*** キロクアメ オオサカ ほか(8/22~23)***

前の記事の続き・・・といえば、続きです。
     *** やっぱり・・・予想より・・・冷たかった・・・ ***
     *** やっぱり・・・予想より・・・悪くなった・・・ ***

 23日、出社すると「堺、水没」の一報が入っていました。
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     キロクアメ1 オオサカ 

     大阪府記録的短時間大雨情報 第1号
     平成19年8月23日07時15分 大阪管区気象台発表

      7時大阪府で記録的短時間大雨
      大阪狭山市付近で120ミリ以上
      高石市付近で120ミリ以上
      松原市付近で約100ミリ
      富田林市付近で120ミリ以上
      堺市美原区付近で120ミリ以上
      堺市北区付近で120ミリ以上
      堺市西区付近で120ミリ以上
      堺市中区付近で120ミリ以上
      堺市堺区付近で120ミリ以上
      平野区付近で120ミリ以上
      住之江区付近で約110ミリ
      住吉区付近で120ミリ以上

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 なんと、12ヵ所も!! こんなの見たことがありません。
 同じタイミングで奈良県も・・・。
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     キロクアメ1 ナラ 

     奈良県記録的短時間大雨情報 第1号
     平成19年8月23日07時16分 奈良地方気象台発表

      7時奈良県で記録的短時間大雨
      桜井市付近で120ミリ以上
      橿原市付近で約110ミリ
      天理市付近で120ミリ以上
      奈良市付近で約90ミリ

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 23日6時30分のレーダーエコー図。非常に発達した雨雲のラインが南下していました。



 近畿地方は前日、22日にも強雨に見舞われていました。22日18時30分のレーダーエコー図、近畿地方から中国地方に発達した雨雲がかかっています。



 この時、近畿地方にはキロクアメは出ませんでしたが、鳥取県で発表されました。
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     キロクアメ1 トツトリ 

     鳥取県記録的短時間大雨情報 第1号
     平成19年8月22日19時20分 鳥取地方気象台発表

      19時鳥取県で記録的短時間大雨
      八頭町付近で約90ミリ

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 さらにこの日の朝、石川県でキロクアメが出ていました。
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     キロクアメ1 カナザワ 

     石川県記録的短時間大雨情報 第1号
     平成19年8月22日08時45分 金沢地方気象台発表

      08時30分石川県で記録的短時間大雨
      珠洲で73ミリ

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 下は22日15時から23日12時までの3時間ごとのレーダーエコー図。ライン状の強雨域が次第に南下していく様子が分かります(22日朝のを保存しておかなかったのが惜しまれます・・・)。

レーダーエコー図   左:22日15時  右:22日18時

レーダーエコー図   左:22日21時  右:23日0時

レーダーエコー図   左:23日3時  右:23日6時

レーダーエコー図   左:23日9時  右:23日12時


 22日から23日にかけて、サハリン付近の発達した低気圧からのびる寒冷前線が日本海~本州上を南下していきました。
 22日朝の石川県(そのほか北陸や東北などを含む)、22日宵の内の鳥取県(そのほか中国や近畿などを含む)の強雨は寒冷前線よりも南の位置、暖湿気の収束により起こったもの、23日朝の大阪府・奈良県の強雨は寒冷前線通過によるものと考えられます。

地上実況天気図   左:22日9時  右:22日21時

地上実況天気図   左:23日9時  右:23日21時


 22日9時・22日21時を対象とした、GSMとRSMの500hPa高度場・地上気圧配置・降水量の予想は下の通り。
 500hPの予想はまあまあですが、暖湿気による降水量は予想通り(?)表現が弱いです。

GSM FT=72   左:19日9時初期値(22日9時対象) 右:19日21時初期値(22日9時対象)

20日21時初期値RSM   左:FT=36(22日9時対象)  右:FT=48(22日21時対象)

21日21時初期値RSM   左:FT=12(22日9時対象)  右:FT=24(22日21時対象)

500hPa解析図    左:22日9時   右:22日21時 

 23日9時・22日21時を対象とした、GSMとRSMの500hPa高度場・地上気圧配置・降水量の予想で特徴的なのは、23日9時までの12時間降水量。北陸~近畿北部~中国地方にかなりの量が計算されています。暖湿気は苦手でも、寒冷前線のはそれなりに計算するようで・・・。でも、問題はその後・・・。23日21時までの12時間降水量を見ると、降水域の集中帯はどこへ行ったの?という感じ。確かに実況でもエコーは太平洋側に南下するにしたがい弱まりましたが、弱まるタイミングが早すぎです。
 もう一つ特徴的なのは21時21時初期値RSMの高すぎる高度場。解析図では5880gpmラインが東海~関東の南岸なのに対し、能登半島~関東北部を横切っていました。

GSM FT=72   左:20日9時初期値(23日9時対象) 右:20日21時初期値(23日9時対象)

21日21時初期値RSM   左:FT=36(23日9時対象)  右:FT=48(23日21時対象)

22日21時初期値RSM   左:FT=12(23日9時対象)  右:FT=24(23日21時対象)

500hPa解析図    左:23日9時   右:23日21時 

 22日9時・22日21時を対象とした、GSMとRSMの500hPaの寒気の予想―――。
 前の例ほどではありませんが、RSMの寒気はGSMよりも若干表現が弱く、22日21時の-6度ラインは日本海(北緯38度付近)~東北北部でした。実況は山陰沿岸~東北南部。GSMの予想よりもさらに大きく南へずれていました。

GSM FT=72   左:19日9時初期値(22日9時対象) 右:19日21時初期値(22日9時対象)

20日21時初期値RSM   左:FT=36(22日9時対象)  右:FT=48(22日21時対象)

21日21時初期値RSM   左:FT=12(22日9時対象)  右:FT=24(22日21時対象)

500hPa実況図    左:22日9時   右:22日21時 

 23日9時・22日21時を対象とした、GSMとRSMの500hPaの寒気の予想―――。
 GSMが南岸まで-6度ラインをおろしていたのに対し、RSMときたら・・・。特に21日21時初期値は高すぎる高度場に対応し、寒気も弱すぎ・・・。実況は・・・やはり、GSMよりさらに寒気は強かったです。
 寒気の強さに加え、トラフの前面・後面での対照的な露点差。700hPa予想図でもトラフ後面の乾燥域が明瞭です。前線付近での暖湿気の収束に加え、後面の上層寒気と乾燥域の流入―――、相当、対流不安定な状況だったと思われます。

GSM FT=72   左:20日9時初期値(23日9時対象) 右:20日21時初期値(23日9時対象)

21日21時初期値RSM   左:FT=36(23日9時対象)  右:FT=48(23日21時対象)

22日21時初期値RSM   左:FT=12(23日9時対象)  右:FT=24(23日21時対象)

500hPa実況図    左:23日9時   右:23日21時 


 23日21時に北~東日本にある寒気トラフはゆっくり東へ抜けたのですが・・・、こういう寒気トラフはだいたい予想より影響が残るものです。24日夜遅く~25日未明は東京23区内で局地的な激しい雨となったのでした・・・。

  ⇒ 『親愛なる者へ』 中島みゆき

 あっ、間違いじゃありません・・・。そういうタイトルで記事を書いてしまったもので・・・。


  ※ レーダーエコー図は「川の防災情報」のHP、
    天気図は北海道放送のHPより引用のうえ、加工。

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