『札幌殺人事件 (下)』 内田康夫 (光文社文庫)

 きのうの上巻に続き、『札幌殺人事件』の下巻――。
 もちろん、一日で読んだわけでなく、上下ともにエントリーが遅くなっただけです。。

 下巻のページをめくって驚いたのは、冒頭に「主な登場人物」の一覧があったこと。
 上巻にはなかったのに、下巻にあるとは・・・。
 意図したものなのか、上巻に入れ忘れたというミスなのか、ちょっとしたミステリー。。

 謎の老人・徳永氏は忌部老人に重なり、白井信吾は上野氏に重なり・・・。
 忌部老人も上野氏も『遺譜 浅見光彦最後の事件』の登場人物。
 徳永氏・忌部老人との関わりで、浅見光彦の祖父・秀一郎が登場するのも、両作品の共通点です。

 サッポロドームなどの北海道開発をめぐる利権とは、空間的にも時間的スケールは違いますが、『遺譜 浅見光彦最後の事件』は、『札幌殺人事件』の舞台設定やキャラクターが活かされていると感じました。
 順序がまるで逆になったとはいえ、今さらながら、『札幌殺人事件』を読んでよかったです。
 これで\200はお買い得・・・というか、やはり、20年前に読んでおくべきだったのでしょう。
 当時だと、「ヤクモ」の謎は分からなかったかもしれませんが・・・。

 逆に、20年経っても、これは誰がモデルか分かります。。

 「八雲町の図書館で大山氏の『自殺』事件について新聞記事を調べているとき、記事の中に、八月二十九日、函館に元総理大臣、保守党最高顧問の鈴本美幸氏が、北海道開発庁の江場長官に伴われて入ったというのが、かなり大きく扱われていました。(P203)


 そういえば、鈴木善幸と阿部文男はどちらも宏池会でした。
 江場昭義のモデルが佐藤孝行ではなく、阿部文男――。
 「北海道3区選出の北海道開発庁長官」で80%確実でしたが、鈴本美幸で100%決定。
 どうでもよい話ですが・・・。

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 第六章 隠された部屋
 第七章 妻と夫と愛と
 第八章 二つの容疑
 第九章 過信の錯覚
 第十章 創生への崩壊
 エピローグ
   解説 山前譲
          (1997年9月20日初版1刷発行)

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この記事へのコメント

navarea11
2018年03月19日 23:08
著者は「永遠の作家」になられましたが、今後テレビシリーズも書籍もどうなるのでしょうかね。
たかはし
2018年03月24日 23:19
テレビシリーズはこれまでと同様、続くのではないでしょうか。
書籍では「孤道」がどのような形で完結するのか、気になります。
内田康夫はこれまでで一番読んだ作家ですが、それでも未読多数。
再読含め、気長に楽しみたいと思います。

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