『ヘラクレスの冒険』 アガサ・クリスティー 高橋豊 訳 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 先週金曜日、ブックオフで買ったクリスティー5冊。

IMG_20200424_183117.jpg

 最初に選んだ『ヘラクレスの冒険』を先ほど読み終えました。

 ハヤカワ・ミステリ文庫としてはクリスティー初の短篇集だったんですね。
 意外に感じるのは、読む順序がめちゃくちゃな私の問題ですが・・・。

 ポアロのファーストネーム“Hercules”がギリシア神話のヘラクレスに由来するということで、「ヘラクレスの難事業」にちなんだ12の事件を集めた短篇集。
 この解決方法はどうなのか? というのはありますが、それこそ「ヘラクレスの難事業」にちなむという難条件の中に、クリスティーの遊び心を感じました。
 
 ヒッポリュトスの帯の最後なんて、長篇では考えられないですね(笑)

 二十五人が声を張り上げて――音調はさまざまだが、同じ切実な願いごとを――唱えた。
「ポアロさん、あたしのサイン帳にあなたの名前を書いてください!」


 最後のケルベロスの捕獲には、ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人が登場。
 といっても、『ビッグ4』に出ていたことなんて、まったく覚えていません。
 『教会で死んだ男』の二重の手がかりにも登場しているようなので、いずれまた・・・。

 それより気になったのは、次の箇所――。

「わたしはそれをカササギ・コンプレックスと呼んでいます。ご存じのとおり、彼女はつねに光るものを盗みます。盗むのは宝石だけなんです。(略)彼女の盗みたいという欲望の根底には、そのことがあるのです。つまり、罰を受けることによって評判になり、悪名が高くなることをのぞんでいるわけなんですよ」(P437-438)


 カササギ・コンプレックスは初めて目にしましたが・・・。
 アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』は、この一節と関係あるのか? まったくの無関係なのか? ちょっと気になってきました。

------------------------------------------------
ことの起こり
ネメアの谷のライオン
レルネーのヒドラ
アルカディアの鹿
エルマントスのイノシシ
アウゲイアス王の大牛舎
ステュムパロスの鳥
クレタ島の雄牛
ディオメーデスの馬
ヒッポリュトスの帯
ゲリュオンの牛たち
ヘスペリスたちのりんご
ケルベロスの捕獲
  訳者あとがき
    (1976年4月30日発行 1996年6月15日35刷)
------------------------------------------------

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント