『ヘラクレスの冒険』 アガサ・クリスティー 高橋豊 訳 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
先週金曜日、ブックオフで買ったクリスティー5冊。

最初に選んだ『ヘラクレスの冒険』を先ほど読み終えました。
ハヤカワ・ミステリ文庫としてはクリスティー初の短篇集だったんですね。
意外に感じるのは、読む順序がめちゃくちゃな私の問題ですが・・・。
ポアロのファーストネーム“Hercules”がギリシア神話のヘラクレスに由来するということで、「ヘラクレスの難事業」にちなんだ12の事件を集めた短篇集。
この解決方法はどうなのか? というのはありますが、それこそ「ヘラクレスの難事業」にちなむという難条件の中に、クリスティーの遊び心を感じました。
ヒッポリュトスの帯の最後なんて、長篇では考えられないですね(笑)
最後のケルベロスの捕獲には、ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人が登場。
といっても、『ビッグ4』に出ていたことなんて、まったく覚えていません。
『教会で死んだ男』の二重の手がかりにも登場しているようなので、いずれまた・・・。
それより気になったのは、次の箇所――。
カササギ・コンプレックスは初めて目にしましたが・・・。
アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』は、この一節と関係あるのか? まったくの無関係なのか? ちょっと気になってきました。
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ことの起こり
ネメアの谷のライオン
レルネーのヒドラ
アルカディアの鹿
エルマントスのイノシシ
アウゲイアス王の大牛舎
ステュムパロスの鳥
クレタ島の雄牛
ディオメーデスの馬
ヒッポリュトスの帯
ゲリュオンの牛たち
ヘスペリスたちのりんご
ケルベロスの捕獲
訳者あとがき
(1976年4月30日発行 1996年6月15日35刷)
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最初に選んだ『ヘラクレスの冒険』を先ほど読み終えました。
ハヤカワ・ミステリ文庫としてはクリスティー初の短篇集だったんですね。
意外に感じるのは、読む順序がめちゃくちゃな私の問題ですが・・・。
ポアロのファーストネーム“Hercules”がギリシア神話のヘラクレスに由来するということで、「ヘラクレスの難事業」にちなんだ12の事件を集めた短篇集。
この解決方法はどうなのか? というのはありますが、それこそ「ヘラクレスの難事業」にちなむという難条件の中に、クリスティーの遊び心を感じました。
ヒッポリュトスの帯の最後なんて、長篇では考えられないですね(笑)
二十五人が声を張り上げて――音調はさまざまだが、同じ切実な願いごとを――唱えた。
「ポアロさん、あたしのサイン帳にあなたの名前を書いてください!」
最後のケルベロスの捕獲には、ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人が登場。
といっても、『ビッグ4』に出ていたことなんて、まったく覚えていません。
『教会で死んだ男』の二重の手がかりにも登場しているようなので、いずれまた・・・。
それより気になったのは、次の箇所――。
「わたしはそれをカササギ・コンプレックスと呼んでいます。ご存じのとおり、彼女はつねに光るものを盗みます。盗むのは宝石だけなんです。(略)彼女の盗みたいという欲望の根底には、そのことがあるのです。つまり、罰を受けることによって評判になり、悪名が高くなることをのぞんでいるわけなんですよ」(P437-438)
カササギ・コンプレックスは初めて目にしましたが・・・。
アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』は、この一節と関係あるのか? まったくの無関係なのか? ちょっと気になってきました。
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ことの起こり
ネメアの谷のライオン
レルネーのヒドラ
アルカディアの鹿
エルマントスのイノシシ
アウゲイアス王の大牛舎
ステュムパロスの鳥
クレタ島の雄牛
ディオメーデスの馬
ヒッポリュトスの帯
ゲリュオンの牛たち
ヘスペリスたちのりんご
ケルベロスの捕獲
訳者あとがき
(1976年4月30日発行 1996年6月15日35刷)
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