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zoom RSS *** 台風接近前の大雨(7/16の関東周辺) ***

<<   作成日時 : 2015/07/19 01:41   >>

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  3つ前の記事・*** キロクアメ トクシマ × 2 (7/16) + キロクアメ マツヤマ (7/17) ***で、こんなことを書きました。

 下層暖湿気の地形上昇に伴って雨雲が発達しやすいエリアとして、上で「高知県東部〜徳島南部や紀伊半島南東部」をあげましたが、もう一ヵ所、関東西部山沿いや山梨県東部があります。この方面はきのう(16日)明け方から雨が強まり始め、北関東道や中央道の一部では、9時頃に通行止めになってしまいました。
 同じようなコースを北上した2011年台風12号の事例から、大雨になる予想はしていたものの、強雨のタイミングはかなり早め・・・。


 下は16日に更新された観測史上1位の記録。

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 ちょっと数が多くなりますが、16日に更新された7月1位の記録。
 夜に台風が接近・上陸した高知・徳島が一部入っていますが、多くを占めるのは関東地方。
 特に、栃木・埼玉・東京(多摩)が多く、これに福島・茨城・群馬・栃木・山梨が加わります。

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 この日のエコーを並べて見ると・・・。

 関東地方には前日(15日)夜遅くからエコーがかかり始め、北上。
 未明に北部にかかっていたのはこの位相で、これ自体はそれほど強くありませんでした。
 ただ、明け方以降に北上したラインはかなり強めで、北部にラインが上がった後も、多摩・神奈川西部〜山梨東部には強めのエコーがかかり続けています。

 ●レーダーエコー図       左:7月16日1時〜4時     右:7月16日5時〜8時
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 栃木〜多摩・神奈川西部には昼前にかけても強いエコーがかかり、強雨が継続。
 午後は範囲が狭まったものの、同じようなエリアに所々強いエコーがかかっています。

 ●レーダーエコー図       左:7月16日9時〜12時     右:7月16日13時〜16時
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 夜のはじめのエコー分布は、関東西部山沿いや北部山沿い中心。
 夜遅くにかけての東への広がりは予想通りだったのか、予想以上だったのか・・・。
 帰宅が遅くなったのは確実に予想以上で、ちょっと雨にあたってしまいました。。

 ●レーダーエコー図       左:7月16日17時〜20時     右:7月16日21時〜24時
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 台風11号が高知県室戸市付近に上陸したのは23時頃。
 関東周辺でもっとも雨が強く、その範囲が広かったのは、上陸の半日ほど前だったことになります。
 台風が北緯30度ラインを越えたタイミングでしょうか。

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 今回の台風11号の雨量見解を組み立てるうえで参考にしたのが、2011年の台風12号。
 2011年9月3日10時前に高知県東部に上陸した台風で、関東の高速道路は早い所では2日前の1日朝に、雨による通行止めになっていました。
 雨量強度のピークのタイミングは地点によって差がありますが、官署の日降水量を見ると、前橋・熊谷・秩父の3ヵ所は、台風が上陸した3日より、1日のほうが明らかに多くなっています。
      
    ・平成23年台風第12号に関する気象速報(東京管区気象台)

 関東西部で雨が強まっていた2011年9月1日、台風12号は北緯27度付近にありました。
 今回の事例で強雨が始まった時と比べると、少し南に位置していたことになります。

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 台風の位置は少し違いますが、共通していたのは台風東側を北上する暖湿気の相当温位。
 2011年の台風12号のほうが、高相当温位エリアが広かったため、(今回の台風よりも)南にあった時から強雨が始まった――という仮説を立てることが出来ます。
 もっとも、下層暖湿気の向きが、前回は南東より若干東に寝ていたのに対し、今回は南に立っていたという違いがあります。また、単純に相当温位の値を見るだけでなく、シアの有無や風速の強まりなどを組み合わせる必要がありそうで、一筋縄ではいきそうにありません。。

 もう一つ、類似事例として示されたのが、1974年の台風16号。
 多摩川決壊を引き起こした台風ですが、41年前のことで・・・知りませんでした。。

   ・多摩川水害(Wikipedia)

   ・悪夢のような多摩川堤防決壊(狛江市HP)

   中心気圧960ミリバール、中心付近の最大風速40メートルの大型台風16号の接近に伴い、
  発達した雨雲が関東地方に停滞し、激しい降雨にみまわれたのは前日の8月31日のことであった。


   ・多摩川決壊の碑(国土交通省HP)

     ※ このサイトには、雨量分布図と地上天気図(31日3時)が載っています。

 1974年の台風16号が高知県に上陸したのは9月1日18時頃。
 多摩地方の強雨開始は、台風上陸前の1日前だったことになります。
 台風の位置でいうと、北緯30度ラインを越えたあたりでしょうか。

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 台風が北緯30度・東経135度付近を通過し、高知県へ上陸するコースをとる場合、関東(西部山沿い中心)での強雨開始は北緯30度ラインを越えたあたりが目安。速度にもよりますが、上陸の1〜2日前から要注意・・・。
 もっと事例を集めて検討する必要がありますね。


 ※ 観測史上1位・7月の1位の記録は気象庁、レーダーエコー図は「川の防災情報」、
    台風トラック図はデジタル台風のサイトから引用しました。

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