『十字軍物語 第二巻 イスラムの反撃』 塩野七生 (新潮文庫)

 『十字軍物語』の第一巻を読み終わってから、約半月。
 きのう、第二巻をようやく読み終えました。
 タイトルにイスラムの反撃とあるように、第一巻とは攻守逆転。
 第二巻の終わりでは、イェルサレムが再びイスラム側の手に落ちます。
 キリスト教側から、イスラム側へ――。
 冒頭の一文が、このような流れを暗示しています。

 人材とは、なぜかある時期に、一方にだけ集中して輩出してくるものであるらしい。だがこの現象もしばらくすると止まり、今度は別に一方のほうに集中して輩出してくる。
 これより始まる第二巻は、キリスト教側に輩出した男たちを描いた第一巻に次いで、イスラム側に輩出してくる男たちを中心に物語る巻になる。なぜ双方とも同時期に人材は輩出しないのか、という疑問に明快に答えてくれた、哲学者も歴史家もいない。人間は人間の限界を知るべきという神々による配慮か、それとも、これこそが歴史の真実なのか……。(P10)


 帯にかかれている、「主要登場人物」は次の4人――。

 ベルナール シトー会の修道僧。第二次十字軍を激しく扇動した。
 ヌラディン  アレッポの領主。十字軍到来前の領土を一部再復する。
 サラディン  アユーブ朝の初代スルタン。中東を統一して十字軍と対決、イスラムの英雄とされる。
 ボードワン  第四代イェルサレム王。皮膚病を患いながらもサラディン率いるイスラム軍と対峙した。


 キリスト教側2人に、イスラム側2人。
 ヌラディンとサラディンは名前が似ているので親子かと思ってたら、対立する間柄でしたか・・・。
 ボードワンの名前は何人も出てきますが、このボードワンはボードワン4世。
 ボードワン以外の名前でイェルサレム王になった人もいるのに・・・(アモーリーなど)。
 おそらく、「4世=第4代の王」という混乱があるのでしょう。

 Wikipediaには、エルサレム国王一覧というページがあります。
 これを見ると、ボードワン4世までよりも、その後のほうが長いんですね。
 イェルサレムがイスラム側の手に落ちたのに、王位はどのように継承されたのか?
 第三巻・第四巻で確かめるしかありません。

 今月の新刊として出ているはずなので、あさっての遅番の前か、その次のオフに買う予定。
 いろいろ読みかけのがあり、手をつけられるのは少し先になりそうですが・・・。


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第一章 守りの時代
第二章 イスラムの反撃始まる
第三章 サラディン、登場
第四章 「聖戦」(ジハード)の年
  (平成31年1月1日発行)

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