『逆問題の考え方 結果から原因を探る数学』 上村豊 (講談社ブルーバックス)

 10日前、岩手へ向かう車中で読む予定だった本書。
 電車に乗る前に『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』を買ったので、後回しに――。

 千葉に戻る車中は『気象予報と防災――予報官の道』。
 その後、実家から持ち帰った『つわものの賦』・『極東セレナーデ (上)』を読み、さらに後回しに――。

 大晦日のきょう、ようやく読み終わりました。

 ・・・といっても、数式の部分は理解出来たところは少なく、流し読み。
 おまけに、10日以上も中断していたので、最初のほうは忘れていて・・・。
 これはもう1回、読み直しですね。

 そもそも、逆問題的な問題の様相とは・・・。

   逆問題的なものに共通な問題の様相(問相)
     問相1 内部を探る
     問相2 定量的
     問相3 過去に遡る
     問相4 非適切性


 分かったような、分からないような・・・。

 初めのほうには将棋・囲碁を例に出した記述があり、これは何となく分かります。。

 反省をする。これは逆問題のにおいがする。非常に切ない反省の1つは、プロ棋士の姿に現れる。囲碁や将棋の棋士は、途中で形勢を損ねる悪手を放ったあとすぐに、後悔の表情を浮かべることがある。囲碁棋士の何人かは、露骨にぼやく。「馬鹿だ、こんな手があるか」これはそんなに切なくない。
 対局中に、盤上から目を逸らし、過去を振り返り「どこで悪くしたのか」と原因を探っている。特に、何が悪かったのか原因がはっきりしないときにはうつろな感じさえする。反省というよりは、後悔に近い。見ていて、この姿が一番切ない。しかも、これは勝負に良くない。
 将棋の方は、コンピューターが強くなってきていてプロ棋士も負けたりする。これはある意味当たり前だ。コンピューターは感情がないから、後悔もなければ恐れもない。感情がなければ勝負には強い。
 さて、この「どこで悪くしたのか」は逆問題だ。現在の局面は、手の積み重ねでできた結果である。相手の手、自分の手、その一手一手が要素であり、そのゲームのルール(=法則)に基づいて出来上がったのが現在の局面だ。その局面を判断する。コンピューターなら数値的に出す。形勢を定量化しているのだ。これに関しては、人間である棋士も数値化こそしないものの、形勢の程度を判断する。
 そして、その形勢判断からどの要素、すなわち自分の手のどれが良くなかったのかと思いを巡らす。これが、切ない感情の発露につながる。
 だんだんわかってきた。要するに、細部から全体を調べるのが順問題で、全体から細部を探るのが逆問題。おおざっぱな感じは、これで良い。(P21-22)


規定 分割された要素(=原因)達のある規則(=法則)に基づく積み重ねで得られる包括(=結果)から
    要素を決定または推定する問題を、逆問題と言う。


 「コンピューターが強くなってきていてプロ棋士も負けたりする」のが将棋だけなのは、4年前の本だから。
 今なら、囲碁も並べて書かれるはず・・・。

 というのはともかく、問題なのは4年も積読だったこと。。

 積読の本はまだたくさんあります。
 読む本・読まない本の区別を含め、2019年は少しでも減らさないといけませんね。

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第1章 逆問題とはなにか
第2章 史上最大の逆問題
第3章 振動の逆問題
第4章 プランクのエネルギー量子発見
第5章 海洋循環逆問題
第6章 逆問題としての連立1次方程式
第7章 逆問題のジレンマ
第8章 量子散乱の逆問題
          (2014年12月20日第1刷発行)

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