*** 広戸風 (5/29) ***

 下はおととい(29日)午後の地上天気図。
 台風2号は15時に四国沖で温帯低気圧に変わり、紀伊半島付近を通過しました。


 19時のアメダスの風。
 低気圧に変わっても、気圧傾度が大きいことに変わりはなく・・・。
 それにしても、岡山県内に1ヵ所だけある25メートルは・・・? 

画像

 平均で25メートルの暴風を観測したのは、奈義のアメダス。

 少し長い引用になりますが、以下は21時過ぎに岡山地方気象台から出た府県情報です。

--------------------------------------------------------------------------
大雨と暴風に関する岡山県気象情報 第1号

平成23年5月29日21時35分 岡山地方気象台発表

(見出し)
岡山県では地盤が緩んでいる所があるため、南部では30日未明にかけて土砂災害に警戒して下さい。また、津山地域、勝英地域では30日未明にかけて暴風に警戒して下さい。

(本文)
 岡山県では、台風から変わった低気圧による発達した雨雲により、北部を中心に30日昼前にかけて雨が降る見込みです。
 これまでの雨で、南部では地盤の緩んでいる所があるため、30日未明にかけて土砂災害に警戒してください。
 また、河川の増水にも注意して下さい。
 
 29日21時から30日21時までの24時間雨量は、多い所で 南部 40ミリ 北部 80ミリ の見込みです。
 
 降り始めの5月26日14時から29日21時までの総降水量(主なアメダス地点速報値)は

 玉野        136.0ミリ
 真庭市上長田    126.5ミリ
 笠岡        109.0ミリ
 倉敷        108.5ミリ
 井原市佐屋     105.5ミリ
 矢掛        102.0ミリ

となっています。

 29日21時までの最大瞬間風速と最大風速(アメダスによる速報値 単位:メートル)は
 奈義
   最大瞬間風速 40.1   北 29日19時03分
     最大風速 27.1 北北東 29日18時27分


 引き続き30日未明までは勝央町、奈義町、津山市では、広戸風による暴風に警戒して下さい。最大風速は、20メートルの見込みです。 

 29日の最大風速は、勝央町、奈義町、津山市を除く陸上で15メートル、海上で17メートル、波の高さは1.5メートル
 30日の最大風速は、勝央町、奈義町、津山市を除く陸上で12メートル、海上で15メートル、波の高さは1.5メートルの見込みです。

 今後、気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意して下さい。

 この情報は「平成23年台風第2号に関する岡山県気象情報 第7号」を引き継ぐものです。
 次の「大雨と暴風に関する岡山県気象情報」は30日06時00分頃に発表する予定です。

--------------------------------------------------------------------------

 日本三大局地風の一つ、広戸風による暴風でした。
 勝央町、奈義町、津山市では――とあるように、この暴風は局地性の強いものです。
 ちなみに、奈義町・津山市周辺はこんな感じの地形です。

 

大きな地図で見る


 広戸風に関するリンクです。

  ・広戸風について(岡山地方気象台)

   広戸風は、那岐山のふもとにある奈義町、勝北町のごく一部(数Kmの範囲)で吹く局地風で、
   日本海から鳥取県の千代川に沿って風が吹き込み、そのV字谷で収束され、
   那岐山を越えた時に吹き下ろすおろし風の一種です。


   ・広戸風(津山市のHP)

   ・広戸風(Wikipedia)

 今回の広戸風は29日14時過ぎから吹き出し、30日1時頃まで強い状態が続きました。

  ・奈義(5月29日・10分ごとの実況値 気象庁HP)
  ・奈義(5月30日・10分ごとの実況値 気象庁HP)

 29日の最大瞬間風速・40.1メートルと30日の最大瞬間風速32.0メートル(0時50分頃)は、それぞれ観測史上1位・2位の記録となりました。もっとも、最大瞬間風速は統計期間が3年ほどと短いのですが・・・。
 統計期間が長い最大風速で見ると、29日の27.1メートルは観測史上2位の記録。
 1位の34メートルは、津山市のHPで紹介されている「平成16年の台風23号」によるものです。

画像

  ・奈義(観測史上1~10位の記録 気象庁HP)

 観測史上1位の最大風速をもたらした、2004年(平成16年)の台風23号の経路図です。
画像

 ついでに・・・観測史上3位の最大風速をもたらした、1997年の台風8号の経路図。
画像

 観測史上4位の最大風速をもたらした、2004年の台風21号の経路図。
画像

 観測史上5・6位の最大風速をもたらした、2009年の台風18号の経路図。
画像

 観測史上8位の最大風速をもたらした、2001年の台風11号の経路図。
画像
 

 どれもこれも似たコースをたどっていて、岡山地方気象台HPの図にあるエリアを通過しています。
 強風が吹き出したタイミングで台風がエリア内にあったかは、実況値を時系列で見ないと分かりません。
 奈義のアメダスの実況値は後でリンクさせておきます。


  ※ 地上天気図・アメダス・奈義の風速1~10位の記録は気象庁HP、
    台風経路図はデジタル台風のサイトから引用のうえ、加工しました。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

navarea11
2011年05月31日 21:59
今回、この時期にしては珍しい「台風」接近だったわけですが、温低化後の気圧配置は、冬の大雪を連sぽうさせるような気圧配置と、低気圧ののろさがあって、時期が冬の真っ只中なら、大雪になってもおかしくない様相でしたね。
もちろん、時期は時期ですから雪は考えにくいのですが、不意に思い出してしまいました。似たような気圧配置が冬にあったと思うのですが、記憶の彼方で思い出せません。
たかはし
2011年06月01日 10:29
西から進んできた渦に取り込まれる形となり、
温低化後にスピードが上がりませんでした。

「冬の大雪を連想させるような気圧配置」というのは
確かにその通りですね。中国大陸はともかくとして、
南岸低気圧+北から張り出す高気圧の組み合わせ・・・。
東経130度より東だけ見ると、ゾッとします。

この記事へのトラックバック