『ユーゴスラヴィア現代史』 柴宜弘 (岩波新書)

 『完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯』を読んだ流れで、半月ほど前に再読した本――。
 どういうことかというと・・・。

   一九九二年九月 ユーゴスラビア スヴェティ・ステファン

 風向き次第では、約百十キロ北にあるサラエボ近くの山の向こう側から、かすかな大砲の音がときおり聞こえてきた。当時はバルカン紛争が最高潮に達していて、いわゆるユーゴスラビア崩壊の時代だった。戦火の著しいボスニア・ヘルツェゴビナでは、八月のたった二週間で八千人が殺され、その数ヵ月前に家を捨てて逃げた人々が何百万人もいた。そんななか、ボスニア政府に忠実な軍隊とセルビア非正規軍との激しい戦闘から約八十キロほどのところにある東ヘルツェゴビナで、チェス対決は行われた。
                 (『完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯』 P417)


 フィッシャーとスパスキーの再戦が行われたのは、ユーゴ内戦の真っ只中だった1992年。
 引用した文中、「東ヘルツェゴビナ」がちょっとした疑問。
 スヴェティ・ステファン自体はモンテネグロのリゾート地。
 ・・・ということは、東ヘルツェゴビナはボスニア・ヘルテェゴビナでないんですね。
 なんだかややこしい。。
 ユーゴスラヴィアそのものの成り立ちがややこしいので、こういうことになっているのかもしれません。

 第二次世界大戦後のユーゴは「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」という表現に端的に示される、複合的な国家であった。  (はじめに ⅰ)

 これについては、Wikipediaに載っていました。

  七つの国境(イタリア、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、ギリシア、アルバニア)
  六つの共和国(スロベニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア)
  五つの民族(スロベニア人、クロアチア人、セルビア人、モンテネグロ人、マケドニア人)
  四つの言語(スロベニア語、セルビア語、クロアチア語、マケドニア語)
  三つの宗教(正教、カトリック、イスラム教)
  二つの文字(ラテン文字、キリル文字)
  一つの連邦国家


 (一つは当然として)二つ、三つ、六つは分かりましたが、「七つ」は大きな勘違いをしていました。
 ユーゴスラヴィアと周辺の国との国境ではなく、ユーゴ共和国内の国境の数かと・・・。

   1)スロヴェニアとクロアチア 2)クロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナ 3)クロアチアとセルビア
   4)ボスニア・ヘルツェゴビナとセルビア 5)ボスニア・ヘルツェゴビナとモンテネグロ
   6)クロアチアとモンテネグロ  7)セルビアとマケドニア
   
 正解は、上記の通り、イタリア~アルバニアです。。

 以下、Wikipediaのリンク。
 ちょっと復習が必要ですね。。

 ・ユーゴスラビア社会主義連邦共和国

 ・ユーゴスラビア

 ・スヴェティ・ステファン

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 はじめに
第一章 南スラヴ諸地域の近代
第二章 ユーゴスラヴィアの形成
第三章 パルチザン戦争とは何だったのか
第四章 戦後国家の様々な実験
第五章 連邦解体への序曲
第六章 ユーゴスラヴィア内戦の展開
終章  紛争からの再生をめざして
 あとがき(主要参考文献)
                    (1996年5月20日第1刷発行)

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  • *** 25冊、処分・・・ ***

    Excerpt:  4ヵ月ぶりに本を処分しました。  今回は以下の25冊。  この4ヵ月で買った数より多いですが、焼け石に水であることに変わりありません。 Weblog: Untidy Bookshelves racked: 2016-04-10 23:20