*** 1月2日夜間の岐阜~長野南部・・・ ***

 4日前、2日は年末から続いた5連続勤務の最終日。
 1日までより冬型は緩み、比較的穏やかなはずでしたが・・・。

 この日の担当は東海と近畿。
 石川~福井の沖合に小擾乱が予想され、沿岸部の地上風は北東系。
 新潟は北西系なので、富山付近は風の発散場。
 飛騨地方には雲が入りにくく、飛騨地方の降雪量を下方修正しました。
 問題は美濃地方や長野南部で、北から入りにくいの飛騨地方と同じですが、西からの流れ込みがあるかの判断が悩ましく・・・。

 微妙な降水表現はベース間・モデル間でばらつきあるものの、3日明け方以降、美濃地方に入るかどうか。この状況で長野県南部に雪を残すのは・・・。
 MSMは9時初期値から12時初期値でややベース変化。
 15時初期値は12時とほぼ同じで、降水は2日夜のはじめまで。
 下は15時初期値で、対象時刻は左が2日21時、右が3日3時。
 長野県南部は2日夜遅く以降、降水なしと組み立てたのですが・・・。

kanto-precip1-6.png

 22時に引き継いだあたりから、文字通り雲が怪しくなり・・・。
 長野県南部はカメラで見ても、ふつうに雪が降っていました。
 それまでは降水検知もなく、モデルとは逆の傾向のような・・・。

 下は、2日18時から3日10時までのレーダーエコー図をアニメにしたもの。
 美濃地方~長野県には、弱いながらもエコーがしつこく残りました。
 気象庁レーダーに映らない範囲で雪が降った地点もあったようです。

radar_20210102-03.gif

 北からの流れ込みはなかったものの、西からの流れ込みはありました。
 石川~福井の沖合に小擾乱があったのは予測通り。
 擾乱の南を西から流れ込む雲の見積もりに問題があったようです。

 下は、福井の2日18時から3日6時までのウインドプロファイラ。
 2km以上はほぼ真西。1km付近は途中でデータがない時間帯もありますが、20時頃までの北西卓越に対し、21時以降は西~西北西。
 美濃地方でしつこく雲が残ったにとどまらず、長野南部でも降雪があったのは、この西よりの風の影響が大きかったのでしょう。

202101021800-00.png

 2日21時の地上実況天気図とAXFE578。
 日本海で等圧線が袋状になっていて、JPCZや擾乱の存在を示唆しています。
 このような場合、JPCZや擾乱の直接の影響はもちろん、離れたエリアの風向も微妙で、雪雲の流れを読むのが難しいです。

SPAS_2021010221.jpg

 直接担当したエリアではないですが、新潟も難易度高。
 MSMが北西~北の風を内陸まで入れたのに対し、実況は大半の地点が無風。
 当然、降水域も北へずれ、沿岸部で予測以上の降雪量となりました。
 
202101030100-00.png

 きょうは夜勤3日目で、担当エリアは北陸。
 あす寒冷前線が通過した後は、年末年始以上の強い寒気が流れ込みます。
 流れが西よりなので、福井県がもっとも危なそうな感じ。
 2日夜間のような微妙さはありませんが、量的な見積もりが・・・。
 気圧配置が変わっても、難しいことに変わりはありません。。


 ※ MSM予想図はWeather Models、
   ほかの画像は気象庁から引用のうえ、一部加工しました。

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