『ローマ亡き後の地中海世界 海賊、そして海軍 3』 塩野七生 (新潮社)

 先週、新潮文庫の最新刊を3冊買いました。
 『ローマ亡き後の地中海世界 海賊、そして海軍』の第3巻・第4巻と『シンメトリーの地図帳』。
 『シンメトリーの地図帳』は久しぶりのScience&Historyでかなり興味深いですが、本文だけで620ページあるので、ひとまずパスするしかありません・・・というより、第1巻・第2巻を読んだばかりなので、その勢いで(?)『ローマ亡き後の――』を先にするのが自然なだけですが・・・。

 世界史を履修しなかったとはいえ、塩野七生の著者は「ローマ亡き後の時代」のものも何冊か読んだことがあります。なので、それなりに重複しているところもあるはずなのに、なぜか新鮮に読めました。
 単に、『コンスタンティノーブルの陥落』も『わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡』も、きれいさっぱり忘れていただけの話なのですが・・・。
 それにしても、スペインとは覇権をかけて争うライバルだったとはいえ、フランスがトルコとの間で同盟を結んでいたとは驚きです。キリスト教vsイスラム教に加え、スペインvsフランスが絡み、なかなか複雑・・・。
 と思っていたら、以前、読んだ『神聖ローマ帝国』に、こんなのがありました。。

 神聖ローマ皇帝には西ヨーロッパの諸王の王としてこの異教徒の侵入を食い止める使命がある。ところが、「あらゆるキリスト教徒の王」であるはずのフランス王フランソワ一世は、敵の敵は味方の論理で異教徒スレイマンと手を結ぼうとしている。まさに悪魔を倒すためにサタンと手を結ぶというなりふり構わぬハプスブルク憎しの姿勢である。(P198-199)

 「フランス・トルコ同盟」と明示されていませんが、両者が手を結んだのは初見ではなかったわけで・・・。
 まったく、ダメダメですね。。

 タイトルしか知らなかった『ロードス島攻防記』や『レパントの海戦』が書かれた背景が何となく分かってきたので、これもいつか読みたいのですが、その前に、いろいろ復習が必要なようです。。

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第四章 並び立つ大国の時代
  コンスタンティノープルの陥落  読者へのお願い  スルタン・マホメッド二世  エーゲ海へ
  海賊・新時代  法王庁海軍  イオニア海へ  西地中海へ  海賊クルトゴル  法王メディチ
  「神聖同盟」  パオロ・ヴェットーリ  ジェノヴァの海の男たち  「イスラムの喉にひっかかった骨」
第五章 パワーゲームの世紀
  若き権力者たち  法王クレメンテ  「ユダヤ人シナム」  海賊「赤ひげ」  アンドレア・ドーリア
  スレイマンとカルロス  赤ひげ、トルコ海軍総司令官に  チュニス攻略  フランソワとカルロス
  フランス・トルコ同盟  対トルコ・連合艦隊
 図版出典一覧
                      (平成26年9月1日発行)

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   1914年9月 新潮文庫創刊、今年で100年を迎えました。

 ・・・とのことで、それに関係しているか分かりませんが、スピン(栞紐)の色が変わりました。

画像

 左の第2巻は茶色ですが、第3巻(+第4巻)は初めて見る黄色
  (茶色のスピンはテーブルの木目と走向が同じなので、分かりづらいですが・・・)
 本棚をぱっと見て、もっとも古い新潮文庫は22年前発行のもので、スピンは茶色
 この間はずっと茶色だったはずでしたが・・・。

 100周年記念の今月(orこれから一年)限定なのか、今後はずっと黄色なのか・・・。
 そもそも、新潮文庫のスピンはいつから存在し、色はどのように変わってきたのか(orいないのか)・・・。
 さすがにこれを調べるのは大変そうです。。

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