Untidy Bookshelves

アクセスカウンタ

zoom RSS 『天気予報の話』 内田英治 (中公新書)

<<   作成日時 : 2015/01/29 13:42   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 5

 10年前か15年前か忘れましたが、古本屋で衝動買いした本。
 買った時点で発行後、すでに15〜20年ほど経過・・・ということで、この『天気予報の話』が発行されたのは今から30年前のこと。

---------------------------------------------------------------------
1 天気予報とは      2 歴史的経緯をふりかえる    3 気象観測の進歩     
4 予報発表のいろいろ  5 天気図のよみ方、つくり方   6 天気予報のお膳立て
7 予報法あれこれ     8 注意報・警報の発表と緊迫さ 9 客観化と総合判断
10 評価と効率       11 まわりの動き          12 将来をどう展望するか
                (昭和60年5月15日印刷 昭和60年5月25日発行)

---------------------------------------------------------------------

 少し前に、書きかけの記事が60以上あると書きましたが、この本もその一つで、最終保存時刻は2009/01/17 22:22。書きかけの中では3番目に古く、6年も放置していたことになります。。

 はっきり言って、今さら書くきっかけなどないのですが・・・と思っていたら、ありました。
 46ページに載っていた週間予報の発表日は、昭和60年1月29日。
 ちょうど30年を記念して・・・って、無理やりにもほどがありますね。。

画像

 この週間予報、対象は「東京地方」となっていますが、北部山沿いとは・・・?
 東京の山沿いと言うと、通常は多摩西部を指すので、西部山沿いのほうが自然。
 関東地方全体が対象の場合は(群馬・栃木の北部山沿いを指す)北部山沿いが自然ですが・・・。
 それにしても、翌30日の「所により一時小雪」も今ではお目にかかれない表現。
 翌日対象なので短期部分を重ねて「所により」が出てくるのはともかく、「小雪」とは・・・。

 ちなみに、この週間予報の結果がどうだったのか、東京の実況で確かめてみました。

    ・1985年1月(気象庁のHP)
    ・1985年2月(気象庁のHP)

 天気が崩れたのは2日〜3日と5日。
 2日〜3日の雨は夜間限定でしたが、5日は日中から夜まで弱い雨が継続していました。
 でも、これは最終日の話なので、まずまずの精度といってよいのでしょう。

 もう一つ、今ではお目にかかれないのは、概況文の「〜ましょう」。
 『新版NHK気象ハンドブック』(「新版」といっても1995年発行)の巻末にある「気象ことば集」には次のように書かれています。

 晴れましょう
   予報では「晴れるでしょう」「晴れとなるでしょう」「晴れでしょう」などと、「〜でしょう」を使う。
   「見込みです」と言ってもよい。
   「晴れましょう」「雨が降りましょう」の「〜ましょう」は推量を表すが、
   話し手の意志が入ると受けとられるおそれがある。
   客観的な表現を重んじる気象のことばでは、なるべく避けたほうがよい。


 とは言っても、10年ぐらい前までは、高松地方気象台の府県概況に「〜ましょう」表現が散見されました。
 ほかの気象台の府県概況では見なかったので、ごく少数の間でしか使われていなかったのでしょう。

 客観的な表現の場合でも、話し手の意志が入る場合でも、「〜ましょう」を聞くことはほとんどありません。
 ・・・が、最近、特定の場面で聴く機会があります。

          母上も悪く言われましょう

 黒木渚の『赤紙』――。
 3分30秒くらいです。。


 結局、これをあげたかっただけなのか・・・?
 たまたまそういうタイミングになっただけですが、否定はしません。。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
晴れましょう
この表現が現在のよう「〜るでしょう」になったのは比較的新しく、1992年のことです。試行では1987年8月からですが、これには某国営放送の日本語ガイドラインが色濃く反映されたことによる。が正しいかも知れません。
この本の著者、1988年当時の気象庁長官では・・・
navare11
2015/01/30 23:54
やはり、某国営放送の影響は大きいんですね。

最後の部分、ご指摘の通り、著者は気象庁長官の方で
略歴には「1985年4月,気象庁長官」とあります。
また、こちらのサイトには
  (http://d.hatena.ne.jp/shirasagikara/20060504)
「1985年から3年、気象庁長官をつとめ」とあるので、
1988年3月まで気象庁長官だったのだと思います。
たかはし
2015/01/31 17:29
某国営放送が参画したことは、予報作業指針その14(予報用語および文章)1987年3月に記述があります。この年には某国営放送から「新版NHK気象ハンドブック」が発売されましたが、かなり近い内容です。
そうは言っても、専門が報じる側と介して報じる側の理屈は一致しないところもありますから、歩み寄りに時間はかかるでしょうね。
navarea11
2015/02/01 15:40
週間予報が週2回から、毎日になったのは1988年春から。当時の週間予報は、現在の地域予報中枢が案を作って、府県単位で細工して・・・が常でした。故に北部山沿いというのは「地方中枢が作った文ね」と言うのがわかるかと。週間予報の毎日発表が出来るようになったのは、1987年11月のNAPS更改があって実現になりました。1988年10月に週間予報の発表に関する分担も決まったようですから、それまでの過渡期にあった文章となるかと思われますよ。
navarea11
2015/02/01 15:53
1995年発行『新版NHK気象ハンドブック』の推薦のことばには
「1986年に発行された『NHK最新気象用語ハンドブック』」の
記述があるので、これにNHK主導で作成された
日本語ガイドラインが反映されたのでしょう。

週間予報が1日2回だったのは微かにしか記憶がありません。
本書には「毎週火・金曜日に発表される」と書かれています。
地域予報中枢が案を作って…というのは初めて知りましたが、
府県単位で細工するにしても、本書の中では
はっきり「東京地方」が予報対象になっているので、
「北部山沿い」の表現はやはりおかしいと思います。
前橋・宇都宮の地方気象台が群馬県・栃木県を対象として
細工したのであれば、話が分かるのですが・・・。
たかはし
2015/02/02 23:00

コメントする help

ニックネーム
本 文
『天気予報の話』 内田英治 (中公新書) Untidy Bookshelves/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる