『塩狩峠』 三浦綾子 (新潮文庫)

 2年前の帰省時、新古書店で買った三浦綾子・1冊と田辺聖子・2冊
 田辺聖子の2冊は『新源氏物語』の中・下巻で、こちらは半月ほどで読了。
 でも、三浦綾子の『塩狩峠』のほうは何となく難しそうで・・・。
 先月末、塩狩のみぞれについて書いた時、積読だったのを思い出しました。
 読み始めると意外にページが進み、きのう読了——。

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結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた…。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。

 塩狩峠が登場するのは、最後の一章だけ。主人公・信夫が北海道に渡るのは半分を過ぎてから、というのも意外でした。
 また、「愛と信仰」とありましたが、ここまでキリスト教が前面に出てくるとは思わなかったです。この小説が、日本基督教団出版局の月刊雑誌『信徒の友』に連載されていたことはともかく、三浦綾子がクリスチャンであることを知っていれば、意外ではなかったのでしょうが・・・。

 しかし、クリスチャンであろうとなかろうと、この信夫のような生き方はとても出来るものではありません。
 自分には真似できない、真逆だからこそ読む価値があるのでしょう・・・と思うことにします。。

 以下は、Wikipediaのリンク。
 三浦綾子と登場人物の一人・ふじ子との共通点は、クリスチャンであること。
 それだけでなく、三浦綾子も肺結核と脊椎カリエスを患っていたんですね。

  ・三浦綾子
  ・塩狩峠(峠)
  ・塩狩峠

 そのうち、『氷点』も読んでみたいと思います。
 旭川に行く機会があったら、三浦綾子記念文学館も——。

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鏡/菊人形/母/桜の下/かくれんぼ/二学期/あこがれ/
門の前/捕繩/いちじく/トランプ/連絡船/札幌の街/
しぐれ/藻岩山/雪の街角/辞令/隣人/かんざし/峠
 あとがき
 解説 佐古純一郎
    (昭和48年5月25日発行 昭和56年11月30日28刷)
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 最寄りの書店の棚には『塩狩峠』1冊あり、平成28年5月発行の96刷。
 そして、棚の前には数冊が平積みされていて、これは今年5月発行で100刷!
 表紙は線路と枕木、遠くには機関車を連想させる煙が見えます。
                     (画像は新潮社のHPより)


 これに対し、私が買った昭和56年発行の28刷は上の通り。
 何をモチーフにしたものか、分かりません。
 信夫の生き方と同じくらい(⁈)、私には難しいです。。

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