Untidy Bookshelves

アクセスカウンタ

zoom RSS 『土石流災害』 池谷浩 (岩波新書)

<<   作成日時 : 2018/05/25 19:34   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 一週間前は秋田県を中心に、東北日本海側で記録的大雨になりました。
 梅雨入りしていないのに、梅雨の時期のような強い暖湿気――。
 危ない状況は週間予報の段階から予想されていて、思い出したのがこの『土石流災害』です。

 おとといエントリーの『無責任の構造 モラル・ハザードへの知的戦略』ほどではありませんが・・・。
 最終保存時刻は2014/08/28 21:05なので、4年も放置していたことになります。
 この時に読んだきっかけは、広島県の記録的な大雨でした。

 この中では、毎日新聞の記事が引用されていて、次の一文がありました。

 国土交通省が各都道府県を通じて集計した「土砂災害危険箇所」によると、広島県は土砂災害の危険性が高い場所が約3万2000カ所あり、全国で最も多かった。

 これとは少し違いますが、広島県での土砂災害の起こりやすさを示すものとして、本書では「都道府県別土石流危険渓流数」をまとめた表が載っています(114ページの表3-1)。
 これによると、土石流危険渓流数がもっとも多いのは、広島県の4930箇所。
 以下、兵庫県の3784箇所、長野県の3403箇所と続きます。
 1993年「建設省」調べのもので、古い資料ですが・・・。

 土石流は集中豪雨が引き金になることが多く――ということで、本書にも多くの事例が載っています。
 69ページの表2-1「主な土石流災害」をもとに・・・。
 リンクは気象庁HPの「災害をもたらした気象事例」です。

 ・昭和47年7月豪雨 昭和47年(1972年) 7月3日〜7月15日
 ・前線、低気圧、台風第8号 昭和49年(1974年) 5月29日〜8月1日
 ・台風第17号 昭和51年(1976年) 9月8日〜9月14日
 ・昭和57年7月豪雨と台風第10号 昭和57年(1982年) 7月〜8月
 ・昭和58年7月豪雨 昭和58年(1983年) 7月20日〜7月29日
 ・梅雨前線 平成2年(1990年) 6月2日〜7月22日
 ・前線、台風第19号 平成2年(1990年) 9月11日〜9月20日
 ・梅雨前線、低気圧 平成9年(1997年) 7月1日〜7月17日

 本格的な雨のシーズンが始まる前に、一通り目を通しておきたいですが、けっこうなボリューム。。
 ほかにもありますし・・・。

 リンクといえば、4年前に保存していた時、なぜかWikipediaのリンクも・・・。
 しかも、幸田文とは!

          → 幸田文(Wikipedia)

 すっかり忘れていましたが、P24-25にこんな記述がありました。

 また一つの崩壊土砂量が一〇〇〇万㎥をこえる、いわゆる大規模崩壊の発生は、安倍川大谷崩れ、島原眉山崩れ、常願寺川大鳶崩れ、姫川稗田山崩れや後述する御嶽山の伝上川崩れなど、「崩れ」という名で全国各地に存在している。『崩れ』という本を世に出した幸田文は、いくつかの大規模な崩壊地を歩いて次のように表現している。「崩れを頭に頂いて流れ出る川は、暴れ川になる宿命を負っている」。そして「なんと日本中には崩壊山地が多いことか」とも記している。

 没後(1991年)に出版された単行本で、講談社文庫として刊行されたようです。
 探してみますか・・・。

----------------------------------------------------------------------------
序章  土石流の正体を探る 焼岳の調査から
第一章 土石流とは何か
  1 災害とは何か  2 不安定な日本の川  3 開発との土石流災害
  4 土石流とは    5 SABOは世界の共通語
第二章 土石流災害の実態
  1 戦後の台風による被害とその後の推移  2 土石流災害の恐ろしさ
  3 代表的な都市型災害 長崎災害  4 忘れないうちにやってきた小豆島災害
  5 二五〇〇人が消えた街 チョロマ  6 地震と土石流  7 地球環境の変化と土石流災害
第三章 土石流災害を予測する
  1 土石流の発生を予測する   2 土石流の流動を予測する
  3 土石流の衝撃力を予測する  4 土石流の堆積を予測する
  5 人文地理的側面から危険区域を予測する  6 工学的側面から危険区域を予測する
第四章 土石流災害を防ぐ
  1 土石流対策のはじまり  2 土木的工法による対策  3 環境への影響とその対策
  4 ソフトな手法による対策  5 雲仙普賢岳の土石流災害を防ぐ
  6 中津川市から全国の市町村への発信  7 自分の命は自分で守るという自覚
終章  情報の窓を開いた社会をめざして
 あとがき
                         (1999年10月20日第1刷発行)

----------------------------------------------------------------------------

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『土石流災害』 池谷浩 (岩波新書) Untidy Bookshelves/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる