『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』 坂井孝一 (中公新書)

 おとといのツイートで本書の存在を知り、きのう電車に乗る前に購入しました。


 車中で読む本は決めていたのですが、予定変更。
 承久の乱そのものだけでなく、そこに至る背景まで描かれていて、よかったです。
 実朝像は少しだけ、後鳥羽像はだいぶ変わりました。

 帯に書かれている本書の紹介ーー。

一二一九年、鎌倉幕府三代将軍・源実朝が暗殺された。朝廷との協調に努めた実朝の死により公武関係は動揺。二年後、承久の乱が勃発する。朝廷に君臨する後鳥羽上皇が、執権北条義時を討つべく兵を挙げたのだ。だが、義時の嫡男泰時率いる幕府の大軍は京都へ攻め上り、朝廷方の軍勢を圧倒。後鳥羽ら三上皇は流罪となり、六波羅探題が設置された。公武の力関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決定づけた大事件を読み解く。

 帯に書かれている問題提起ーー。

 幕府と朝廷の明暗を分けたものは何か

 第五章に解答がありますが、やはり実戦経験の差、加えて、人材の差が大きいのでしょう。
 
 北条政子・義時姉弟をはじめ、三浦義村、大江広元、三善康信、そこに北条時房、同泰時を加えた幕府首脳部は、各自が適材適所の働きをする、いわば「チーム鎌倉」であったことがわかる。京方・鎌倉方の実情をよく知る広元・康信は、戦いには加わらないが、情勢や戦力を分析する有能な裏方、尼将軍政子は裏方の提言を採用する名監督、それをもとに義時はキャプテンとして的確な指示を選手に伝え、経験豊富な時房・義村、若手のホープ泰時らは中心選手として現場で活躍し、東国武士という一般の選手を引っ張っていく。強固な結束力と高い総合力を持ったチームと評価できよう。(P170)

 キーマンの一人・三浦義村は実朝暗殺の場面にも登場します。

 公暁の乳母夫三浦義村を黒幕とみる永井路子氏の説もある。(P102)

 参考文献を見るとーーということで、実家の本棚から持ち帰る一冊は決定しました。

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 はじめに
序章 中世の幕開き
 1 院政の成立  2 武者の世の到来  3 豪奢にして多彩なる文化
第一章 後鳥羽の朝廷
 1 源頼朝の幕府草創  2 文化の巨人  3 君臨する帝王
第二章 実朝の幕府
 1 三代将軍源実朝  2 鎌倉激震  3 朝幕協調の平和  4 将軍惨殺
第三章 乱への道程
 1 実朝横死の衝撃  2 妥協から敵対へ  3 承久の大内裏造営  4 乱に向けて
第四章 承久の乱勃発
 1 北条義時追討へ  2 動揺する幕府、反撃する幕府  3 進撃する鎌倉方
第五章 大乱決着
 1 最後の攻防  2 大乱後の京都  3 敗者の運命
第六章 乱後の世界
 1 新たな時代の政治  2 新たな時代の文化
終章 帝王たちと承久の乱
 あとがき  主要参考文献  関係略年表
     (2018年12月25日発行)

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 帯を見ると、今月の新刊に『気象予報と防災ー予報官の道』。
 著者は永澤義嗣氏!
 これは買うしかありません。

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