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zoom RSS 『蘇我氏――古代豪族の興亡』 倉本一宏 (中公新書)

<<   作成日時 : 2018/11/22 21:41   >>

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 3年前に出た本ですが、ようやく読みましたーーというか、ようやく買いました。
 買ってからは、一気読み。
 出た時にすぐ買うべきでした。

 ちょっと引っかかったのは、131ページの以下の箇所。
 皇極(斉明)天皇が「非蘇我系」と書かれていること。
 吉備女王は蘇我系のはずですが・・・。

画像

 以下のリンクはWikipediaのもので、斜字は引用部分。
 斉明天皇の母が吉備姫王(女王)なのはよいとして・・・。

斉明天皇
敏達天皇の皇子・押坂彦人大兄皇子の王子・茅渟王の第一王女。母は吉備姫王

 吉備姫王(女王)の父は桜井皇子。
 桜井皇子の正体はというと・・・。

吉備姫王
 桜井皇子(欽明天皇の皇子)の王女。母は未詳。茅渟王(押坂彦人大兄皇子の子)の妃となり、宝皇女(皇極天皇・斉明天皇)・軽王(孝徳天皇)を儲けた。

 桜井皇子の母は蘇我堅塩媛。
 ということは、「蘇我氏濃度」は2分の1。

桜井皇子
 欽明天皇と妃蘇我堅塩媛(蘇我稲目の女)の第六皇子。用明天皇・推古天皇の同母弟。吉備姫王(皇極=斉明天皇・孝徳天皇の母)の父。

 ということは、その娘である吉備姫王(女王)の「蘇我氏濃度」は4分の1。
 ということは、その娘である皇極(斉明)天皇の「蘇我氏濃度」は8分の1。
 ということは、その息子である葛城王子(天智天皇)の「蘇我氏濃度」は16分の1。

 山背大兄王や古人大兄王子ほど濃くないにしても、皇極(斉明)天皇や葛城王子(天智天皇)を「非蘇我系」と言い切ることは出来ないのではないでしょうか?
 確かに、桜井皇子は存在感が薄い人物ですが、用明・推古天皇の弟とされるのが一般的。
 その子孫の皇極(斉明)天皇や葛城王子(天智天皇)を「非蘇我系」と扱うのであれば、根拠が必要と思います。

 ちなみに、下は永井路子の『美貌の女帝』の61ページに載っている系図。
 吉備姫王(女王)と皇極(斉明)天皇は「蘇我の女たち」の扱いです。

画像

 そんな疑問はありますが、なかなか面白かったのは事実。
 遅まきながら、藤原氏も読んでみようと思います。

 飛鳥にも行きたくなりましたが、こちらは予定が立たないですね。

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 はじめに
第一章 蘇我氏の成立と稲目
第二章 大王推古と厩戸王子と島大臣馬子
第三章 豊浦大臣蝦夷・林太郎入鹿と乙巳の変
第四章 大化改新から壬申の乱へ
第五章 律令官人石川氏と皇位継承
第六章 ソガ氏への復帰
第七章 摂関期における生き残り
 おわりに――蘇我氏を受け継いだ者
    (2015年12月20日初版 2018年3月15日7版)

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