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zoom RSS 『「信濃の国」殺人事件』 内田康夫 (徳間文庫)

<<   作成日時 : 2017/01/29 23:17   >>

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 今月後半だけで3冊目となる、「信濃のコロンボ」シリーズ。
 『死者の木霊』・『戸隠殺人事件』に続いて再読したのは、『「信濃の国」殺人事件』――。
 最初はペースが上がりませんでしたが、きのう一気に250ページほど読み進み、終了。
 いつものこととはいえ、内容をほとんど忘れていたので、新鮮に読めました。

 ほとんど忘れていた中で、大まかに覚えていたのはプロローグの部分。
 昭和23年に起こった分県騒動について、詳しく描かれています。
 成立寸前までいったのに消滅してしまった過程において、県歌・『信濃の歌』が果たした役割。
 いろいろな要素があったにしても、興味深かったです。
 それをネタにしてミステリーが出来てしまうというのも・・・。

 所々に描かれている北信(+東信)と中信(+南信)の対立。
 このミステリーが書かれた30年以上前は、中央自動車道の岡谷以北がまだ建設されていませんでした。
 交通事情が悪ければ、同じ県でも交流は難しく、対立感情は解消されにくいのでしょう。
 
 長野市と松本市を結ぶ国道十九号線と、並行して走る国鉄篠ノ井線は、ともに犀川沿いの隘路であり、ちょっとした大雨のたびに不通になる代物だ。十九号線にかかる橋の袂からスキーバスが転落、二十五人の死者を出した事故のことは記憶に新しい。それにもかかわらず、交通網の整備のために用地買収にかかろうとすると、頑強な抵抗に出くわして、挫折したり停滞したりする。それらのことが、いまもなお続く、北信と中信の物心両面における対立の所産だとする説は、必ずしも否定できない(P13)

 犀川へのバス転落は、さらに後ろでも出てきます。

 かつて、犀川にバスが転落して、多くの死者を出した時、信州毎朝の投書欄に「事故の原因は国道十九号線の悪条件にある」という声が載った。(P257)

 読み終わってから数時間後、ニュースでこの事故のことを知りました。
 今から31年前の1月28日だったんですね。

   → 犀川スキーバス転落事故(Wikipedia)

 読み終わった直後に、事故のニュースを知るとは、なんだか不思議な感じ。
 こんなこともあるんですね・・・。
 きのうのうちにエントリー出来ればよかったのです。。

 「信濃のコロンボ」シリーズは、ひとまずこれで終了。
 きのう、書店で新潮文庫の『量子革命』を見つけました。
 単行本が出た時に買い損ね、文庫化されるのを待っていましたが、ようやくという感じ。
 読み途中の本と並行しながら、しばらくはこれで楽しめそうです。

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 プロローグ
 第一章 孤独な花嫁
 第二章 恵那山トンネル
 第三章 殺人の連環
 第四章 洋子の発見
 第五章 死者たちの系譜
 第六章 血染めの誓約書
 第七章 塩の道
 エピローグ
   文庫版あとがき
      (1990年10月15日初刷 1991年5月25日3刷)

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