『ローマ人の物語 30 終わりの始まり〔中〕』 塩野七生 (新潮文庫)

 きのう残り10ページで力尽きてしまい、読み終えたのはけさ起きてから・・・。
 それでも、6月は(ほぼ)10冊再読したことになります。
 5月の12冊には及びませんが、30巻に到達し、残りは13冊。
 4月末時点では考えもしなかった「年内読了」が見えてきました。
 まあ、そのぶん、ほかの本を読めていないので、少しペースを落とそうかと・・・。

 この30巻も目次と概要だけを書き、保存したまま――と思っていたら、違いました。。
 以下の斜体部分もありました。
 これは29巻の時に書いたのとまったく同じ内容なのですが・・・。

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 でも、この29は違います。
 忘れかけているのは同じでも、どうしても気になるところがあり、書くべきことは決まっていました。

 一つめは次の箇所――。

 それでマルクスのほうだが、帝位に就いた紀元一六一年は、公私ともに多忙な年になった。
 まず、八月の三十一日に、妻のファウスティーナが双生児を出産した。これでマルクスは、四十にしてすでに十一人の子をもったことになる。ただし、そのうちの四人は一歳の誕生日も迎えないで死に、この年に生まれた双生児の一人も五歳で死亡する。成人できたのは、娘五人と双児の片われの男子一人にすぎない。この男子が、マルクスの後の皇帝になるコモドゥスである。また、翌・一六二年には女子が生れ、さらにつづけてもう一人生れたがすぐに死に、最後になる紀元一七〇年生れの女子を加えると、マルクス・アウレリウスの子は十四人にもなった。(29巻・P121)


 この文章自体は別によいのですが、次の文章と矛盾するような・・・。

 同僚皇帝だったルキウスの突然の死去とその国葬、娘ルッチラの再婚、そのうえ七歳まで成長していた次男の死と、多難と多忙のうちに過ぎつつあった紀元一六九年だったが、その秋にはすでにマルクスは、再びドナウ前線に向かって首都を後にしている。それなのにこの翌年には、彼にとっては最後の子になるサビーナが生れている。最初の子が生れたのが紀元一四七年だから、双児が二組あったにせよ、二十三年間に十四人の子が生れたことになる。(29巻P210)

 問題なのは、169年に七歳で亡くなった次男の正体。169年で7歳ということは、誕生日を迎えていたとすれば162年生まれ、迎えていなかったとすれば、161年生まれということになります。
 しかし、最初の文章で162年に生まれたのは「女子」と明確に書いています。また、161年にコモドゥスとともに双生児で生まれた男子は「五歳」で死亡したと、これまた明確に書かれています。
 「すぐに死に」が、「さらにつづけてもう一人生まれた」子供だけを指すのか、162年に生まれた女子を含めて指すのかはっきりしませんが、162年に生まれた「女子」が正しくは「男子」だったとするより、初めの文章で「七歳」を「五歳」と書き間違えたとするほうが、妥当な感じがします。

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 いったい何を書こうとしていたのか・・・?
 おそらく、コモドゥスの生年か兄弟姉妹との関係に疑問を持ったから書いたと思うのですが・・・。
 今回読んだ限りでは違和感を覚えることはありませんでした。

 何しろ6年前のことなので、当時の感覚をまったく思い出せません。。
 万が一、思い出したら、追記することにします。

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第一部 皇帝マルクス・アウレリウス(承前) (在位、紀元一六一年~一八〇年)
  ローマ人と蛮族  時代の変化  「マルクス・アウレリウス円柱」  ドナウ河戦線  前線の基地
  蛮族のドミノ化現象  謀反  将軍カシウス  後始末  世襲確立  「第二次ゲルマニア戦役」  死
第二部 皇帝コモドゥス (在位、紀元一八〇年~一九二年)
  映画と歴史  戦役終結  「六十年の平和」  人間コモドゥス  姉・ルッチラ  陰謀
  初めの五年間  側近政治  「ローマのヘラクレス」  暗殺
                               (平成19年9月1日発行)

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弟ルキウスの死後、単独の皇帝として広大な帝国を維持すべく奮闘するマルクス・アウレリウス。その後半生は蛮族との戦いに費やされ、ついにはドナウ河の戦線で命を落とすという運命を辿る。さらにマルクスは、他の賢帝たちの例に従わず、後継者に実子コモドゥスを指名していた。そしてこれが、コモドゥス即位後の混乱を生む土壌となる――「パクス・ロマーナ」はもはや過去のものとなってしまうのか。

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