『忘られぬ死』 アガサ・クリスティー 中村能三 訳 (クリスティー文庫)

 先週金曜日、ブックオフで買ったクリスティー5冊の中の2冊目。『忘られぬ死』を読み終えました。

男を虜にせずにはおかない美女ローズマリー。彼女が自分の誕生パーティの席上で突如毒をあおって世を去り、やがて一年——彼女を回想する六人の男女がいた。彼らが一年前と同じ日、同じ場所に再び集ったとき、新たな悲劇の幕が上がった! 複雑な人間関係と巧みなプロット、鮮やかなトリックが冴える中期の秀作。


 複雑な人間関係と巧みなプロットは同感。
 それぞれのキャラクター(特に女性)の描き方が見事です。

 ただ、鮮やかなトリックについてはちょっと・・・。
 ダンス後の着席の時(ある人物にとっては「最後」の着席)、誰か一人くらいは違和感を持ちそうなもの。全員、揃いも揃って方向音痴なのか・・・?
 さらに、ケンプ警部が「目撃者としてはまさに文句なしの人物」と評したミス・シャノンが、なぜ「その件」には気づかなかったのが不自然。

 トリックよりも、人間関係やプロットで魅せる作品ということなのでしょう。
 確かに、それだけでも十分引き込まれました。

 この『忘られぬ死』は、短編『黄色いアイリス』をもとに長編化したもの。
 『黄色いアイリス』は未読なので、いずれ読みたいと思います。
 その前に、ブックオフで買った5冊読了が目標。あと3冊――。

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第一篇 ローズマリー
第二篇 万霊節
第三篇 アイリス
  解説/結城信孝
   (2004年5月15日発行 2010年9月15日2刷)
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