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zoom RSS *** 北海道の記録的大雨&短時間強雪 (3/10) ***

<<   作成日時 : 2015/03/17 21:50   >>

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 下は、*** フレ ナゼ (3/9) ***でも掲載した、10日9時と11日9時の地上天気図。
 猛烈に発達した低気圧が北海道付近で動きが遅くなり、大荒れの天気となりました。

 ●地上実況天気図       左:3月10日9時     右:3月11日9時
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 左下は10日、右下は11日に更新された3月1位の記録(赤で囲んだのは、年間を通して1位の記録を更新)。
 10日は538×9330ピクセル、11日は620×4560ピクセル。
 高さをそろえたら、幅がだいぶ違うことになってしまいました。。

画像画像

 10日のほうが細かい――ということは、それだけ多数の記録が更新されたわけで・・・。
 大半が北海道の降水量に関するもので、とりわけ記録的だったのは、胆振地方の大滝――。
 24時間降水量の最大値は10日18時50分までの213.5ミリで、10日の日降水量は195.0ミリ。
 年間を通しても3位の記録・・・。
 そのほか、最大瞬間風速が4位、11日の積雪差日合計・39cmは8位の記録に入りました。

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 3月に限ると、上であげた日降水量・最大瞬間風速・積雪差日合計はいずれも1位の記録を更新。
 特に、日降水量は従来の記録の約4倍で、月降水量の多い記録(2000年3月の160ミリ)をも更新。
 今回の降水がいかに記録的だったのかを物語っています。

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 10日のエコー図を並べると、胆振中部には昼頃にかけて、強い雲がかかり続けているのが分かります。
 下層は南東風が卓越していたので、強いエコーは日付が変わる前、9日19時頃にはかかっていました。
 雲が強いうえに、継続時間が長かったため、記録的な大雨になりました。

 ●レーダーエコー図       左:3月10日0時     右:3月10日3時
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 ●レーダーエコー図       左:3月10日6時     右:3月10日9時
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 ●レーダーエコー図       左:3月10日12時     右:3月10日15時
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 ●レーダーエコー図       左:3月10日18時     右:3月10日21時
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 さきほど、軽く「大雨」と書きましたが、一方で、3月の積雪差日合計の記録を更新しています。
 どういうことかというと、時間20ミリ前後の強い降水の大半は雨で、雪に変わったのは、降水強度のピークを過ぎてから・・・とはいえ、昼から当日夜だけでも20cm前後降っているので、雪としても量がまとまったわけです。

 以下は、アメダスの気温と風を並べたもの。
 3日ほど前の時点で、すでに画像が飛び飛びでしか残っていなかったので、5時・9時・12時・15時だけです。

 5時の絵を見ると、全般的に南東〜東の風が卓越し、所々強まっています。
 気温は、上川地方の一部で氷点下になっているくらいでした。

 ●アメダス 気温・風       3月10日5時
画像

 9時も全般に気温が高めですが、洞爺湖の北、大滝など数地点で気温が1℃台まで低下。
 降水が強かったのは前からなので、下層気温が下がり始めていたことも関連しているのでしょう。
 地上では、風が西に変わった奥尻島や渡島半島西部で気温が下がっています。

 ●アメダス 気温・風       3月10日9時
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 12時になると、札幌平野〜勇払平野での気温低下が顕著になります。
 強い降水に加え、融解熱による潜熱吸収、西から広がる地上付近の冷気が影響していたのでしょう。

 ●アメダス 気温・風       3月10日12時
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 ●アメダス 気温・風       3月10日15時
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 15時になると、地上気温0℃台のエリアがさらに東へ拡大。
 無風域も広がっていて、地上付近に冷気がたまっていることを示唆しています。

 下はアメダス10地点の降水量・気温・積雪深を並べたものです。
 地点は札幌・恵庭島松・千歳・苫小牧・岩見沢・美唄・滝川・深川・旭川の9地点。
 多くの地点で気温の急低下が見られ、このタイミングで降水相が急変したのでしょう。

画像

 どのモデルも強い降水を計算していましたが、下層気温の予想にはけっこう差がありました。
 どのタイミングでどのようなメッセージを伝えられたのか・・・。
 ブレの大きな気象条件の中で最適な表現方法はどのようなものなのか・・・。
 解決出来ていない課題が浮き彫りになったような感じがします。。

 新千歳航空測候所からの気象速報が12日に出ていました。
 さすがに早いですね。
 とりあえず、リンクを張っておきます。

 ・平成27年3月10日から11日にかけての新千歳・帯広空港の大雪及び函館空港の強風に関する気象速報


   ※ 各記録の画像・レーダーエコー図・アメダスは気象庁、
     地上天気図は北海道放送のHPから一部変更のうえ、一部加工しました。

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