『ビューティフル・マインド 天才数学者の絶望と奇跡』 シルヴィア・ナサー 塩川優 訳 (新潮文庫)

 『ビューティフル・マインド』を読み終えました。
 本文だけで900ページ。今まで読んだ中でもっとも分厚い文庫本。なかなか大変でした。

 カバーには次のように書かれていましたが・・・。

 本書は読み終えるのに3枚のハンカチを必要とする、数少ない科学的伝記である。
                     ウォールストリート・ジャーナル[チャールズ・C・マン]

 読み終えるのにたっぷり2週間はかかったので、その間にハンカチを3枚以上は使いました。
 でも、当然「そういう意味」ではないはず・・・。
 「そういう意味」では、ハンカチはまったく不要でした。

 10年以上前に映画化された『ビューティフル・マインド』は数学者ジョン・ナッシュの伝記。
 ナッシュというとナッシュ均衡しか思い浮かばないのですが、埋め込み論や単項的変換など多くの成果をあげ、リーマン仮説へも挑戦していました。統合失調症を発病し、ノーベル経済学賞を受賞したのは、奇跡的に回復した後だった・・・とか、この辺りのこと、よく知りませんでした。
 ナッシュその人だけでなく、統合失調症とは・・・など、いろいろ調べてみたいテーマが出てきます。

 この本は、多くの人への取材を重ねて積み上げた大作と思います。
 ナッシュについて書かれた伝記はほかあるにしても、これ以上のものはちょっと想像出来ません。
 また読んでみたいですが、何しろ900ページあるのでかなりの覚悟がいります。
 調べてみたテーマのところだけ拾い読みしていくのが、現実的でしょうか。。

 Scinence&History Collecitonの次の一冊は『四色問題』で、まもなく出る予定。
 これも楽しみです。

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プロローグ
第Ⅰ部 ビューティフル・マインド
 1 ブルーフィールド(一九二八~四五年)
 2 カーネギー工科大学(一九四五年六月~四八年六月)
 3 宇宙の中心(プリンストン大学、一九四八年秋)
 4 才能の宝庫(プリンストン大学、一九四八年秋)
 5 天才の芽ばえ(プリンストン大学、一九四八~四九年)
 6 さまざまなゲーム(プリンストン大学、一九四九年春)
 7 ジョン・フォン・ノイマン(プリンストン大学、一九四八~四九年)
 8 ゲーム理論
 9 交渉問題(プリンストン大学、一九四九年春)
 10 ゲーム理論のライヴァル(プリンストン大学、一九四九~五〇年)
 11 ロイド・シャプレー(プリンストン大学、一九五〇年)
 12 知恵の戦争(ランド研究所、一九五〇年夏)
 13 ランド研究所におけるゲーム理論の研究
 14 徴兵問題(プリンストン大学、一九五〇~五一年)
 15 美しい定理(プリンストン大学、一九五〇~五一年)
 16 MIT
 17 悪がき先生
 18 理論検証のための実験(ランド研究所、一九五二年夏)
 19 「赤い」学者たち(一九五三年春)
 20 幾何学での功績
第Ⅱ部 離れゆく生
 21 特異点
 22 特殊な関係(サンタモニカ、一九五二年夏)
 23 エレノア
 24 ジャック・ブリッカー
 25 逮捕(ランド研究所、一九五四年夏)
 26 アリシア
 27 プロポーズまで
 28 シアトル(一九五六年夏)
 29 死と結婚と(一九五六~五七年)
第Ⅲ部 ゆるゆると燃え出す火
 30 オルデンレーンとワシントン広場(一九五六~五七年)
 31 原爆製造工場
 32 秘密を解く鍵(一九五八年夏)
 33 ポール・コーエン(一九五八年秋)
 34 南極大陸の皇帝
 35 竜巻の渦中で(一九五九年春)
 36 バウディッチホールの夜明け(マクリーン病院、一九五九年四~五月)
 37 マッドハッターのパーティ(一九五九年五~六月)
第Ⅳ部 失われた歳月
 38 世界市民(パリ、およびジュネーブ、一九五九~六〇年)
 39 絶対零度(プリンストン大学、一九六〇年)
 40 沈黙の塔(トレントン州立病院、一九六一年)
 41 強制された、理性の幕間狂言(一九六一年七月~六三年四月)
 42 単項的変換(プリンストン大学およびキャリア・クリニック、一九六三~六五年)
 43 ひとり暮らし(ボストン、一九六五~六七年)
 44 未知の世界における孤立無援の男(ロアノーク、一九六七~七〇年)
 45 ファインホールの幽霊(プリンストン大学、一九七〇年代)
 46 デヴィッドとチャールズ(一九七〇~九〇年)
第Ⅳ部 もっとも価値ある存在
 47 寛解
 48 ノーベル賞
 49 史上最大のオークション(ワシントンDC、一九九四年一二月)
 50 目覚め(プリンストン大学、一九九五~九七年)
 謝辞
 日本語版刊行にあたって――エピローグ
 訳者あとがき
 安全・自由・親密さ 斎藤環
                                (平成25年11月1日発行)

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この記事へのコメント

gaharn@docomo.ne.jp
2013年12月02日 19:40
初投稿です!(*^-^)たかはしさんのブログって人をひきつけますよね。いつもは見てるだけなんですけど、つい投稿してしまいましたo(^◇^)oお恥ずかしながら実はゆいもブログやってるので良かったら見てください(*^-^)ちなみに…お友達になれたら嬉しいです(*^-^)色々お話したいのでもし良かったらお返事くださいです♪待ってますね(*^-^)
たかはし
2013年12月03日 17:09
先月のchuchun@docomo.ne.jpと同じパターン。
ほかの方のブログにも同様のが来ているようです。
例えば、こちらとか・・・。
 → http://kamadora.at.webry.info/201312/article_2.html
気をつけましょう。

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