*** キロクアメ サツポロ (9/2) ***

 きょうの昼前、札幌管区気象台が「大雨に関する説明会」を開催しました。
 資料はこちら

 この資料の冒頭には次のようにあります。

  太平洋側と日本海側では、5日夕方から6日夕方にかけて、記録的な大雨となる恐れがあります。
  低い土地の浸水、土砂災害、河川のはん濫、都市型水害に厳重に警戒して下さい。
  総雨量は、「56水害」と同程度かそれより多くなる見込み。


 6ページには昭和56年8月3日~6日、四日間の総降水量の分布図があります。
 岩見沢で410ミリ!となっているほか、苫小牧~岩見沢~深川を結ぶエリアが広範囲で300ミリ以上。
 これと同程度か、これより多いとなると・・・。

 以下は、16時前に発表された大雨に関する情報です。

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大雨と雷および突風に関する北海道地方気象情報 第10号

平成23年9月5日15時45分 札幌管区気象台発表

(見出し)
太平洋側と日本海側では、これから6日夕方にかけて、記録的な大雨となるおそれがあります。低い土地の浸水、土砂災害、河川のはん濫に厳重に警戒して下さい。

(本文)
<気象状況>
 北海道には停滞前線があり、台風第12号から変わった低気圧や台風第13号の周りを回って、暖かく非常に湿った空気が流れ込み、これから6日夕方にかけて大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

<防災事項>
 太平洋側と日本海側では、これから6日夕方にかけて、局地的に非常に激しい雨が降る見込みです。猛烈な雨を伴う可能性もあり、昭和56年の水害に匹敵する大雨となるおそれがあります。
 1日からの大雨により、地盤の緩んでいるところや河川の増水しているところがあり、大きな災害となるおそれもあります。
 低い土地や地下施設への浸水、土砂災害や河川のはん濫、道路や橋の流出に厳重に警戒して下さい。
 また、落雷やひょう、竜巻など激しい突風にも注意して下さい。
 
<雨の予想>
 5日18時から6日18時までの雨量
  太平洋側西部 400ミリ
  日本海側南部 400ミリ
  太平洋側東部 150ミリ
  日本海側北部 100ミリ
 1時間雨量の最大値
  太平洋側西部・日本海側南部 60ミリ
  太平洋側東部・日本海側北部 30ミリ

<これまでの大雨の状況>(アメダスによる速報値)
 1日15時から5日15時までの総雨量
  後志地方 積丹町美国 285.5ミリ
  石狩地方 石狩市浜益 265.0ミリ
  上川地方 上富良野  236.0ミリ
  後志地方 余市    236.0ミリ

 今後、地元気象台・測候所の発表する気象情報に十分留意して下さい。

 次の北海道地方気象情報は、5日23時頃に発表の予定です。

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 「56水害」は四日間で400ミリでしたが、この情報の400ミリは24時間の値。
 9月に入ってからすでに200ミリを超える雨が降っているエリアがあることを考えると、かなり危ない状況です。

 上の情報で触れられた4地点は、中でも2日に記録的な大雨になりました。
 下は2日の日降水量と9月の平年値を並べたもの。

                2日の日降水量  9月の平年値
  後志地方 積丹町美国    177.0     203.6
  石狩地方 石狩市浜益    182.0     129.1
  上川地方 上富良野     170.0     115.9
  後志地方 余市        148.5     151.1

 三国・浜益・余市の日降水量はいずれも観測史上1位を更新。上富良野は観測史上2位の値です。
 また、上富良野と浜益は一日で9月一ヵ月分の約1.5倍の雨が降ったことになり、美国と余市も一日でほぼ1ヵ月分の雨が降ったことになります。

 2日は日降水量だけでなく、時間降水量でも記録を更新した所が多く、キロクアメの電文も入りました。

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空知地方記録的短時間大雨情報 第1号
平成23年9月2日10時55分 札幌管区気象台発表

 10時30分北海道で記録的短時間大雨
 新十津川町付近で約80ミリ

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 2日のレーダーエコー図を並べておきます。
 キロクアメが発表されるくらいですから、エコー強度が強かったのはもちろんですが、強弱を繰り返しながらも同じようなエリアにかかり続けたため、総雨量も記録的なものとなりました。

 ●レーダーエコー図       左:9月2日1時~4時    右:9月2日5時~8時
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 ●レーダーエコー図       左:9月2日9時~12時    右:9月2日13時~16時
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 ●レーダーエコー図       左:9月2日17時~20時    右:9月2日21時~24時
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 天気図を見ると、北海道には前線が停滞。四国の南には台風12号。はるか東には優勢な高気圧。
 北海道付近は南北に等圧線が立っていて、いかにも湿った空気が入りやすい形です。
 おまけに、気圧配置の変化は小さく、同じようなエリアで雨が続いてしまいました。
 紀伊半島で記録的な大雨となったのも、気圧配置の変化が小さかったこと(台風の動きが遅く、強い暖湿気の流れ込むエリアが変わらなかったこと)に原因があります。

 ●地上実況天気図       左:9月2日9時    右:9月2日21時
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 台風12号は先ほど15時に日本海で温帯低気圧に。
 一方、2日の天気図で熱帯低気圧として解析されていた擾乱は台風13号になり、東の海上を北上中。
 あすにかけての北海道は湿った空気の流れ込みがいっそう強まる見込み。
 そんなわけで、またキロクアメが出るかもしれません。

 それにしても――。
 強い雨雲がかかるのが夜になってからと思っていたのですが、予想以上に早いです。
 しかも、道東太平洋側でここまで強まるとは・・・。
 東日本がようやく一息つくので、今夜の夜勤は北海道(+東北)に集中です。。

 ●レーダーエコー図       左:9月5日9時~12時    右:9月5日13時~16時
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 おまけで9月1日に更新された極値。降水量は年間を通しての記録更新です。
 台風から離れている群馬県で記録的な大雨となりました。
 前橋でここまで降るとはちょっと意外。もっと西の山沿いだと思っていたのですが・・・。

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 最高気温の記録は9月としての記録更新。道内で30度以上の地点が多いのが目立ちます。
 この真夏の空気が秋の空気とぶつかったわけで、翌日(2日)の強雨のポテンシャルを示していると思います。

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   ※ レーダーエコー図は「川の防災情報」、そのほかの画像は気象庁HPより引用しました。

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