『長崎殺人事件』 内田康夫 (光文社文庫)
きのうに続き、30年ほど前の浅見光彦シリーズ。
『小樽殺人事件』の表紙は黒い揚羽蝶だったのに対し、『長崎殺人事件』は蝶々夫人。
蝶が出てくるのも共通点――ですが、こちらの蝶は直接、事件には・・・。
『小樽殺人事件』の犯人は20ページほどで思い出したのに対し、この『長崎殺人事件』は100ページ過ぎ。
約3分の1を過ぎてからでだいぶ遅め(?)ですが、登場が遅かったので仕方がありません。。
それにしても、この設定は無理がありますね。
どんな心境で浅見光彦と絡んでいたのか、説明が難しいような・・・。
内田康夫はプロットなしで執筆すると、ほかの場所でも書いていますが、この自作解説でも――。
信じられないかもしれませんが、この作品では、ストーリーの約五分の四前後まで書き進んでも、ぼくには犯人がいったい誰なのか、さっぱり見当がつかなかったのです。だから、そのあたりを読むと、浅見がいかにも四苦八苦している様子が分かるでしょう。そこまでで犯人が誰か分かった読者がいたら、敬意を表します。
しかし、そこから十ページもいかないで、真犯人に思い当たるのですから、さすがに名探偵だけのことはあります。しかも、驚いたことに、ここに到るまでの文章の中に、無意識のうちにちゃんと伏線が示されていたのですから、作家も天才的です。(P357)
どこまで本当なのか分かりませんが・・・。
確かに、途中まで犯人と設定していなかったのであれば、心理状態を書き込みようがないですよね。
まあ、下手に書き込むと犯人が特定されてしまうので、表現方法は難しいところですが・・・。
いずれにしても、浅見に対する言動・行動は、犯人としては不自然――という点が、ちょっと残念です。。
-------------------------------------------
プロローグ
第一章 春香の反逆
第二章 蝶々夫人のたたり
第三章 名探偵飛ぶ
第四章 稲佐山
第五章 ポルトガル村計画
第六章 島原の女
第七章 グラバー邸の幽霊
第八章 発掘された真相
エピローグ
自作解説 内田康夫
(1990年3月20日初版第1刷発行)
-------------------------------------------
『小樽殺人事件』の表紙は黒い揚羽蝶だったのに対し、『長崎殺人事件』は蝶々夫人。
蝶が出てくるのも共通点――ですが、こちらの蝶は直接、事件には・・・。
『小樽殺人事件』の犯人は20ページほどで思い出したのに対し、この『長崎殺人事件』は100ページ過ぎ。
約3分の1を過ぎてからでだいぶ遅め(?)ですが、登場が遅かったので仕方がありません。。
それにしても、この設定は無理がありますね。
どんな心境で浅見光彦と絡んでいたのか、説明が難しいような・・・。
内田康夫はプロットなしで執筆すると、ほかの場所でも書いていますが、この自作解説でも――。
信じられないかもしれませんが、この作品では、ストーリーの約五分の四前後まで書き進んでも、ぼくには犯人がいったい誰なのか、さっぱり見当がつかなかったのです。だから、そのあたりを読むと、浅見がいかにも四苦八苦している様子が分かるでしょう。そこまでで犯人が誰か分かった読者がいたら、敬意を表します。
しかし、そこから十ページもいかないで、真犯人に思い当たるのですから、さすがに名探偵だけのことはあります。しかも、驚いたことに、ここに到るまでの文章の中に、無意識のうちにちゃんと伏線が示されていたのですから、作家も天才的です。(P357)
どこまで本当なのか分かりませんが・・・。
確かに、途中まで犯人と設定していなかったのであれば、心理状態を書き込みようがないですよね。
まあ、下手に書き込むと犯人が特定されてしまうので、表現方法は難しいところですが・・・。
いずれにしても、浅見に対する言動・行動は、犯人としては不自然――という点が、ちょっと残念です。。
-------------------------------------------
プロローグ
第一章 春香の反逆
第二章 蝶々夫人のたたり
第三章 名探偵飛ぶ
第四章 稲佐山
第五章 ポルトガル村計画
第六章 島原の女
第七章 グラバー邸の幽霊
第八章 発掘された真相
エピローグ
自作解説 内田康夫
(1990年3月20日初版第1刷発行)
-------------------------------------------
この記事へのコメント