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zoom RSS 『運命の裏木戸』 アガサ・クリスティー 中村能三 訳 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

<<   作成日時 : 2018/05/05 19:34   >>

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 4時間ほど前に書いた、読みかけの本を50〜60ページ読む予定・・・は思ったより進んで100ページほど。
 ・・・と言っても、『運命の裏木戸』とは別の本。
 これは、きのうの夜に再読完了しました。

 トミーとタペンス・シリーズの最後の作品。
 そして、クリスティー自身にとっても、事実上、最後に執筆した作品になりました。

 『秘密機関』では二人の年を合わせても45にならなかったのに、『運命の裏木戸』では70代。
 さすがに年を感じさせる会話が多いですが、洒落が効いたやりとりに変わりはありません。
 少年だったアルバートも召使として仕え、二人を支えています。
 ベレズフォード家に新たに加わったのは、ハンニバルで、「登場人物」欄にはベレズフォード家の犬――。
 犬は「登場人物」なのか? とツッコミを入れたくなります・・・。
 原書がどうなっているのか分かりませんが、最後に重要な役割を果たすので、これもありなのでしょう。。

 『親指のうずき』と同様、最後の30ページほどの展開についていけません。
 割り切れているような、割り切れていないような・・・。
 伏線が多すぎて、遡って読み直すしかないようです。

 ・・・とはいえ、これが80を超えてから書かれた作品とは、思えません。
 『カーテン』のようにずっと前に執筆したものでないことは、EECが登場することからも分かります。

 ロビンソン氏の発言――。

 むろん、いまは事情はちがって、ともにEECの一員だってことはわかっていますがね。 (P150)

 パイクアウェイ陸軍大佐の発言――。

 わが国も今後はEECとうまくやっていかなきゃならんのだろう? (P215)

 あれはよいことだ、EECはね。あれこそ、わが国が前々から必要としていたもの、望んでいたものなのだ。しかし、ほんとうの共同市場でなくてはならん、そこのところが、はっきりと理解されてなくてはいかんのだ。ヨーロッパ諸国の連合にならなくてはいかんのだよ。文明的な思想、文明的な信念や主義を持った文明諸国の連合になるべきなのだ。まず、第一に、どこかまちがっているところがあったら、そのまちがっているところを知らなくてはならん。 (P218-219)

 イギリスがEEC(欧州経済共同体)に加盟したのは、1973年1月1日。
 懐古だけでなく、最新の情勢を交えているところが、凄いです。

 『運命の裏木戸』について、Wikipediaは日本語版のページがありません。
 時間をかけて、英語版を読んでみましょう。。

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第一部
 1 おもに本に関して  2 黒い矢  3 墓地を訪ねて  4 たくさんのパーキンソン
 5 不用品バザー  6 問題  7 問題続出  8 グリフィン夫人
第二部
 1 久しき昔  2 マチルド、トルーラヴ、KKについての前書き
 3 朝食にはできない六つのこと  4 トルーラブに乗って。オックスフォードとケンブリッジ
 5 調査の方法  6 ロビンソン氏
第三部
 1 メアリ・ジョーダン  2 タペンスによる調査  3 トミーとタペンス、メモを比べあう
 4 マチルドの手術の可能性  5 パイクアウェイ陸軍大佐との会見  6 運命の門
 7 死因陪審  8 伯父さんの思い出  9 少年団  10 タペンス襲われる
 11 ハンニバル行動を開始  12 オックスフォード、ケンブリッジ、ローエングリン
 13 ミス・マリンズの来訪  14 庭での攻防  15 ハンニバル、クリスピン氏とともに実戦にくわわる
 14 鳥は南へ飛ぶ  15 最後の言葉――ロビンソン氏とのディナー
     訳者あとがき
               (1981年2月28日発行 1991年2月28日18刷)

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