*** キロクアメ ウツノミヤ(6/10) ***
あれから3日しか経ってないのに、またまた宇都宮地方気象台から記録的短時間大雨情報が出ました。
キロクアメ1 ウツノミヤ
栃木県記録的短時間大雨情報 第2号
平成19年6月10日11時40分 宇都宮地方気象台発表
11時栃木県で記録的短時間大雨
岩舟町付近で約110ミリ
いや、驚きましたね。あっ、時間100ミリ超の雨のことではありません。寒冷渦の影響で、かなりシビアな天気になることは予想されていましたので・・・。驚いたのはこんな不安定な天気の中、ハイキングを決行していたことです。
関東中心に激しい雷雨、栃木南西部では1時間に110ミリ
落雷で中学生9人が軽傷、学校行事でハイキング…栃木
確かに地上天気図では低気圧の表現はなく、高気圧と高気圧の間の「気圧の谷」と言えるくらい・・・。でも、寒冷渦なので、上空へいくほど正体がはっきり現われます。500hPaではぐるぐるの渦巻きです。渦の中心は9時の時点で近畿地方、500hPaの気温は-18度。関東地方にも-15度前後の寒気が流れ込んでいました。
10日12時・地上実況図 10日9時・500hPa予想図
10日9時・500hPa実況図 10日9時・850hPa実況図

発達した雨雲は渦の中心を半時計回りに動き、日中、関東南部から北部へと北上していきました。
10日9~15時のレーダー・アメダス降水量・アメダス風
しかし、栃木県岩舟町付近に強雨をもたらしたのは北上していった大きな雨雲ではありません。大きな雨雲が北上してくるのに先立って、栃木・群馬の県境~埼玉県北部に朝から形成されていた南北にのびるライン状の雨雲によるものです。
アメダスで風の分布を見ると、この付近は鹿島灘方面から吹き込む東よりの風の先端に当たっています。この地上付近の収束が雨雲を発生・発達させ、さらに風の分布があまり変わらなかったことから、強雨が継続し、時間100ミリを超える雨になったのでしょう。
この東風による収束域は東京湾方面にのびていて、ライン状のエコーは11時頃には埼玉県南東部にまで南下しました。激しい雨の範囲が神奈川県東部~東京都23区~埼玉県東部~千葉県北西部~茨城県西部となったのは、関東平野を北上した雨雲がこの収束域付近で発達したためと推測されます。この方面で時間100ミリレベルにならなかったのは継続時間が比較的短かったためで、強度(10分雨量)自体は岩舟町付近とそれほど変わらなかったのではないでしょうか。
今回は寒冷渦の動きが非常に遅かったため、雷三日どころか雷五日(?)と不安定な状態が続きましたけど、ようやく終わり・・、あとは梅雨入りを待つだけです。
※ 天気図は北海道放送のHP、
レーダーエコー・アメダスは気象庁のHPより引用のうえ、加工。
キロクアメ1 ウツノミヤ
栃木県記録的短時間大雨情報 第2号
平成19年6月10日11時40分 宇都宮地方気象台発表
11時栃木県で記録的短時間大雨
岩舟町付近で約110ミリ
いや、驚きましたね。あっ、時間100ミリ超の雨のことではありません。寒冷渦の影響で、かなりシビアな天気になることは予想されていましたので・・・。驚いたのはこんな不安定な天気の中、ハイキングを決行していたことです。
関東中心に激しい雷雨、栃木南西部では1時間に110ミリ
落雷で中学生9人が軽傷、学校行事でハイキング…栃木
確かに地上天気図では低気圧の表現はなく、高気圧と高気圧の間の「気圧の谷」と言えるくらい・・・。でも、寒冷渦なので、上空へいくほど正体がはっきり現われます。500hPaではぐるぐるの渦巻きです。渦の中心は9時の時点で近畿地方、500hPaの気温は-18度。関東地方にも-15度前後の寒気が流れ込んでいました。
10日12時・地上実況図 10日9時・500hPa予想図

10日9時・500hPa実況図 10日9時・850hPa実況図

発達した雨雲は渦の中心を半時計回りに動き、日中、関東南部から北部へと北上していきました。
10日9~15時のレーダー・アメダス降水量・アメダス風
しかし、栃木県岩舟町付近に強雨をもたらしたのは北上していった大きな雨雲ではありません。大きな雨雲が北上してくるのに先立って、栃木・群馬の県境~埼玉県北部に朝から形成されていた南北にのびるライン状の雨雲によるものです。
アメダスで風の分布を見ると、この付近は鹿島灘方面から吹き込む東よりの風の先端に当たっています。この地上付近の収束が雨雲を発生・発達させ、さらに風の分布があまり変わらなかったことから、強雨が継続し、時間100ミリを超える雨になったのでしょう。
| 11時・レーダーエコー | 11時・アメダス風 |
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この東風による収束域は東京湾方面にのびていて、ライン状のエコーは11時頃には埼玉県南東部にまで南下しました。激しい雨の範囲が神奈川県東部~東京都23区~埼玉県東部~千葉県北西部~茨城県西部となったのは、関東平野を北上した雨雲がこの収束域付近で発達したためと推測されます。この方面で時間100ミリレベルにならなかったのは継続時間が比較的短かったためで、強度(10分雨量)自体は岩舟町付近とそれほど変わらなかったのではないでしょうか。
今回は寒冷渦の動きが非常に遅かったため、雷三日どころか雷五日(?)と不安定な状態が続きましたけど、ようやく終わり・・、あとは梅雨入りを待つだけです。
※ 天気図は北海道放送のHP、
レーダーエコー・アメダスは気象庁のHPより引用のうえ、加工。


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