『名探偵の掟』 東野圭吾 (講談社文庫)

 岩手から戻る車中に読んでいたのは、東野圭吾の『名探偵の掟』。
 200ページくらい読んで、残りはあすの予定でしたが、さくさく進み・・・。
 車中で9割、残りは帰宅してからで、読了しました。

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完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは? 本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。

 ミステリーと見せかけ、その「お約束」を皮肉ったお笑い——。
 早く読めたのは、軽めのタッチで描かれているからでしょう。
 でも、お笑いと見せかけ、安直な作者と安直な読者の双方を批判している(村上貴史の解説より)わけで・・・。

 作品中の探偵のように論理的に犯人を当てようとする読者など、皆無に等しいからである。大部分の読者は、直感と経験で犯人を見破ろうとする。(P53)

 安直な読者にとっては、耳が痛いですが、読み方は人それぞれなので・・・。

 それにしても、エピローグには驚きました。
 これではシリーズを続けることは出来ませんね。。

 さらに驚いたのは、巻末の初出誌に書かれている発表年。
 プロローグとエピローグは「小説新潮」1990年10月号の「脇役の憂鬱」を二つに分けて改題したもの。
 第一章~第十二章は1991年~1995年で、初出はエピローグの後。
 あのキャラクターが登場することを、どのように説明したのでしょうか?

 今回持ち帰った東野圭吾のもう一冊は、『名探偵の呪縛』。
 Wikipediaを見ると、あのキャラクターの名前があります。
 どのように説明しているのか? していないのか? 気になります。。

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プロローグ
第一章 密室宣言——トリックの王様
第二章 意外な犯人——フーダニット
第三章 屋敷を孤立させる理由——閉ざされた空間
第四章 最後の一言——ダイイングメッセージ
第五章 アリバイ宣言——時刻表トリック
第六章 『花のOL湯けむり温泉殺人事件』論——二時間ドラマ
第七章 切断の理由——バラバラ死体
第八章 トリックの正体——???
第九章 殺すなら今——童謡殺人
第十章 アンフェアの見本——ミステリのルール
第十一章 禁句——首なし死体
第十二章 凶器の話——殺人手段
エピローグ
最後の選択——名探偵のその後
 解説 村上貴史
     (1999年7月15日第1刷 2008年12月1日第43刷)
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