『皇帝フリードリッヒ二世の生涯 (上)』 塩野七生 (新潮文庫)

 今年読了の3冊目は、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯 (上)』。
 日曜日に読了していたのですが、この日は4時出社で力尽き・・・。
 7時出社の月~水はいろいろあっての長時間勤務で、きょうになりました。


 帯には、著者の写真とともに、「いつか書きたい」と念じ続けた「華麗なる反逆児」の文字。反逆の対象はローマ法王で、「法王は太陽、皇帝は月」に対し「神のものは神に、皇帝のものは皇帝に」では、対立するしかありません。

 帯には「フリードリッヒ二世の事績」として、以下があげられています。

  封建諸侯から司法権を返還させ、中央集権国家を構想した
  絶大な権力を誇った法王と対立し、政教分離を志向した
  イスラム世界のトップと外交交渉し、武力行使なしに聖地を奪還
  独語、伊語、仏語、ラテン語、ギリシア語、アラビア語を自在に使った
  学芸をこよなく愛し、ヨーロッパ初の国立大学を建学


 多国語を自在に使ったのが事績にあたるかはともかく、時代に先駆けているのは事実。著者が『ルネサンスとは何であったのか』の中で、フリードリッヒ二世を「ルネサンス人」一覧に含めているのも分かります。
 『ルネサンスとは何であったのか』を読んだばかりなのでわりと早く読めた一方、去年読んだ『十字軍物語』をほとんど忘れているに気づかされたのは、ちょっと残念。。

 それでも、中世を象徴する法王との対立を追っていくと、この時代の価値観が感じられます。帯の、この男を知れば世界史がわかる!は誇大にしても、「中世史がわかる!」は言えそう。
 世界史未履修の私が感じるので、間違いありません・・・・・・!?

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 文庫版への前書き、あるいは、読者への手紙
 読者に
第一章 幼少時代
第二章 十七歳にして起つ
第三章 皇帝として
第四章 無血十字軍
第五章 もはやきっぱりと、法治国家へ
第六章 「フリードリッヒによる平和」(Pax Fridericiana)
       (令和2年1月1日発行)

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