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zoom RSS 『無印OL物語』 群ようこ (角川文庫)

<<   作成日時 : 2017/07/31 20:06   >>

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今月1日にエントリーした『無印良女』の中で、こんなことを書きました。

   今月以降の帰省の時も、一冊ずつ持ち帰る予定――。
   眠れない時や隙間の時間を埋めるために・・・。


 そんなわけで、今月の帰省で持ち帰ったのは、無印シリーズ第2弾の『無印OL物語』。
 第2弾ですが、奥付を見る限り、『無印良女』より先に読んだようです。

 きれいで立派な本社ビルに憧れて就職したのに、倉庫裏の“地獄の営業部”に配置された私。小さな出版社で、ドジな先輩、後輩に悩まされている私。チャッカリと「結婚」に逃げ込んでしまった私の同僚――でも私だって負けてはいない。
 「職場」という「人間関係」を糧にたくましい「成長」をみせるOLたちの日常を描いた、くやしくっておかしい12の物語。
 多くの「共感と元気」を呼ぶ本として超ロングセラー中の無印シリーズ、待望の文庫化!


 『無印良女』に登場するのは、群ようこ自身を含む周囲の実在する(と思われる)人々。
 一方、『無印OL物語』に登場するのは、群ようこが創作した(と思われる)人々。
 同じ無印シリーズでも違いがあり、Wikipediaでは前者はエッセイ、後者は小説に分類されています。
 まあ、どちらにしても、観察眼の鋭さとよい感じの力の抜け具合は同じ。
 ふつうに見えることをふつうに書いて面白く読ませる、というのは凄さが分かりにくい技術です。。

 ただし、一ヵ所だけ引っかかりました。。
 『気くばりのひと』から――。

 大股さんが休暇をとる前日にはそばにいって、
 「心細いですけれど、ゆっくり休んでください」
 と気くばりのひとことをいうのを忘れなかった。これも本の知恵である。ところが彼女はとりあえずは笑いながらも、
 「ふふん」
 といっただけだった。少しあせった。隣の席の同期の女の子が課長から叱られていた。 (P154-155)


 「大股」は本名ではありません・・・というのはともかく・・・。
 大股さんの話と同期の女の子の話は、同じ日のこと。
 段落が変わっていないので、そう解釈したくなるのですが・・・。

 次の日も彼女はどことなく様子がおかしかった。別に嫌味をいうわけじゃないけれど、態度がトゲトゲしかった。仕事が忙しかったこともあるけれど、大股さんもケロヨンも私に話しかけてくれない。(P155)

 「ケロヨン」は本名ではありません・・・というのはともかく・・・。
 この「彼女」は前段と「隣の席の同期の女の子」と同一人物。
 ・・・ということは、「課長に叱られた翌日に様子がおかしかった」ということで、これ自体は問題ありません。
 ただし、同じ「次の日」に休暇をとったはずの大股さんがいるのは不自然なのでは・・・?

 彼女の様子がおかしかったのと、大股さんが話しかけてこないのは同じ日のこと。
 段落が変わっていないので、そう解釈したくなるのですが・・・。

 こういうツッコミが野暮なのは承知しつつも、一度気になると、新たな解釈を試みずにはいられません。。
 群ようこの目にとまったら、『変なひと』の題材になってしまうのでしょうか・・・。


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 あんぱんとOL
 結婚するならホドホドの人
 ハイヒールで全力疾走
 新人チェック
 やめるときは一緒
 体力勝負
 気くばりのひと
 ダンナの七光
 ご無理ごもっとも
 変なひと
 六月末まで
 いつでもどこでも誰とでも
   解説 山田詠美
     (平成3年9月25日初版発行 平成3年10月20日再版発行)

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