*** キロクアメ ミヤコジマ (11/19) ***

 不安定な天気をもたらした寒冷渦は東へ抜け、きょうの日本列島は高気圧の圏内。

     ●地上実況天気図    11月19日6時     (気象庁のHPより引用)
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 一息つけると思ったら、キロクアメ ミヤコジマが入電していました。

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宮古島地方記録的短時間大雨情報 第1号
平成22年11月19日07時10分 宮古島地方気象台発表

 07時沖縄県で記録的短時間大雨
 多良間空港で133ミリ

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 多良間空港で・・・とあるので、実測値です。
 多良間空港=アメダス「仲筋」では、6時から8時までの時間雨量が、86.5ミリ・132.5ミリ・93.5ミリ!
 なんと、これだけで300ミリ以上! 降り始めの昨夜遅くからの雨量は400ミリを超えました。

 ●中筋(多良間空港)の雨量変化 (「川の防災情報」のHPより引用)
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 この400ミリ以上という値は、11月1ヵ月の平年の降水量(※)の約3倍に当たる量です。

 ※ 「仲筋」は観測期間が短く、平年値がありません。
   昨年廃止された「多良間」をもとにした記述です。
   多良間の11月の降水量の平年値は135.4ミリ。
     ・多良間の平年値(気象庁HP)

 下は9時過ぎに入った、沖縄気象台発表の地方情報。

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大雨と雷に関する沖縄地方気象情報 第2号

平成22年11月19日09時10分 沖縄気象台発表

(見出し)
多良間島では、19日00時00分から09時00分までの降水量が400ミリを超える大雨となっています。多良間島や石垣市では、低い土地での浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒して下さい。

(本文)
<要因>
 先島諸島は、気圧の谷の影響で大気の状態が非常に不安定となっています。

<雨の予想と実況>
 先島諸島では、局地的に非常に発達した雨雲がかかっており、多良間島では、19日00時00分から09時00分までの降水量が400ミリを超える大雨となっています。
 先島諸島では、19日昼前にかけて局地的に雷を伴い1時間に60から90ミリの猛烈な雨の降るおそれがあります。今後、各地で予想される1時間最大雨量は、多い所で以下のとおりです。
 宮古島地方    90ミリ
 石垣島地方    60ミリ

<防災上の警戒・注意事項>
 多良間島や石垣市では19日昼前まで、低い土地での浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒して下さい。また、石垣市では土砂災害に、宮古島では、低い土地での浸水にも注意して下さい。

 宮古島地方や石垣島地方では発達した積乱雲の下での落雷や突風に注意して下さい。

アメダス観測値(速報 19日09時00分現在)
1時間最大雨量
 多良間空港   144.5ミリ 19日07時30分
 石垣市登野城   65.0ミリ 19日07時00分

19日00時00分から09時00分までの降水量
 多良間空港   426.5ミリ
 石垣市伊原間  103.0ミリ

 今後、地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意して下さい。

 次の気象情報は、19日12時頃に発表する予定ですが、それまでに気象状況に大きな変化があった場合には随時発表します。

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 大雨の要因としては、「気圧の谷の影響で大気の状態が非常に不安定となっています」とあるだけ。
 地上天気図を見ると、沖縄付近では等圧線が少し北に盛り上がっていて、相対的に気圧が低くなっています。確かに気圧の谷とはいえますが、これだけでは説明がつきません。
 下はGSMの850hPa・相当温位予想図。9時の予想図では台湾の東に低気圧性の循環があり、その東側には温暖前線の形で、相当温位の集中帯(330K前後)がのびています。

 ●11月18日21時初期値GSM・850hPa相当温位予想図    (北海道放送のHPより引用)
    (左:FT=12 11月19日9時対象    右:FT=24 11月19日21時対象)

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 500hPaの気温は-9度と特に強くなく、寒冷渦のようなもの見られないので、大雨の要因は下層(850hPa)の暖湿気にあるのでしょう。とは言え、これだけでは400ミリ/6時間の理由としては不十分なのは明らか。周辺とあまりにも雨量が違うので、局地的な収束などを考える必要がありそうです。

 幸い、発達した雨雲は抜け、これ以上、極端に雨量が増えることはなさそうですが、何しろ6時間ほどの間に400ミリ以上の大雨が降ったわけで・・。どれだけの被害があったのか、気になるところです。


 先ほど入った、沖縄気象台発表の地方情報。
 要因に関する記述、「気圧の谷の影響で・・・」から「前線の影響で・・・」に変わりました。
 ほかの気象台が出す府県情報や府県概況も同様で、10時台までの「気圧の谷の影響で・・・」から、いっせいに「前線の影響で・・・」に変わっています。

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大雨と雷に関する沖縄地方気象情報 第3号

平成22年11月19日11時18分 沖縄気象台発表

(見出し)
多良間村では19日昼過ぎまで、宮古島市では19日夕方まで、低い土地で
の浸水に十分注意してください。また、石垣市では19日夕方まで土砂災害
に十分注意してください。

(本文)
<要因>
 先島諸島は、前線の影響で大気の状態が不安定となっています。

<雨の予想と実況>
 宮古島地方では、前線の影響で大気の状態が不安定となっており、19日
夕方にかけて局地的に雷を伴い1時間に50から70ミリの非常に激しい雨
の降るおそれがあります。今後、各地で予想される1時間最大雨量は、多い
所で以下のとおりです。
 宮古島市    50ミリ
 多良間村    70ミリ
   

<防災上の警戒・注意事項>
 多良間村では19日昼過ぎまで、宮古島市では19日夕方まで、低い土地
での浸水に十分注意してください。また、石垣市ではこれまでの大雨で地盤
が緩んでいる所がありますので、19日夕方まで土砂災害に十分注意してく
ださい。

 宮古島地方や石垣島地方では発達した積乱雲の下での落雷や突風に注意し
て下さい。

アメダス観測値(速報 19日11時00分現在)
1時間最大雨量
 多良間空港   144.5ミリ 19日07時30分
 石垣市登野城   65.0ミリ 19日07時00分

19日00時00分から11時00分までの降水量
 多良間空港   438.5ミリ
 石垣市伊原間  103.5ミリ

 今後、地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意して下さい。

 これで、大雨と雷に関する沖縄地方気象情報を終了します。

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 11時過ぎに配信される9時の実況天気図ではまだ前線が描かれていませんが・・・。

     ●地上実況天気図    11月19日9時     (気象庁のHPより引用)
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 このあたりの整合性はあまり問題にしないのでしょうか?
 蛇足ながら、気になったもので・・・。

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この記事へのコメント

navarea11
2010年11月21日 14:16
等圧線では描かれませんが、流線解析では石垣島あたりに収束域があったようで、前線を描いてもおかしくないかも知れません。温度では検出しにくいですが。

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