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zoom RSS 『噂の皇子』 永井路子 (文春文庫)

<<   作成日時 : 2018/11/08 10:51   >>

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 先月、帰省した時に持ち帰った永井路子の短編集・『噂の皇子』。
 初出は以下の通りです。

  噂の皇子   「別冊文藝春秋」148号・1979年4月
  桜子日記   「小説セブン」1970年2月号
  王朝無頼   「オール讀物」1986年1月号
  風の僧     「歴史読本」 1967年9月号
  双頭の鵼 「小説現代」1978年12月号
  二人の義経  「歴史読本」 1966年5月号
  六条の夜霧  「小説現代」 1977年11月号
  離洛の人   「太陽」1976年12月号


 読んだのはページ順でなく、適当に――。

 噂の皇子
  三条天皇と藤原道長の争いを三条天皇の皇子・敦明の立場から描いています。
  道長の立場から描いた『この世をば』を再読していたので、わりとすんなり入りました。
 二人の義経
  新羅三郎義光の五代の孫、近江源氏の一族――。
  有名な義経(頼朝の異母弟)のほかに、もう一人いたんですね。
 離洛の人
  三蹟の一人・藤原の佐里。
  これも『この世をば』を再読していたので、読みやすかったです
  名筆であるが故に、弁解の手紙の数々が残ってしまったというのは、皮肉すぎます。。
 双頭の鵼 
  源三位・源頼政を身近な4人の立場から描いた一編。
  源頼政の名前は、最近読んだ『フォッサマグナ』の冒頭で見たばかり。
  ちょっとした偶然に驚きました。
 桜子日記
  侍女から見た和泉式部。
  和泉式部の父は昌子内親王に仕える高官で、母は昌子内親王の乳母。
  昌子太上太后宮に仕えた藤原佐里――ということで、離洛の人とつながりました。
  和泉式部の恋愛の相手は弾正宮から帥宮に変わり、最後は藤原保昌の名前が出てきます。
 王朝無頼
  美濃から京に連れられた鈴鹿丸が仕えることになった藤原保輔。
  その兄は藤原保昌――ということで桜子日記とつながりました。
  書かれた時期は違うのに一冊の短編集になったのは、このような背景もあるのでしょう。
 風の僧
  平将門の死後、十数年経過後の、将門をめぐる「伝説」について。
 六条の夜霧
  関白の御曹司で宰相中将の藤原道明が登場。
  どの関白の息子と思って調べてみましたが、Wiipediaに載っているのは、時代が合いません。
  父は相模介・藤原保蔭で、関白でもないし、どうやら架空の人物のようです。

 同時に持ち帰ったもう1冊は『裸足の皇女』。
 『噂の皇子』と同様の短編集で、登場人物がさらに重なり、複雑になっています。
 半分以上読みましたが、系図がないとちょっとつらい感じ。
 今からでも作るべきか、ちょっと迷っています。

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噂の皇子/桜子日記/王朝無頼/風の僧/双頭の鵼/二人の義経/六条の夜霧/離洛の人
  解説 磯貝勝太郎
         (1991年9月10日第1刷)

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