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zoom RSS 『江田島殺人事件』 内田康夫 (講談社文庫)

<<   作成日時 : 2018/03/28 00:00   >>

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 先週、『鏡の女』とともに持ち帰った『江田島殺人事件』。
 おととい書いたように、『鏡の女』は先月からの予定でしたが、『江田島殺人事件』はこれがきっかけ。
 内田康夫の訃報を伝える毎日新聞の記事です。

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内田康夫さん83歳=作家、浅見光彦シリーズ
  毎日新聞2018年3月18日 05時00分(最終更新 3月18日 06時07分)

 名探偵・浅見光彦シリーズで知られる人気作家、内田康夫(うちだ・やすお)さんが13日、敗血症のため東京都内で死去した。83歳。葬儀は近親者で営んだ。お別れの会は行わず、3月23日〜4月23日、長野県軽井沢町の浅見光彦記念館に献花台が設けられる。喪主は妻で作家の早坂真紀(はやさか・まき、本名・内田由美=うちだ・ゆみ)さん。

 東京都北区出身。東洋大中退。テレビCM制作会社を経営していた1980年、自費出版したミステリー「死者の木霊」が編集者、評論家らの注目を浴びて作家デビューした。3作目「後鳥羽伝説殺人事件」(82年)で浅見光彦が初登場。「天河伝説殺人事件」(88年)「氷雪の殺人」(99年)など、警察庁刑事局長を兄に持つルポライターで年を取らない永遠の33歳、愛車ソアラを転がして全国各地で起きる事件の謎を解くキャラクターが愛された。「孤道」(未完・2017年)までシリーズ114冊、累計発行部数9700万部という人気を獲得。相次いでテレビドラマ化された。

 他に信濃のコロンボシリーズ(83年の「戸隠伝説殺人事件」など)、岡部警部シリーズ(82年の「『萩原朔太郎』の亡霊」など)、歴史小説「地の日 天の海」(08年)。旅情ミステリーの第一人者と言われ、ユーモアから歴史ロマン、社会性まで含む幅広い作風で知られた。「明日香の皇子」(84年)、「江田島殺人事件」(88年)、戦争小説「靖国への帰還」(07年)などでは反戦、自由を訴え現代社会への警鐘を鳴らした。

 地域振興と結びついた文学賞の先駆けとなる公募の「北区内田康夫ミステリー文学賞」を02年に創設。08年、日本ミステリー文学大賞。83年から長野県軽井沢町在住。

 毎日新聞では「箸墓(はしはか)幻想」(00〜01年)を連載。続く「孤道」を連載中の15年7月下旬、脳梗塞(こうそく)で倒れた。小説を休筆する一方で、未完となった同作の完結編募集プロジェクトを始め、4月末に締め切りが迫っていた。療養に励んでいたが、ここ1カ月ほど容体が悪かった。

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 『後鳥羽殺人事件』と『天河伝説殺人事件』はともかく、『氷雪の殺人』が選ばれた理由は・・・?
 『江田島殺人事件』もそれほどメジャーではないですが、この文脈なら――という感じです。

 文庫は1992年の発行ですが、講談社ノベルズとして出版されたのは、1988年10月。
 あとがきによると、執筆は7月から8月とのこと。
 当時を思い起こさせる事件も登場します。

 第五章に登場する潜水艦『はるしお』は、明らかに『なだしお』を示唆。
 第二章に登場する「ふるたかグループ」にはびっくり。
 その数年後、略してふるたかに出会うことになるとは・・・。
 それはともかく、未公開株の政治家への譲渡――ということは、リクルートですね。。
 ちなみに、リクルート事件の発覚は1988年6月18日、なだしお事件が起こったのは7月23日。
 プロットを設定しないで書いている――を証明している感じがします。

    ・リクルート事件
    ・なだしお事件

 そして、プロローグは事件の10年前に起こった江田島での大火。
 「死者」はなかったものの、これは実際に起こっていたんですね。

    ・江田島町林野火災(Wikipedia)

 そして、品覚寺を襲った水害も――。

 その品覚寺は、昭和五十六年七月の集中豪雨で裏山が崩れ、本堂は崩壊し、死傷者十三名を出した。当時の建物としては、山門と鐘楼だけが残っているのみである。(P66)

    ・本覚寺のサイト

 それより何より、記憶力のなさに呆れたのは、目次で第六章のタイトルを見た時。
 至誠に悖るなかりしか――だけでなく、第一章(P47)にはすべて出てきました。
 海軍兵学校の『五省』です。

   一、至誠に悖るなかりしか
   一、言行に恥ずるなかりしか
   一、気力に欠くるなかりしか
   一、努力に憾みなかりしか
   一、不精に亘るなかりしか


 去年の夏、太陽研棋譜集の巻頭の言葉を委員長から頂いたのですが、ピンと来なくて・・・。
 読んだのは四半世紀前とはいえ、『五省』が記憶のどこかに残っていてもよさそうなもの。
 まあ、『江田島殺人事件』を読んでいなくても、知っているべきなのでしょう・・・。

 第四章の軍神になれなかった男は、そういう意味でしたか・・・。
 Wikipediaを見ると、本書に出てきた佐久間勉大尉もありました。

 そして、東郷平八郎についてWikipediaで見ると、高陞号事件の文字が――。
 高陞の並びはふるたかと同じくらい、いや、それ以上に驚きました。
 あまり興味のある分野ではないのですが、ちょっと読んでみます。

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プロローグ
第一章 東郷元帥の短剣
第二章 ふるたかグループ
第三章 軍神になれなかった男
第四章 消えた怪物
第五章 潜水艦『はるしお』
第六章 至誠に悖るなかりしか
エピローグ
  文庫版あとがき
        (1992年1月15日第1刷)

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内 容 ニックネーム/日時
あの今日暖かいですが、地球温暖化は単なる仮説にすぎないと知りました。温暖化で儲けたい連中が、既成事実化して、暗躍しているだけ。この100年、気温低下している場所はたくさんある一方、気温上昇している都市部は、人口増やコンクリート化が原因であり、二酸化炭素云々は関係ないという説が有力とみる。それにしても、恐ろしい。
 
2018/03/29 17:28

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