『十字軍物語 第三巻 獅子心王リチャード』 塩野七生 (新潮文庫)

 『十字軍物語』の第三巻を読み終えました。
 背の部分には し 12 100 の文字。
 塩野七生にとっては、記念すべき新潮文庫・100冊目! ということでしょうか?
 『ローマ人の物語』だけで43巻あり、私も50冊以上読んだことになります。

 本書の帯に書かれている、「主要登場人物」は次の3人――。

 リチャード一世……プランタジネット朝イングランド王で
            獅子心王と呼ばれる。サラディンと全面対決した。
 ダンドロ…………ヴェネツィア共和国の元首。
           十字軍を利用して保護国ビザンチン帝国に侵攻した。
 ペラーヨ…………法王の意のままにならない王侯たちに業を煮やし、
           法王代理として自ら十字軍を率いた。


 それぞれ、第三次~第五次の十字軍について書かれた、第一章~第三章の主要登場人物。
 中でも、リチャード一世がもっとも存在感を示しています。
 何しろ、約450ページのうち、約3分の2が第三次十字軍に対応する第一章。
 この十字軍を率いていたので、存在感があるのも当然です。
 イスラム側との戦いだけでなく、親子・兄弟の争い、フランスとの駆け引きもけっこう複雑。
 『英仏百年戦争』の44~51ページにこの辺りのことが書いてありました。
 名前の読み方が違うので、すぐに特定出来なかったですが・・・。

 リシャールは「獅子心王」の異名を取る勇猛果敢な男である。政治的には無能だが、戦争だけは天才的に強かった。(P49)

 ずいぶん評価が異なりますが、『英仏百年戦争』には十字軍の記載がないので、仕方がないのかもしれません。

 第三次十字軍に比べると、第四次・第五次があっさりしています。
 そもそも、第四次十字軍は、中東まで行っていなかったんですね。。

 それにしても、ヴェネツィアはしたたかというか、現実的というか・・・。
 「まず最初にヴェネツィアの市民、次いでキリスト教徒」の言葉は、この時代のものとは思えません。
 『海の都の物語』もいつか読んでみたいですね。

 その前に第四巻――。
 第三巻に比べるとだいぶ薄いですが、それでも約300ページ。
 週明けには読み終えたいです。

------------------------------------
第一章 獅子心王リチャードと第三次十字軍
第二章 ヴェネツィア共和国と第四次十字軍
第三章 ローマ法王庁と第五次十字軍
        (平成31年2月1日発行)

------------------------------------

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック