Untidy Bookshelves

アクセスカウンタ

zoom RSS 『無責任の構造 モラル・ハザードへの知的戦略』 岡本浩一 (PHP新書)

<<   作成日時 : 2018/05/23 23:55   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 20時から行われた日大の内田正人前監督・井上奨コーチの会見は、きのうの加害者選手と対照的。
 これほどひどい会見はなかなか見られない――というレベルです。
 おまけに司会まで・・・。

 Yahoo!のトップには、日大会見 司会と報道陣が応酬の文字。

  → 日大会見 司会と報道陣が応酬 “日大ブランド”落ちるに司会者「落ちません」(デイリースポーツ)

 この司会がどのような立場の人か分かりませんが、危機管理学部の存在意義が問われるのでは・・・?
 まあ、もはや司会がどうこういう問題ではなく、アメフト部の廃部は避けられないのでしょう。

 ・・・ということで、ちょっと違いますが、以前読んだ本を2冊思い出しました。
 そのうちの1冊が、『無責任の構造 モラル・ハザードへの知的戦略』。
 最終保存時刻は2011/08/31 19:47で、7年間放置したままでした。。

-----7年前の記載 ここから-----

第一章 「無責任の構造」の事例研究――JCO事故の精査
 1……序論 JCO事故の概要
 2……JCO事故はなぜ起きたか――違反積み重ねのプロセス
第二章 無責任をひきおこす集団のメカニズム
 1……同調の心理的メカニズム
 2……服従の心理的メカニズム
 3……価値観・態度の内面化
 4……集団・組織における人の行動傾向
 5……選択ミスが生じる確率のワナ
第三章 「無責任の構造」の病理
 1……権威主義的人格――病理の理論
 2……職場の権威主義――病理の現実
 3……属人主義――属事主義のすすめ
第四章 「無責任の構造」克服の戦略
 1……日頃からの備え――責任を遂行するための個人戦略
 2……自己主張と説得の方法論
 3……「無責任の構造」の回避――トップの責任について
                (2001年1月29日第一版第一刷)


 全体主義的風土――「会社人間になれ!」
 団体への忠誠心や所属感を強く要求するのが一つの特徴である。(中略)
 所属感を前提とするあまり、このような職場でよく聞かれるのが「賃金のために仕事をしているのか!」というような言葉である(労働雇用者である限り、法的には当然)。この他に、「残業代が出なければ残業をしないのか!」「出世のことばかり考えて仕事をするな」「身も心もきちんと所属してくれ」「○○(会社名)の人間になれ」など、あげることができる。
 このような風土が強くなりすぎている職場は、権威主義的な職場として要注意である。(P148-149)


 因習主義的風土――「前例がない」を強調
 権威主義に陥っている職場では、前例と手続きが過度に強調される傾向が強まる。多くの場合、トップや中間管理職にとって都合の悪い案を葬り、都合のよい案を残すときに、この種の因習主義的原則が用いられる。それは、じつは、葬りたい案の妥当性が高く、通したい案の妥当性が低いので、因習主義的理由以外の理由が使えないためであることが多いのだが、それが明瞭に認識されている場合は少ない。多くの人が、前例の有無や手続きの妥当さの議論がものごとの本質より優先する、と本当に信じていることがあるから、注意を要する。(P149-150)


 「反ユダヤ主義」的態度――「営業の奴らに一泡ふかせてやれ!」
 敵対者や異質者を特定し、それへの敵意やライバル心を行動原則にする職場がある。敵対者を仮想することは、手っ取り早い団結強化の方法でもあるからだ。業界における競争相手を過大に強く意識させるやり方や、競争相手に対する侮蔑的な言辞が用いられる場合、このような意味での権威主義が風土を染めていると見てよい場合が多い。(P150)


 自民族中心主義的傾向――「それでも○○社の人間か!」
 自社に対するプライドを強調し、それを教義のようにして、さまざまな価値判断に代替させることが多い。
「○○(自社)の人間として、頑張ってもらいたい」
「それでも君は○○(自社)の人間か!」
「○○に育てられた人間として」
「○○で同じ釜の飯を食った間柄」
 自社や自社グループなどの固有名をいれて右のようなフレーズが多用されるのは、自民族中心主義的風土の特徴である。自社のことを「ウチ」と呼称するのもこの軽い現れである。(P151)


 ここに述べた、全体主義、前例・手続き主義、ライバル主義、自社中心主義などに共通して見られる特徴は、あいまいさの少ない教条の極端な重視という現象である。その意味でこれらは、教条主義が形を変えたものであると考えることができる。見方を変えれば、あいまいさがうまく受け容れられない職場風土は、権威主義的要素を帯やすいと考えることができる。(P152)

-----7年前の記載 ここまで-----

 目次を書くのはいつものことですが、それ以外の部分は・・・。
 いろいろ思うところがあったのでしょう。
 何となく覚えていますが、7年経ったのでだいぶ薄れました。。
 無責任の構造がどうなったかは別として・・・。

 最初に戻り――。
 日大アメフト部の対応は極端にしても、責任が感じられない対応はあちこちで見られます。
 本書が発行された当時より、全体的に劣化が進んでいるような・・・。

 以下は、本書の第四章の1・日頃からの備え――責任を遂行するための個人戦略の中の見出し。

   自分自身の専門的判断力を鍛える
   自分自身は属事主義的に考える
   属事主義をアピールする
   人脈に頼らぬ発想と習慣をつける
   孤高に耐える
   認知的複雑性を高く維持する
   人に好かれたいという気持ちを捨てる
   多方面の読書に努める
   多面的な関心を維持する
   善悪判断を押さえる
   高度なユーモアのセンスをそなえる
   言葉遣いを上達させる
   社会的技術を鍛える


 自戒をこめて――。

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『無責任の構造 モラル・ハザードへの知的戦略』 岡本浩一 (PHP新書) Untidy Bookshelves/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる