『城崎殺人事件』 内田康夫 (徳間文庫)

 順序がおかしなことになりましたが、『ゼロ時間へ』より先に読み終えていたミステリー。
 これもお盆に帰省した時に持ってきた本です。
 浅見シリーズから『城崎殺人事件』を選んだのは、豊岡市の地理を再確認したかったから・・・。

   豊岡本庁-城崎振興局-竹野振興局-日高振興局-出石振興局-但東振興局

 ちょうどよいことに、75ページに地図が載っていました。
 四半世紀前の本なので、当然、合併前の豊岡市。
 (四半世紀前の本なので、宮津線も・・・)
 城崎町は海に面していると思っていたのですが、豊岡市と竹野町に阻まれているんですね。

画像

 豊岡市と城崎町の境界線については、浅見親子のこんなやりとりが描かれています。

「いっそ、城崎町に編入するか、城崎町を含めた全部が豊岡市に合併してしまえばよさそうなものなのに」
「そういう簡単なものではないのですよ」
 雪江はわけ知り顔に言った。
「市町村の合併というのは、これは大変なことなのよ。ことに城崎のように温泉を持つ観光資源そのもののような町は、財政的には恵まれていますからね。よそと一緒になるなんて、なかなか考えないものです」
「なるほど、そういうわけですか。僕はまた、もっと歴史的な意味があるのかと思いましたよ」
「歴史的意味っていうと、どんな?」
「城崎には、かつて土蜘蛛族という反体制派の豪族がいたらしいのです。それに対して、豊岡はのちに幕府の直轄地になったように、古来、中央政府の拠点的な性格があったと考えられます。だから、両者の確執というのは、昨日や今日始まったわけではなく、そういう意味から譲れない者同士という関係なのかと思ったのです」(P76-77)


 描かれているような確執がどのくらいあったのか分かりませんが、平成の大合併にはかないません。。
 上で触れた「豊岡本庁」が合併前の豊岡市で、「○○振興局」は合併前の町の名前。
 Wikipediaで再確認し、ようやく位置関係を把握しました。

 ストーリーはすっかり忘れていましたが、ここで登場するのが「保全投資協会」。
 解説では、例の「投資ジャーナル」ではなくて「保全投資協会」の事件とありますが・・・。

 保全投資協会は崩壊した。社長が報道陣の見守る中で、無残にも殺されるという、ショッキングな事件もあった。(P49)

 この一文からすると、「投資ジャーナル」ではなく、「豊田商事」のほうが近いような・・・。
 久しぶりに豊田商事会長刺殺事件の動画を(ついでに、杉山治夫のも・・・)見てしまいました。
 こんなのがオンエアされていたとは・・・。

 そんなわけで(!?)、次に帰省した時は「保全投資協会」が絡んでいる『漂泊の楽人』を持ち帰る予定です。

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 プロローグ
 第一章 土蜘蛛伝説
 第二章 亡霊たちの棲み家
 第三章 日和山の暴走
 第四章 熱心なサラリーマン
 第五章 天日槍の反逆
 第六章 レンタカー屋の死
 第七章 過去からきた刺客
 第八章 玄武洞の対決
 エピローグ
     解説 小沢淳
      (1992年6月15日初刷)

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