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zoom RSS 『秘密機関』 アガサ・クリスティー 田村隆一 訳 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

<<   作成日時 : 2018/04/20 20:57   >>

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 いろいろと順序が逆になってしまいましたが、クリスティーの『秘密機関』。
 トミーとタペンスの初登場作品で、クリスティー自身にとって2作目の長編です。
 二人の年をあわせたところで、四十五にならなかった――ということで若い!
 今回の再読もそうですが、初めて読んだのも『秘密機関』より『NかMか』が先でした。
 20年ほど遡ったトミーとタペンスに触れることになるので、余計に若く感じられるわけです。。

 若い二人が追うのは、極秘条約文書と地下組織の大ボス・ブラウン氏。
 その正体を知るヴァンデマイヤー夫人が気絶したことから、半分行かない所で二択に絞られるのですが・・・。
 最期までどちらか特定出来ませんでした。
 再読なのに・・・。

 トミーがブラウン氏の正体を特定したきっかけは、タペンスからの手紙――。

「まさしく彼女の筆蹟です。しかし、その署名の書き方を見て、彼女が書いたのではないということがぼくにはわかったのです。彼女はけっして、自分の名前を"Twopence"とは書きません。しかし、彼女の署名を見たことのないものなら、なに気なくすらすらとそう書いてしまうかもしれないのです。(以下略)」 (P381)

 『アガサ・クリスティーの誘惑』には次の記載があります。

 『秘密機関』のなかで、トミーがTwopenceと署名した手紙を受けとる場面があって、その手紙がTuppenceから来たものではない、と彼が見破るひとこまがある (P21)

 TwopenceとTuppenceの違うということですか・・・。
 原文では当然、2通の手紙の署名を区別しているのでしょう。
 ただ、日本語訳されてしまうと・・・。

 この文庫本では257ページに登場する署名も322ページの署名もどちらも「タペンス」。
 訳されると署名では区別がつきません。
 257ページの手紙を受け取ったのは二択のうちの一人なので、ブラウン氏の正体を絞ることは可能ですが・・・。
 署名の謎解きは原文でないと味わえないようです。。

 きのうエントリーの『おしどり探偵』とあわせ、これでトミーとタペンスのシリーズは3冊再読完了。
 残る長編2冊は来週帰省した時に持ち帰る予定です。

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プロローグ  1 青年冒険家商会  2 ウィッティントン氏の申し出  3 つまづき
4 ジェーン・フィンとは?  5 ジュリアス・P・ハーシャイマー  6 作戦計画
7 ソーホーの家  8 トミーの冒険  9 タペンス、メイドになる
10 ジェームズ・ピール・エジャートン卿の登場  11 ジュリアスの話
12 真の友  13 寝ずの番  14 協議  15 結婚の申し込み  16 続トミーの冒険
17 アネット  18 電報  19 ジェーン・フィン  20 手遅れ  21 トミーの発見
22 首相官邸にて  23 時間競争  24 ジュリアスの活躍  25 ジェーンの話
26 ブラウン氏  27 サヴォイ・ホテルでの晩餐  28 そして、その後
  訳者あとがき
           (1982年11月15日発行 1991年2月28日9刷)

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