、21時の850hPaは1.5℃→-10.6℃で、その差は12.1℃!
 降水のピークが前倒しになっているので、低気圧の後ろに入り、寒気の入るタイミングが早まったことを示しているのでしょう。
 いずれにしても、雨氷や凍雨というより、強雪のリスクが高まっています。

chitose_ecmwf_dif.png

 最後はGSMですが、何も言うことはありません。
 等温線の集中帯とはいえ、なかなかお目にかかれない大きな変化でした。

chitose_gsm_dif.png

 ここまで大きく変化した後、逆にふれることはあるのでしょうか?
 トラフの前面なので、低気圧が持ち上がる(=下層気温が上がる)線も、完全に否定は出来ません。
 一日だけのあすのオフは、あさっての準備に時間を割く必要がありそうです。

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