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zoom RSS 『永久機関で語る現代物理学』 小山慶太 (ちくまプリマーブックス)

<<   作成日時 : 2018/09/20 20:38   >>

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 順序が逆になりましたが、『一点突破 岩手高校将棋部の勝負哲学』より前に読み終えた本。
 まあ、エントリー順が逆になるのはよくあることで、それより極端なのは発行された時期。
 何しろ、この『永久機関で語る現代物理学』は4年前ではなく、24年前の本なので・・・。
 かなり長いこと積読状態でした。。

   動力源を必要とせず、いつまでも仕事をつづける装置永久機関。
   本書は〈永久機関〉をキーワードとして、物理学の歴史と発展を描きだす。
   人類はなぜ永久機関を追い求めたのかから、
   エネルギー保存則、核融合、核分裂、超伝導、現代宇宙論まで、
   誰にもわかりやすい現代物理学入門。


 表紙は水飲み鳥(Wikipedia)。
 水を飲む動作を繰り返す玩具ですが、永久機関というわけではありません。
 本書の表現を借りると、第二種永久機関もどき

 重力によるモーメントの不均衡、毛管現象、磁石、電池などを利用して考えられた、数々の永久機関。
 それを否定しつつ発展していく物理学。
 これが第三章・第四章のタイトル、無から有は生まれない永久機関からの決別に現れています。

 ただ、これで終わらないのが本書の面白いところ。
 第七章のタイトルは宇宙は永久機関か
 その最後の節は無から有が生まれたのか
 明らかに第三章のタイトルと矛盾しています。

 このように、宇宙はどこからもエネルギーの供給を受けることなく、無から生まれ、膨張をつづけているとするならば、それこそ、神が創った唯一の永久機関といえるのかもしれない。 (P198)

 「真空のゆらぎがトンネル効果を起こし、我々の宇宙が飛び出した」という仮説の後の一文。
 ここでの「真空」は、「直接観測にかかる物質は存在しない虚無」とされています。

 無から有は生まれないの後、無から有が生まれたのかを否定し切れない状況。
 存在の基盤である宇宙そのものが、決別したはずの永久機関と言えるかもしれないとか・・・。
 このパラドキシカルな感じはけっこう好み。
 もう一章追加したらどうなるのか、と思ってみたりします。

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  はじめに
 第一章 天上界の永久運動
 第二章 永久機関への挑戦
 第三章 無から有は生まれない
 第四章 永久機関からの決別
 第五章 質量はエネルギーのかたまり
 第六章 超伝導と永久電流
 第七章 宇宙は永久機関か
  関連年表
  あとがき
      (1994年6月30日第1刷発行)

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