『壁の鹿』 黒木渚 (講談社文庫)

 黒木渚の『壁の鹿』を読み終えました。
 『人工知能の核心』・『モノグラム殺人事件』より後になりましたが、この順序でよかったのかも・・・。
 予想以上に強烈でした。。

女子高の寄宿舎に暮らす少女タイラ。鬱陶しい同級生たちから逃れられる唯一の場所「書斎」にこもる彼女に、ある夜、“壁の鹿”から声が聞こえる。結婚詐欺師、恋に悩む女、剥製職人…彼らの「孤独」に交感する声とは。絶望と希望を鮮やかに描く、黒木渚の魂の叫び。衝撃の処女小説刊行。

 第一章の冒頭は、『虎視眈々と淡々と』の中のフレーズ――。

   世界で一番暗い場所は、人間の黒目の中にある。

 第一章・第二章はまあ何とか読めましたが、第三章は『ウェット』を想い起こさせるウェットさ。
 短編集と思っていたら、第五章は第三章を引き継ぐ形で、さらにエスカレート。
 『あたしの心臓あげる』とか、普通に思えてきます。。

 最後の第六章は、第一章だけでなく、そのほかの章のストーリーも織りなすような内容。
 表現の強烈さででなく、構成も少し予想外のもので、よい意味で裏切られました。

 単行本『本性』も刊行されていますが、すぐに読むべきかどうか・・・。
 覚悟がいるので、こちらの精神状態です。。

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 序章
第一章 「少女タイラ」
第二章 「多田野マシロ」
第三章 「あぐり」
第四章 「はじめくん」
第五章 「夢路」
第六章 「タイラ」
       (2017年4月14日第1刷発行)

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 発売初日の紀伊国屋書店のツイート――。

画像

 『壁の鹿』ではなく、『鹿の骨』になっているし・・・。

 訂正のツイートとリツイート、さらに続くツイートが微笑ましいです・・・。

 『鹿の骨』はWikipedaにも・・・。
 こんな間違いが起こるのは、黒木渚の楽曲・『』の印象が強烈なためでしょうか。。

画像

 『壁の鹿』に訂正しておきました。

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