『モノグラム殺人事件』 ソフィー・ハナ 山本博・大野尚江訳 (クリスティー文庫)
順序が逆になりましたが、内田康夫の2冊より先に詠み終えていたミステリー。
半年前に発行されていたのを、今さら見つけました。
初めて名前を知った作家ですが、帯のフレーズを目にしては読むしかないと・・・。
実力派作家が挑む<名探偵ポアロ>シリーズ公認続編
公認したのは当然のことながら、クリスティー自身ではありません。
このあたりの事情は、数藤康雄の解説に書かれていました。
クリスティーの著作権管理会社や出版社、ポアロの新作を書ける実力作家を秘かに探していた。というのも、一九八九年から四半世紀続いたディビッド・スーシェ演じるポアロのTV映画が二〇一三年一一月に「カーテン」の放映で終了することになり、終了後の次の話題作りの目玉として、ポアロ物の新作の出版を企画していたからであろう。(P491)
クリスティー自身が望んでいなくても、こんな事情で「新作」が出てしまうとは、なんだか複雑です。。
この作品での語り手はヘイスティングズ大尉ではなく、スコットランド・ヤードのエドワード・キャッチプール。
ソフィー・ハナ創造のキャラクターですが、刑事向きではないですね。
そのおかげで、ポアロのキャラが際立つという効果はありますが・・・。
そして、込み入った事件が解決に向かう最後の場面、、ポアロの目の前で殺人が起きてしまいます。
クリスティーなら、このような描き方はしなかったような・・・。
作者が違うので仕方ないとはいえ、少し違和感が残りました。
解説の続きを一部引用――。
肝心の物語はというと、まず冒頭でポアロは異常な警戒心を持つ謎の女性に遭遇し、次の章では高級ホテルの客室で滞在客三人が連続して死亡する事件が発生する。読者を一気に物語に引き込む素早い展開で、いやでも『ABC殺人事件』を思い出してしまうが、この連続殺人には毒薬が使用されていることもわかる(クリスティーのもっとも得意とする殺人手段!)。やがて、"犯罪の陰"に小村における噂が浮かび上がってくるのだが、この辺りはマープル物の『動く指』を想起させる設定になっている。さらに『スリーピング・マーダー』や『五匹の子豚』のように、"過去の罪は長い尾を引く"というプロットが採用されていることもわかってくる。つまりいくつものクリスティー作品から大なり小なり影響を受けて物語が作られていることが実感できるわけだ。(P493)
この部分で紹介されている4冊のうち、『ABC殺人事件』をのぞく3冊を実家から持ち帰りました。
まずは、同じポアロ物の『五匹の子豚』を再読中。
まったく覚えていないのに、新鮮に読めています。。
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第一章 逃げるジェニー 第二章 三つの部屋で起きた殺人 第三章 <ブロクサム・ホテル>で
第四章 枠は広がる 第五章 百人に尋ねよ 第六章 シェリーの謎 第七章 ふたつの鍵
第八章 考えを組み立てる 第九章 グレート・ホリングの調査 第十章 中傷の矛先
第十一章 ふたつの記憶 第十二章 耐え難い傷 第十三章 ナンシー・デュケイン
第十四章 鏡の中の考え 第十五章 四つ目のカフスボタン 第十六章 嘘には嘘
第十七章 年上の女と若い男 第十八章 ノックせよ、誰が戸口に現れるか
第十九章 ついに真実が 第二十章 どうしてうまくいかなかったのか
第二十一章 すべての悪魔はここ地上に来ている 第二十二章 モノグラム殺人事件
第二十三章 本当のアイダ・グランズベリー 第二十四章 青い水差しとボウル
第二十五章 もしも殺人がDという字で始まるなら 終章
解説/数藤康雄
(2016年9月20日印刷 2016年9月25日発行)
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半年前に発行されていたのを、今さら見つけました。
初めて名前を知った作家ですが、帯のフレーズを目にしては読むしかないと・・・。
実力派作家が挑む<名探偵ポアロ>シリーズ公認続編
公認したのは当然のことながら、クリスティー自身ではありません。
このあたりの事情は、数藤康雄の解説に書かれていました。
クリスティーの著作権管理会社や出版社、ポアロの新作を書ける実力作家を秘かに探していた。というのも、一九八九年から四半世紀続いたディビッド・スーシェ演じるポアロのTV映画が二〇一三年一一月に「カーテン」の放映で終了することになり、終了後の次の話題作りの目玉として、ポアロ物の新作の出版を企画していたからであろう。(P491)
クリスティー自身が望んでいなくても、こんな事情で「新作」が出てしまうとは、なんだか複雑です。。
この作品での語り手はヘイスティングズ大尉ではなく、スコットランド・ヤードのエドワード・キャッチプール。
ソフィー・ハナ創造のキャラクターですが、刑事向きではないですね。
そのおかげで、ポアロのキャラが際立つという効果はありますが・・・。
そして、込み入った事件が解決に向かう最後の場面、、ポアロの目の前で殺人が起きてしまいます。
クリスティーなら、このような描き方はしなかったような・・・。
作者が違うので仕方ないとはいえ、少し違和感が残りました。
解説の続きを一部引用――。
肝心の物語はというと、まず冒頭でポアロは異常な警戒心を持つ謎の女性に遭遇し、次の章では高級ホテルの客室で滞在客三人が連続して死亡する事件が発生する。読者を一気に物語に引き込む素早い展開で、いやでも『ABC殺人事件』を思い出してしまうが、この連続殺人には毒薬が使用されていることもわかる(クリスティーのもっとも得意とする殺人手段!)。やがて、"犯罪の陰"に小村における噂が浮かび上がってくるのだが、この辺りはマープル物の『動く指』を想起させる設定になっている。さらに『スリーピング・マーダー』や『五匹の子豚』のように、"過去の罪は長い尾を引く"というプロットが採用されていることもわかってくる。つまりいくつものクリスティー作品から大なり小なり影響を受けて物語が作られていることが実感できるわけだ。(P493)
この部分で紹介されている4冊のうち、『ABC殺人事件』をのぞく3冊を実家から持ち帰りました。
まずは、同じポアロ物の『五匹の子豚』を再読中。
まったく覚えていないのに、新鮮に読めています。。
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第一章 逃げるジェニー 第二章 三つの部屋で起きた殺人 第三章 <ブロクサム・ホテル>で
第四章 枠は広がる 第五章 百人に尋ねよ 第六章 シェリーの謎 第七章 ふたつの鍵
第八章 考えを組み立てる 第九章 グレート・ホリングの調査 第十章 中傷の矛先
第十一章 ふたつの記憶 第十二章 耐え難い傷 第十三章 ナンシー・デュケイン
第十四章 鏡の中の考え 第十五章 四つ目のカフスボタン 第十六章 嘘には嘘
第十七章 年上の女と若い男 第十八章 ノックせよ、誰が戸口に現れるか
第十九章 ついに真実が 第二十章 どうしてうまくいかなかったのか
第二十一章 すべての悪魔はここ地上に来ている 第二十二章 モノグラム殺人事件
第二十三章 本当のアイダ・グランズベリー 第二十四章 青い水差しとボウル
第二十五章 もしも殺人がDという字で始まるなら 終章
解説/数藤康雄
(2016年9月20日印刷 2016年9月25日発行)
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