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zoom RSS *** The Sixth ELLEN (197306) ***

<<   作成日時 : 2017/08/11 16:17   >>

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 おととい(9日)山形県の沖合いで温帯低気圧に変わった台風5号は、数々の記録を作りました。
 南下幅は緯度にして8.2度で、史上2番目に大きく南下した台風ということになります。
 「同時に存在した台風との番号差」は6となり、これまででもっとも大きくなりました。
 これはちょっと意味が分かりにくいですが、台風5号発生中に、11号まで発生したということ。
 寿命が長くなければ起こりえないことです。

 その寿命については、史上2位という解釈と3位という解釈、2通りがあります。
 気象庁の定義は台風として最初に誕生した時間から最後に消滅した時間までの期間
 これに対し、上記の期間から、台風ではなく熱帯低気圧だった期間を除いた期間というのもあります。

 ややこしいのは、気象庁の定義で1位となっている1986年14号が、途中で熱帯低気圧になっていること。
 最初の発生から最後の消滅までは19日6時間ですが、台風で存在していたのは17日18時間。
 台風5号は途中で熱帯低気圧になっていないので、どちらの定義でも寿命は18日18時間。
 また、気象庁の定義で2位の1972年7号は、どちらの定義でも寿命は19日0時間。
 なので、気象庁の定義に従うと、台風5号は史上3位の長寿台風。
 台風として存在した期間でみると、史上2位の長寿台風ということになります。

 こうなると気になるのが(?)、途中で熱帯低気圧になった台風がどのくらいあるかということ。
 さらに、「途中で熱帯低気圧に変わった期間がもっとも長かった台風」はどれか? ということ。

 自力ではまるで無理ですが、デジタル台風の長寿リストを利用すれば、容易に得られます。
 このページをExcelに取り込むと、G列に気象庁定義の寿命、F列に台風として存在した期間が得られます。
 ただし、このままでは差分を取れないので、M列とN列に式を入れました。

  M5には =LEFT(F5,FIND("日",F5)-1)+MID(F5,FIND("日",F5)+1,LEN(F5)-FIND("日",F5)-2)/24
  N5には =LEFT(G5,FIND("日",G5)-1)+MID(G5,FIND("日",G5)+1,LEN(G5)-FIND("日",G5)-2)/24

 これで台風として存在した期間と気象庁定義の寿命が数値になったので、差分をO列に・・・。
 ソートをかけ、O列の数字の大きな順に並べた結果の一部が、以下の画像です。

画像

 O列が0でない台風、すなわち、途中で熱帯低気圧に変わった台風は1737個中、39個。
 ざっくりいうと、40個に1個くらい、途中で熱帯低気圧に変わるということになります。

 「途中で熱帯低気圧に変わった期間がもっとも長かった台風」は1973年の台風6号(ELLEN)でした。
 発生から消滅まで11時間に対し、5日18時間なので、熱帯低気圧の期間のほうが長かったことになります。
 途中で2回も熱帯低気圧に変わっていたんですね。。

 気になる進路をデジタル台風で買う任。
 紀伊半島の南から四国〜九州を通過後、南海上を東進し、東海へ・・・。
 てっきり、紀伊半島の南から反時計回りにループを描いたと思ったのですが・・・。


 拡大してみると、逆でした。
 紀伊半島の南で熱帯低気圧に変わり、西に向きを変えた後に北上。
 台風に復活してから熊本県に上陸。
 その後、熱帯低気圧に変わった後、四国西部をかすめ、再び紀伊半島の南へ。
 ここで台風に再復活し、愛知県に上陸直前に力尽きたようです。。



 当時の予報官はかなり判断に苦慮したことでしょう。
 デジタル台風のサイトには、当時の天気図がリンクされているので、眺めてみたいと思います。

 ちなみに、この記事のタイトルのELLENは、JTWCが命名した台風名。
 6個目のELLENということで・・・。
 あらかじめ作成されたリストから命名されるので、同一名が何年かに一度、登場します。
 (現在はJTWCではありませんが、リストが作成されているのは同じです)

 そういえば、8年前、こんなリストを作っていました。
 今は、もう無理ですね。。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
最近のExcelなら、進路図を作ることもやりやすい・・・かも。ただ進路図と言っても白地図がキモになるので描画させる図法に制約が生じるので、即席になるのはごめんなさいと言ったところ。
最近のExcelは、背景画像を選択できるようになったこと。出来ない場合でも、グラフエリアとプロットエリアを「着色なし」にして背景の地図を最背面にして緯経度を単純にグラフで描かせれば、即席進路図は完成します。
やり方によっては、強度変化を表現することも可能ですし、値の表現もそれなりに出来るかかと思います。
navarea11
2017/08/12 09:38
確かに今のExcelなら、進路図含め、いろいろなことが出来そうです。と同時に、Excel以外でいろいろ出来るようになりたい、という思いのほうが強いです。
たかはし
2017/08/12 22:57

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