『ローマ人の物語 15 パクス・ロマーナ〔中〕』 塩野七生 (新潮文庫)

 3日前にエントリーしたことになっていますが、これはボタンの押し間違いが原因。
 「保存して一覧へ」を押したつもりが、「公開」を押していました。。

 ・・・ということで、これを書いているのは、19日23時30分過ぎ。
 15巻を読み終えてから、3日が経ちました。

「帝政」の名を口にせず、しかし着実に帝政をローマに浸透させていくアウグストゥス。彼の頭の中にあったのは、広大な版図に平和をもたらすためのリーダーシップの確立だった。市民や元老院からの支持を背景に、アウグストゥスは綱紀粛正や軍事力の再編成などに次次と取り組む。アグリッパやマエケナスという腹心にも恵まれ、以後200年もの間続く「パクス・ロマーナ」の枠組みが形作られていくのであった。

 着々と帝政に向けての政策を進めていく、アウグストゥス。
 カエサルのような派手さはないですが、安定感ありすぎます。。

 塩野七生の語りも安定感ありますが、一つだけ腑に落ちないことが・・・。

 しかも、アウグストゥスは、退職金のための財源の確立に、二十四年もの歳月をかけている。(P130)

 この退職金というのは、満期を務めあげた兵士への退職金。
 上の一行の前に、アウグストゥスの『業績録』の内容が書かれているのですが・・・。

「紀元前三〇年、その後も前一四年、除隊させた兵士に与える耕作地の購入費用を、その持主であった各地方自治地に支払った。(以下略)」(P128)

「紀元前七年、前六年、前四年、前三年、そして前二年と、満期除隊の兵士を各自が望み町に定住させた際、退職金(ラテン語では「正直に職務を務めあげた者に与える賜金」)は現金で支払い、それに要した金額は四億セステルティウスに達した」(P128-129)

「紀元六年、わたしの提案によって軍資金制度が創設され、以後は満期除隊の兵士への退職金は、この資金より支払われることになった(以下略)」(P129-130)


 財源の確立のために導入されたのが、「相続二十分の一税」。
 その取り組みは、紀元前三〇年に始まり、成立したのは紀元六年。
 この間、二十四年・・・って?

 紀元前三〇年から紀元前六年なら24年ですが、紀元前三〇年から紀元六年なら、36年ですよね。。
 どちらにしても、長い年月をかけて成立させたのは事実ですが・・・。

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ユリウス=クラウディウス朝系図
第二部 統治後期(紀元前十八年~前六年)  アウグストゥス、四十五歳~五十七歳
  "少子対策"  宗教心  アルプス  ドナウ河  「平和の祭壇」  軍事再編成
  総合戦略  近衛軍団  税制改革  アグリッパ  マエケナス  ゲルマン民族
  行政改革  ドゥルーススの死  ティベリウスの引退
                               (平成16年11月1日発行)

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 6年前、備忘録的に残していた、未エントリー分――。

   10・12・14・15・18・23・27・28・30・31

 2011年に18、今月に入ってから10・12・14・15をエントリー。
 ということで、未エントリーは残り5冊になりました。

   23・27・28・30・31

 次は23巻なので、しばらく先ですね。
 三日前からきのうで16巻を読み終え、きょうは17巻を半分ほど・・・。
 区切りがよいところを逃しましたが、そろそろ『ガリア戦記』に移りましょうか。

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