『札幌殺人事件 (上)』 内田康夫 (光文社文庫)

 去年の3月、北海道へ行った後に読んだのは『小樽殺人事件』でした。

  『小樽殺人事件』とともに読みたくなったのは、『札幌殺人事件』――。
  前に読んだような気もしたのですうが、実家の本棚にはありませんでした。
  ちょっと調べてみると、光文社文庫で上下二巻。
  光文社文庫の上下二巻セットを読んだまったく記憶にないので、これは機会があったら・・・。


 当時、実家の近くの古本屋を探してみたら、『札幌殺人事件』の上巻はあったものの、下巻はなく・・・。
 ミステリーなので上下そろえないと意味がないわけで、買うのは見送り。
 しばらく忘れていましたが、先週、久しぶりに立ち寄ったら上下巻ともあったので、即購入。
 今さらながら、読了しました。

 文庫が出たのは1997年ですが、カッパ・ノベルズとして刊行されたのはさらに2年前の1995年。
 当然、当時と状況は大きく異なります。
 札幌ドームはまだなく、計画段階だったんですね。
 本書の中では、サッポロドームとして、ドームをめぐるどろどろとした駆け引きが描かれています。

 江場開発庁長官は北海道三区――函館地方を地盤にしている。札幌での事業は選挙に直接関係がないとはいっても、同じ北海道。地続きのしがらみが有形無形に作用しないはずはない。早い話が、ドーム建設の資材調達から作業員の確保など、北海道全域にわたって経済的な影響が出ることは間違いないのである。(P127)

 この北海道三区は中選挙区時代のもので、思い出す名前は佐藤孝行。
 ・・・ですが、佐藤孝行が務めたのは総務庁長官で、本書刊行後の1997年。
 さすがに、そこまで露骨には書かないか――と思っていたら、同じ選挙区に阿部文男がいました。。
 1989年8月、海部内閣のもとで北海道開発庁長官・沖縄開発庁長官。1992年1月、受託収賄罪で逮捕。
 そういえば、共和汚職事件というのがありましたね。。

 第二章の「サッポロドーム」に続き、第三章では「ヤクモ」が登場。
 「ヤクモ」の謎とありますが、これはすぐに分かりました。
 1997年当時だったらすぐにピンと来なかったはずですが・・・、職業病(!?)ですね。。

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 プロローグ
 第一章 不安な女たち
 第二章 サッポロドーム計画
 第三章 「ヤクモ」の謎
 第四章 死んでゆく事実
 第五章 北の街の構図
          (1997年9月20日初版1刷発行)

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